灯油システムのベンダーとして開発したり、販売していて一番大切だと感ずることは、運用ユーザー様との「距離感」です。
灯油ビジネスでは、「地域性」や「企業特性」などがありますから、それぞれの企業で考え方や取組みの手法も異なります。
従来、SS業界は元売り系列下にあって、与えられたビジネスフォームを画一的に運用するようなケースが多かったともいえますが、
地域に密着した灯油販売の現場では、色々な課題を抱えているケースも多いわけです。
競合他社とは一味違う配送サービスや顧客との密着度が求められています。
ですから、我々のような中小ベンダーとしては、その部分を忘れるわけにはいきません。
システム屋としては、「代理店販売」による拡販手法のほうが経営効率的には楽な手法ともいえるわけですが、
我々としては、クライアント地企業が抱える現状の課題や今後の要望をヒアリングしながら、システムを提案していくということが大切だと感じています。
パッケージ商品として販売されているシステムは、当然応用的な運用や細かい部分での対応が不可能ですから、
ユーザー様からはいろいろなご要望が出てくるわけですが、それらの情報が次に向けてのバージョンアップ情報として生かされていくということ。
それらの葛藤の中から生まれたのが現在の『雪ん子』であるといえます。
システムの販売効率は経営的に直結しますし、現場での実務対応も大切ですから、経営者としては、一番悩む部分でもあります。
当社はこれまで、スタッフも少ないため運用企業との距離感を大切にしながらプロジェクトを進めてきました。
そして、これからもお客様との距離感を大切にしていくことが大切だと痛感しています。
おかげさまで、「雪ん子」を販売していただける販売窓口企業は増えてきましたが、
やはり、一番大切なことは「運用企業との距離感」だと感じます。
運用企業のさらにその先には多くの「消費者」が存在しています。
現場の情報を開発に生かしてフィードバックしながら、仕事を進めることが大切だと思います。
これが、「売り負けない。」ということなのだと確信するに至りました。
やはり、お客様の顔を見ながら、一緒に考えるということですね。
まだまだ、先の長い商売になりそうです。