ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

軽油税申告の課題

2010年10月07日 04時56分11秒 | Weblog
難しい時期ですが、
目線を現実的な課題に戻して、まずはなすべき事から改善に着手して、経営力を高める事が大切です。
統合や合併に伴い「軽油税納税申告」の課題が各地で発生しています。

地方財政が厳しい折、申告期限に申告帳票の提出が遅れると、
都道府県によっては「還付金」にペナルティーが発生し、
一定期間、「還付金」が停止されることもあるということです。

大手特徴業者にとっては、一時的にしても大きな収益源を失う事になりますから注意しましょう。

特に基幹系システムの入れ替えを行う場合などでは、事前に納税手法を検証しておく必要もありそうです。

広域ディラーなどで今迄、各都道府県別の申告を行っている場合で、今後、本社一括申告に切り替えるケースでは、
各都道府県別に異なる帳票のレアケースが存在する場合もありますから担当税務事務所との事前打ち合わせが必要です。

時間もかかりますから、予めの準備と確認が必要です。

最近、特約店企業では本社管理業務合理化による人員削減で、申告業務に支障をきたすケースも多発しています。
業務継承などの際には、対応策を考えておきましょう。

さらに、税務調査も増えているようですから、要注意です。

特約店による「課税済み証明書」の発行管理についても不正軽油の流通に悪用される事のないように
厳正な管理が求められています。



石油流通ビジネス、変化への対応と情報管理

2010年10月06日 09時29分04秒 | Weblog
激変する石油流通ビジネスの経営環境ですが、このビジネスに携わる立場の異なるそれぞれの業界人にとって「必要な情報の判別」と管理が重要なポイントとなります。

しかし、大河に流される「タライの中のアメンボ」が大きな流れのさらにその先にあるものについて、論じてみても意味はない。

特に、元売、特約店、までの情報なら現実の直接課題としての話題なのですが、
単なる「噂ばなし」や、掲示板情報などが、本当に自分にとって必要な情報なのかよく考えましょう。

単なる「掲示板情報」に惑わされたり、流されることなく、
しっかりと自分自身の経営の足元を見つめながら冷静に考えましょう。

どうして、私がこんな事を書を書かなくてはならないのか・・・・
別に悪意も何もありませんが、
そんな話題の問い合わせがたくさん来るからです。

ガソリンスタンドの経営者は、本当に噂話が好きですね、

別に、世界最大の企業が、
こんな狭い日本国の一部に所有している少しばかりのガソリンスタンドの施設を、
「儲からないから、欲しい人がいれば売りますよ」というだけの話です。

みずから、系列を捨て、PB化している零細企業にとってはオフィシャルな情報が少なすぎるため、
掲示板などの情報に依存しているようです。

石油流通ビジネスで勝ち残るためには、変化に対する対応が重要ですが、
その為には情報管理が最大のポイントとなります。

自分達だけは、まともだと思っていても、いつの間にかアウトローなんてことにならないように・・
「朱に染まれば紅くなる」

志と経営の目線をしっかりと、
「仕切り情報」だけに捉われ、噂話が好きな小商人では、街の駄菓子屋のオバサンのようになってしまいます。


ガソリンスタンドビジネスが変わりますね

2010年10月04日 03時55分29秒 | Weblog
エクソンモービルが2008年6月頃、米国内に自己所有していたガソリンスタンド2220箇所の売却を公表していた事はすでにご承知の通りです。

当時、エクソンモービルの系列は米国に12000箇所程度存在していたはずですが、
施設売却の理由は「ガソリンスタンド」ビジネスに妙味が薄くなった事が最大の理由だと報道されていました。
アメリカでも、エクソンモービルをもってしてもガソリンスタンド運営ビジネスは利益が出ない採算性の悪いビジネスとなっているようです。

急騰していた原油価格を末端に転嫁出来ないという状況が続いていた米国の石油リテールマーケット。
最近の我が国でもリテールの乱売競争は同様の状況が続いています。

さらに加えて、日本国内の石油マーケットではEVの普及によるガソリン減販問題。
元売にとっては重質油分解設備などの課題も控えており、
リテール部門の販売競争だけでなく元売各社にとっても厳しい状況が続きそうです。

基本的にはエクソンモービルの看板が無くなる事はないにしても、
世界最大の石油企業が日本のリテールマーケットの可能性を見限ったような感じですから、やはりショックです。
しかし、JXグループの発足などもありますから、
石油業界みずからの乱売などに関する秩序が見直され、整備されて少しは経営環境が改善される事を祈ります。

やはり、石油資源の乏しい我が国における「ガソリンスタンド」という業態を見直すべき時が来たようです。
今となっては「自由化」の意義が改めて問われるような気がします。
資源の乏しい我が国にあって「規制緩和」と「自由化」の問題は、「安定供給」を前提とする石油業界だけでなく、
消費者にとっても新たな問題が生まれそうな気がします。

石油資源だけでなく、色々な資源についての外圧も高まっています。
難しい時代に入りましたね。

それでも、現実的にはこれだけのガソリンスタンドが存在していて、
其々の企業が『生き残り』を賭けて必死に頑張っているわけですから、販売競争の原理に変化はありません。

これからの石油ビジネスは、「知恵」と「協調」が大切ですね、

揮発油税に軽油税など。石油に関する税制の問題などを考えると、
いっそ、タバコのような統一的な価格体系にしたほうが良いという意見が現実化して来るのかもしれません。
いつまで「暫定」の揮発油税制が続くのか・・・・
改めて考えると現状の国家財政から見ても、「暫定税率」なんておかしな話です。

私は、以前から、これからの「ガソリンスタンド」は既存の店頭ビジネスから脱却して、
灯油宅配などを切り口とする外販ビジネスによる新たな業態の開発の必要性を提唱してきました。

みずから「セルフ」というローコストな業態も選択できる我が国のガソリンスタンドビジネスです。
改めて、SS過疎地帯のホームエネルギーや次世代エネルギービジネスなどに視点を向ける必要があります。

全国各地に存在するガソリンスタンドです、
立地条件や地域の消費者からのニーズとウォンツはそれぞれ異なるはずですから、
商圏エリアに合わせた、経営戦略が必要となるわけです。

地域の消費者に「必要とされるガソリンスタンド」の業態を新たに模索し提案していく事が生き残りの前提となるはずです。

今年も、「雪ん子」を駆使する灯油販売戦略で消費者の台所から始まる親密なビジネス展開をユーザー様と進めてまいります。

そうなれば、
次の時代の「ガソリンスタンド」は消費者から本当の意味で「サービスステーション」と呼ばれることになるはずです。

日銀の、追加金融緩和策

2010年10月03日 06時07分14秒 | Weblog
円高による景気先行き懸念から、日銀がさらに追加金融緩和策を発表しましたが、

円高による輸出不振で国家財政は悪化の一途をたどりそうです。
今回からはドル安に対する国際的介入はないようですからさらに厳しい経済状況が発生するのでしょう。

日銀が金融緩和して国内金融機関に追加融資しても、国はさらに国債を発行して金融機関からお金を吸い上げる。

だから、世の中にお金が循環するはずがありません。
本当に融資が必要な中小企業や若い人たちが起業するような経済活性化のためのプロジェクトにお金が回りません。

我が国はこれから経済破綻に向けて本格的な経済悪循環が始まります。
日銀が金融緩和して、国債発行で国が金を吸い上げる。
これでは、タコが自分の足を食べながら生きていくようなものです。

無能な政治家と官僚には対応策が浮かびません。手をこまねいている間に国家破綻への道を一直線。

それでも、政府は就職率を良くするといっていますが、
企業の経済状況が良くならなければ仕事なんてあるはずもない。

テレビなどで就職活動中の新卒学生の話を聞いていると
「安定した大企業に就職したい。」
大学を卒業して、みずから社会の歯車になる事を望んでいます。
そんな人間に、仕事なんか出来るはずもない。
仕事を与える必要もないように感じます。

みんなが、大企業に就職して企業の歯車になる事を望む、起業家が少なくなりました。
これから、一体だれがこの国の経済を担うのでしょう。

戦後、日本人は荒廃した状況から、
身を粉にして働き、汗をかいて、油だらけになって働いて今日があります。
ホンダ、ソニー、パナソニック、京セラなどなど、はじめは全て零細企業からスタートしているのです。
それが日本の全ての製造業や流通ビジネスの歴史なのです。
新卒学生も仕事がないなら、自分で、仕事を立ち上げて、零細企業から大企業に育てるくらいの気概がほしいですね。

いま、中国などの国の人達が本気で働いているわけですが、
彼らと給与が同一レベルにならない限り、日本経済再生の道はないように感じます。

龍馬のような若者がいなくなりました。
「ニッポンの未来は、暗いぜよ・・・」

幕末の志士たちが嘆いています。

私の会社はいまでも、幕末のような志ある若者を求めています・

仕事がないなんて、嘆いている若者を見ると、
張り倒してやりたくなります。

朝から、熱いです




夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

2010年10月02日 06時18分33秒 | Weblog
日本の石油流通ビジネスも、エクソンモービルのSSビジネス撤退のニュースなどから、
粛々と大きな流れに沿って動きだした感じがします。

閉鎖されたガソリンスタンドを見るたびに、想い出す一句です。

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

円高が再び急速に動きだしました。
石油業界に限らず、製造業などをはじめとして、これから開幕するビジネスドラマの変化の流れは凄い事になりそうです。

閉鎖された工場やシャッター商店街、そしてSSから大型商業施設にリゾート施設。
自分も経営者として石油ビジネスに従事していたわけですが、
バブル崩壊後から現在に至るビジネスマーケットの屍を見かけるたびに、胸が詰まります。

それぞれの閉鎖された施設に経営者とそこで働いた人たちの人生ドラマがあるはずです。
真夏に汗を流して、冬には吹雪の中で仕事をしていたあの頃の顔が目に浮かびます。

世界経済と時代の流れの中で、枯れ葉のように漂う日本経済。
政治のせいにしたり、時代のせいにせず、しっかりと一歩、一歩、粛々と自分の道を進みましょう。

自分の無能さや不運を嘆いたり、他人の能力を羨んだりせず、ただ粛々と自分の道を進みましょう。

これから、また新たな人生ドラマが始まるのでしょう。
失敗に泣いたり、成功を喜んだり、

自分は、勝っても、負けても、毎日、「本気」で生きてみたいですね、

理屈だけで、何もできない人間なんてつまらない。

だから、「出来る。出来ない。」と「やる。やらない」だけは明確にして生きていきたいわけです。

人の事を
「あなたは、良いですね、出来るのだから、、、」なんて云いながら、
生きていたくはありません。人生、理屈じゃありませんよ。

「やる」か「やらない」か、行動力と意思決定能力が問われる時代となりました。

仮に、明日死ぬとしても、「さんざん生きたわい」とニッコリ笑えるような人生観を持つ事が夢なのです。

その時、私の創ったシステムを見て、誰かがつぶやくかもしれません。
『夏草や兵どもが、夢の跡』








石油業界はにぎやかですね。

2010年10月01日 13時48分06秒 | Weblog
正式コメントはないのに
エクソンモービルの話題で携帯電話まで電話が掛ってきます。

数日前に、国際電話によるコンサルティング業務がありました。
外国の著名な投資ファンドからの要請でした。
内容は云えませんが、

これから、日本の石油流通業界は大きく変わりますね、
前回のブログで書いたとおりの事が起きる可能性もあります。

すでに、国内における企業統合などでは基幹業務統合システムにより運営管理経費を大幅に削減しながら、
しかも、スピーディーに処理できるローコストオペレーションが見えています。

スケールメリットでSSビジネスを黒字化する事も簡単にできる時代になりそうです。
元売販社が実施検証中ですよ。

運営SS数が急激に増えても、管理業務のオペレーションは全く変化なく進める事ができて、人員も不要ですから、
日本のガソリンスタンドビジネスと云うよりも「石油流通企業」のビジネスにも妙味が見えてきます。

それぞれの企業がそれぞれの立場で考える時代です。

ここから先は、それぞれが推理すべきことですね。