ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

今年は時代の節目となる年ですね

2010年07月12日 09時15分54秒 | Weblog
選挙が終わってみれば、当たり前といえば、あまりにも当たり前な結果だともいえますが、
政界の「ねじれ現象」が、顕著となることでより一層、経済の混迷と停滞を招くような気がして心配ですね。

「みんなの党」の躍進が目立ちました。
今後は政界のキャスティングボードを握る政党となるはずですから、期待しています。

郵政民営化で逆ネジを巻いた亀井さんの国民新党はこれで政治生命が終わったともいえるでしょう。
あれだけ、国民からの支持をえた郵政民営化を、
不安定な政治バランスの中でうまく利用して逆ネジを巻いたつもりでしょうが
国民の「眼」は欺けなかったという事です。

政治とビジネス。
直接関係ないようにも見えますが、石油業界にとっては「暫定税率」や「助成金」などの問題もありますから
今後、どのように推移するのか注目しています。

今日は月曜日、今週からのハードなロードの準備に入っています。
今年は、石油業界にとっても大きなターニングポイントとなる年です。
あと数年後に振り返れば、「あの時・・・・」、と振り返る経営者の方も多いはずです。
「時代の節目」となる時間と空間を無為に過ごすわけにはいきません。

改めて、SSビジネスの今後を考えながら、暑い夏を乗り切りましょう。

「ビジネスセンス」を問われるSS経営者

2010年07月06日 04時30分52秒 | Weblog
現在経営環境が厳しいのは、SS業界だけではありません。
世の中には、構造的な不況業種とも言える業種があまた存在しています。

石油流通ビジネス全般でみれば、最も数の多い「SSビジネス」はリテールの一部分という事になるわけですが、
パターン化されていて、工夫の余地が少ないビジネスであるとも言えるでしょう。

最近、あれほどの隆盛を誇ったコンビニ店舗も過渡期を迎えているようで閉鎖した店舗が目立ちます。
コンビニ業界も成熟期を超えて「淘汰期」にはいったと言えるのでしょう。

コンビニとSSは業態が似ています。
系列色が強くて、原則として本部(元売)が指定した商品しか店頭販売できません。
コンビニ経営者にとって商品ラインナップは自由に決められないという「原則」があるわけです。

コンビニの経営者に聞いてみると、SSよりも経営者の裁量の余地が限定されているという事です。
FCビジネスの典型的な長所と短所の両方を持ち合わせているのがコンビニという業態のようです。

たとえば、コンビニでは地域特産物などを店頭で地域物産として販売できたらと考える経営者が多いようですが、
本部の意向で販売する事は出来ないようです。
確かに、観光地などのコンビニで地域のお土産などが購入できたら、観光客などは便利ですね。

昔は、SSも系列色が強くて系列外のオイルなどを陳列していると、
それとなく注意された事もあります。

しかし、SSは最近ではPBといわれるリテール業者が増えているわけで、
コンビニショップよりも系列色が薄くなっているのが現実です。

独自色が強くなれば生き残りのための工夫の余地も広がると考える方が増えているはずですが、
仕入調達のための「仕切り価格」の情報収集ばかりに追われている方が多いようです。
PBになると、横の情報が不足する傾向がある事も大きな不安要因となっているようです。

PB系業者にとって最大の課題と不安は「仕入」に関する情報が多いようです。
自社の仕入れスタンスがどの程度に位置しているのか、不安要素だともいえるわけで
常に、自社の仕入価格のスタンスを確認していなくてはならないという事になります。

系列かPBかについては、多くの経営者の方から見解を求められます。

経営環境や経営者のビジネスセンスにより大きく異なりますから、
ハッキリ言って画一的で明確な見解を云う事は難しいわけですが、

「仕入調達価格」だけに眼が言ってしまうような経営者の方にはPB系への移行は難しいように感じます。

現在、SSビジネスは大きな過渡期にあるわけですから、

極端な事を云えば「廃業」まで含めたグローバルな視点で考えるべきです。

最近は、色々な情報源があります。

情報ソースが多い分だけ、経営者自身の資質とビジネスセンスが問われる時代であるともいえるわけです。

今後はコンビニもPB系が増えてくるのでしょうか?

経営者にとっては難しい時代になっているようです。

早朝から、変わった事を考えています。

「協業化」よりも、「業務集約化」が中心に進む「灯油配送」

2010年07月05日 05時30分12秒 | Weblog
今週からしばらく、日本列島を縦断するようなハードなロードが続きます。
健康に留意しながら一生懸命頑張ります。

昨日は久しぶりにゴルフを楽しみましたが暑くて蒸して大変な一日でした。
体力復活のために散歩もしていますが、体力維持も課題です。

創業時の精神に立ち返り、原点から仕事に取り組む覚悟です。
ご期待ください。

先日は、恒例となっている月刊ガソリンスタンド誌の「灯油特集」の取材に同行。
「協業化」などに関する現場の課題についてヒアリングしてきました。

「協業化」の成功事例という事でしたが、
「協業化」として現実の難しさはシステムとは別の人間的な部分の課題が多いようです。

次世代エネルギーやSSを起点とする宅配ビジネス展開などでは、
企業間における意識格差の拡大などが大きな要因となっており、
灯油ビジネスだけを考えている企業と、「次の時代」を前提にしている企業では考え方が大きく異なります。
やはり、「自社単独で今後のビジネスに向けて自由な発想で取り組みたい」と考える企業が増えています。

最近進んでいる大手企業による「灯油配送の業務集約化」と一般企業の「協業化」には大きな違いがあるようです。

改めて、「協業化」と「集約化」の違いの難しさを学んできました。

これから、SSを起点とする「灯油配送ビジネス」は「宅配ビジネス」として
企業内での「業務集約化」の方向性が強まるように感じています。

現場での生の意見を聞きながら、私も学びながらロードを続けます。
よろしくお願い致します。

官僚国家

2010年07月02日 04時52分56秒 | Weblog
SSに限らず、経営者の方は個性の強い方が多くて面白い。
チョットした考え方やアイデアがビジネスの明暗を分けるという事を身にしみて感じます。
ビジネスキャリアというものは、同じ職種に携わっているように見えても、
モノの見方や手法が異なるものです。

企業というものは、その玄関を入った時の雰囲気で判るといいますが
自分の会社はどうなんだろうと客観的に観察してみる必要もありそうですね。
別にお金をかけた事務所でなくても雰囲気というものがあるわけです。
社員のモチベーションなどはすぐに判ります。

明るくて、活性化して「汗を流す人を大切にする」職場を作るために頑張りましょう。

ところで、
公務員のボーナスが支給されました。
これだけ国や地方財政が厳しいなかでも公務員はボーナスが平均4000円増えたようです。
企業であれば大幅赤字の状態なのに、なぜ公務員にはボーナスがアップされて支給されるのか
よく考えると、不思議です。「既得権」というものなのでしょうか、
それにしても釈然としません。
社員と一緒にニュースなどを聞いていると、経営者としては耳の痛い方も多いはずです。

街では、選挙の街宣車が大きな音を立てています。
私の住まいは駅の前ですから毎日候補者がきて演説をしていますが、
通勤の一般庶民はまるで無関心のように通り過ぎていきます。

名前を書きたい候補者がいない選挙には興味が薄いという事なのでしょう。
株価は年初来安値を記録して、円高傾向が強まってきました。

これでも、日銀短観など一部にはまだ楽観的な経済観測があるようです。
サラリーマン官僚と現場で汗を流す一般庶民。

政治が変わらなければ、この国はダメになりそうです。
しかし、「人材」が少ない日本の政治家。

私は、今日も頑張って出張です。

分岐点を迎える、石油ビジネス

2010年07月01日 10時01分36秒 | Weblog
店頭ガソリン販売から、いよいよ外販に向けて石油業界が本格的に動き出しています。
エコカーの普及で、数年後にはガソリンスタンドという業態がどうなっているのか・・・
SS店頭ビジネスの限界と危機を感じている企業が増えています。

自動車と化石燃料の関係が希薄になるほどに現在の「ガソリンスタンド」という業態のあり方が問われているわけです。

そんなわけで
今年は、灯油配送がブームになりそうな予感です。
大手企業や元売販社、商社系、などが本格参入しています。
すでに、大手フリート系の灯油戦略は広域化しており、
今後は、エコフィール、ソーラービジネスなど「次世代ホームエネルギー」に向けた動きが一気に加速しそうです。

今後の石油ビジネスは、「自動車」をキーとする考え方と
ホームエネルギーを中心とした考え方に二分されてくるはずです。

「自動車」をキーとするか、ホームエネルギーである灯油からソーラーへの移行を重視するか、
石油業界は大きな分岐点に立つことになるわけです。

現在のガソリンスタンドという業態を「タライの中のアメンボ」に例える方の意味がよく判ります。

変化するエネルギー環境(川)のタライ(既存のガソリンスタンド業界)の中でアメンボ(販売業者)が競ってみても、
いずれは大きな瀑布(滝)に向かって流れているという考え方が正しいようです。

それでも、ガソリン販売がゼロになるには相当な時間がかかるわけですから、
当分はこの状態が継続することになるのでしょう。

ガソリンが減販しても洗車、板金くらいは残るはずです。

勇気を持って、流れを泳ぎきって、緩やかな時代を迎えるにはどうしたらよいのか
業界全体の難しい課題です。

灯油配送ビジネスは、戸建の消費者のホームタンクを管理するわけですから
エコフィールやソーラーなどの次世代エネルギービジネスのための「データベース構築」と
考えている企業が多いようです。

車両ナンバー認識システムなどとは、根本的に異なる将来に向けた「顧客管理データベース」構築です。

エネルギービジネスのコアとなるビジネスフォームの構築については、
考え方が色々あるはずですが、時代の流れに逆らえるはずはありません。

いよいよ、「アメンボ」を乗せたタライはもうすぐ激流に突入しそうです。