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Hanshin Tigers Series 2024

小嶋、3者連続三振!(17日・宜野座)

2007-02-20 23:39:05 | Spring Camp
 対外試合の第3戦は、地元(沖縄)宜野座村に北海道日本ハムファイターズを迎えての練習試合。タイガースの先発は前日(16日)の浦添(東京ヤクルトスワローズ戦)の能見篤史に続いて、左腕・江草仁貴。「ライヴァル」を競わせる狙い(戦略)だろう。
【初回】先頭の田中賢介が初球(135㎞)を打って、ファーストフライ。2番「絶不調」森本稀哲には「1-3」にするが、「2-3」に戻して、ショートゴロ(2-OUT)。3番「元阪神」坪井智哉にも「1-3」にして、四球。4番「新人」金子洋平はショートゴロ。
 それにしても、坪井はユニフォーム(ストッキング)の着こなしも、バッティング・フォームも、イチロー(シアトル・マリナーズ)によく似ている。“究極の模倣者”か? 

【2回表】「新外国人」アンディ・グリーンにも「0-2」。ボール先行が気になる江草。「2-3」に戻してから、ピッチャーゴロ。偶々(!?)出したグラヴにボールが吸収された。6番・木元邦之も同様に打ち取って、7番・鶴岡慎也は初球を打って、センターフライ(センターは赤星憲広)。

【3回表】8番「野手転向」糸井嘉男には「2-2」に追い込んで、セカンドゴロ。9番「選手会長」金子誠には2球目(136㎞)を弾き返され、ピッチャーライナー! 江草を強襲して内野安打!! 江草がこの試合で許した唯一のヒットがコレだった。
 1番・賢介は打ち上げさせて、セカンドフライ。2番・稀哲には「0-2」にするが、サードゴロ(サードは今岡誠)。CS(sky-A)の放送席のゲストの道上洋三氏(ABC朝日放送)は「江草は良いのか悪いのか、よ~お分からん」と仰っていた……そんなピッチング。

 そんな気分を一掃させてくれたのが【4回表】2番手に登板したルーキー左腕・小嶋達也! 先頭の「元阪神」に初球(138㎞)ハーフスウィングの後、2球目(139㎞)ファウル。解説の藤田平氏は「球速以上に(球が)“来ている”」と論評。確かに……「あの」坪井が振り遅れている。そして3球目のスライダーに泳がされて、(ボテボテの)セカンドゴロ。完全にタイミングを崩されている。この背番号「29」はいける! 
 4番の「新人」同士の対決では「0-2」にするが、速球(139㎞)を振らせて、空振り! 140㎞でファウル、最後は内角に140㎞! をズバッと決めて、見逃し三振! 素晴らしい!! 
 5番「新外国人」の初球には大きなドロンとしたカーヴでストライク。2球目の141㎞でファウル。「2-2」にした後、最後は140㎞を高めに決めて、見逃し三振! 前日の太陽同様、見ていてワクワクするようなピッチング、だ。……背番号「29」に新たな歴史が刻まれようとしている。

【5回表】の小嶋。先頭の木元に「2-3」にするが、最後は外角低目にズバッと速球(139㎞)を決めて、見逃し三振! 呆然とする木元……3者連続三振!! 7番・鶴岡も2球目を打たせて、センターフライ(センターは赤松真人に交代)。8番・糸井には内角の速球(137㎞)で詰まらせて、キャッチャーファウルフライ! パーフェクトな小嶋。
 社会人(大阪ガス)時代(3年間)は実績「0」の小嶋。タイガースが裏で手を回して、隔し続けてきたのかも知れない(?)。

【6回表】3番手には前回(11日)の雪辱を期す、桟原将司が3番手で登板。先頭の「選手会長」を142㎞でセカンドゴロ。やはり腕は下げている。上手投げ転向は1試合で放棄したようだ。1番・賢介にも早々に「2-0」に追い込むが、ファウルで粘られ、「2-3」にされて、結局「四球」。嫌~な感じ……
 2番・稀哲にも「2-2」にするが、賢介が走って、キャッチャー狩野恵輔の送球が大きく反れて、1-OUT3塁。稀哲も「2-3」にして、結局は歩かせて、1,3塁。こんなことで激しく動揺する桟原。帽子の汗を拭う……。3番・坪井をセカンドゴロ(本塁封殺)に打ち取って、2-OUTにするが、4番・金子にレフトスタンドに特大の3ランホームランを打ち込まれて、3失点!! サジキよ……

【8回表】からは4番手に左腕・筒井和也が上がって、前回(11日)同様のナイスピッチングを期待したのだが……先頭の賢介にコントロール良く「2-2」に追い込むが、勝負球のスライダーが甘く高めに浮いたところを痛打され、センター前ヒット! 
 この一打で動揺(ガックリ)したか、2番・稀哲には「0-3」。しかし、何とか「2-3」に戻して、賢介も牽制球で刺すが、稀哲に結局は四球。……ガッカリさせる。3番(途中出場)紺田敏正は(強い当りの)セカンドゴロに打ち取るが、セカンド藤本敦士がバウンドを合わせ損なって、痛いエラー!! 
 4番の金子にも「1-3」になって、窮地の筒井……ストライクを取りに来た甘い球を叩かれ、三遊間を痛烈に破られる! 1-OUT満塁。ここで途中出場の稲田直人の初球に死球をぶつけて、押し出し! もはや頭の中は錯乱(パニック)状態か、筒井? 代打・尾崎匡哉にライト前に運ばれ、2失点目。7番・鶴岡にもライトに楽々と犠牲フライを放たれ、計3失点を喫する。
 腕を下げて、新境地を開いたかに見えた、筒井だったが、彼の問題点=メンタル(精神面)の≪弱さ≫(脆さ)はセットで克服できていなかった、ようだ。……1軍への遠い道程。

小嶋が圧巻の“対外試合デビュー”(デイリースポーツ)