ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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システムから発生する 石油ビジネスの経営格差

2008年10月22日 05時33分28秒 | Weblog
昨日は某老舗大手企業の石油流通システム構築に関する打ち合わせ。
大手は大手なりに課題を抱えています。

二十年以上もオフコン系の「電算室」を抱えている人的管理コストの課題。
システム自体の維持管理も限界になりつつあるようです。
確かに、オープン系システムが主流となっている現在ではあまりにも非効率すぎます。

ここは、経営者管理者のITに関する認識と知識も経営課題となりそうです。
旧態然とした高齢化スタッフが増えると、どうしても業務改善や合理化に対する抵抗が増して、業務コストばかりが増加するという組織の悪循環である「制度疲労」が顕著になりやすいのです。

若手スタッフなどが前向きに改善に取り組もうとしても上司や経営者が理解を示さない場合、企業が一気に衰退するという現実のケースを我々は、何社もまのあたりにみてきました。

今回は、超有名な外資系元売りの老舗特約店
若手部長とオープン系システム担当者による業務改善の提案が社内的にどのように取り扱われるのか、非常に興味があるところです。

石油流通の大手企業では、最近のシステムオープン化に伴い、昔設置した旧態然とした「電算室」などを撤廃する動きが急です。最近では自社オフコン処理の企業が極端に少なくなりサーバー構築などによるオープン系に移行しているわけで、コスト削減も機能も大幅に向上しています。

一概にコンピューターシステムといっても、昔のオフコン系技術者と最近のオープン系システムの知識や技術は異なりますから人的な課題も発生しています。

今まで系列によって制御されてきた石油業界システムはここにきて、大手などでは業務内容や規模に応じての独自性が求められてきました。
システムによる企業格差が顕著に出てきたわけで、各社とも一気に本社機能の見直しや業務改善による全社的な管理コスト削減に取り組んでいるわけです。

計算センターなどによるPOSデータ処理はサブ店などのSSデータ処理が中心となりつつあります。

ですから、今後発生する石油業界の経営格差は、『システム』であると実感しています。必然的に淘汰されるべき企業というのもでてくるわけです。

何の仕事でも経営者の能力と知識が問われる厳しい時代となりました。

能力がある経営者にとっては、当然「格差容認」。
努力して勉強した分だけ成果や見返りが出るのは当たり前といった時代なのでしょう。

石油業界では、
仕切り価格だけに目がいっている、場当たり的な経営者ではもはや時代遅れなのです。

厳しいことばかり書いているようですが、本当のことです。

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