「仕入れ」と「売り」。
商売ですから、どちらも重要なファクターなのですが・・・・
最近の石油業界では、どうなのでしょう。
私の知っている石油流通業界の有力企業の経営者の方は、絶対に「販売力」が大切だと力説します。
「当たり前のことだ・・」といわれる方も多いと思われますが、
一方では反対意見の方もいらっしゃるはずです。
『仕入力』と『販売力』は車の両輪のようなもので、両立しなくてはいけないと思うわけですが、
考え方としては、「二者択一」的なことではなくて、思考回路をどちらにシフトしておくかという事なのでしょう。
私の考えも、重要なのは「販売力」だと思います。
「販売力があれば、仕入れ力は自然に付いてくる。」
一番問題となるのは、「仕入れ情報の取得力」があれば『仕入れ力』があると錯覚している経営者なのです。
「情報取得力」と「仕入力」は、全く別物だと考える必要があります。
毎日変化する原油価格を論じてみても、国内の一般業者が原油を仕入れるわけではありません。
今日上がった原油価格が国内のリテール(卸売市況)に反映されるまでには、多くの要因や条件があります。
さらに、その先に自らの末端の小売市況があるわけですから、そんなことまで考えていたら商売なんてできません。
石油流通業界のリテールはすそ野が広いですから多様な考え方があってしかるべき。
基本はそれぞれの立場で今なすべきことを考えながら行動していくことなのだと思うわけです。
これもまた、当然のことだといわれそうなのですが、理解できていない方も多いようです。
システム屋のお前が何を言うか、と思われる方も多いはずですが、
昔の私を知っている方には、最近でも意見を求められることも多いのです。
私の知っている、身近な老舗企業でも時代の変化と業界の変化に対応するために苦労しています。
これまでの流れと、今後のビジネス展開について、
大手特約店としての立ち位置や経営者自身の思考回路のモード変更を求められています。
「今のままではいけない。」と考えてはいても、長年の経営体質に慣らされた社員の体質。
急に、営業力だ、人間力だと叫んでみてもどうにもならないジレンマに苦しめられます。
『販売力』なんてものは目に見えるものではありません。
ですから、現在のSSビジネスモデルそのものを根底から考え直して、リエンジニアリングする必要があります。
経営者にとっては、既存の業界体質や慣習の枠にむとらわれていては前に進めないということ。
年が明ければ、また業界団体としての賀詞交換会が始まります。
毎年繰り返される、石油業界のありきたりのご挨拶。
『不況でも、皆で渡れば怖くない。』、『大変なのは、自分だけじゃない・』と安心している場合ではありません。
自らの経営力強化は、まず『販売力強化』と自ら確認して、
石油業界に浸らないという考え方が正しいと思います。
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