オリオール・パーク独特のレンガのフェンス目がけて、初球(84MPH)ストライク。低めに決まる。バッターは「好調」1番ブライアン・ロバーツ。2球目も同じ球(84MPH)これをレフトに流し打たれて、ノーアウト、ランナー1塁。2番メルヴィン・モーラにも、バントで内野安打を決められ、ノーアウト1,2塁。3番ミゲル・テハダの初球にダブルスチールを決められ、ノーアウト2,3塁。ここで、テハダに一発を食らう。「3-1」から4球目のフォーク(78MPH)の落ち際を叩かれた。野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)、初回に痛恨の3失点。
続く4番サミー・ソーサには、初球(86MPH)ストライク。2球目のフォーク(77MPH)でファウル。これはテハダへの4球目とほぼ同じ球だ。これをホームランにするテハダと、ファウルにしか出来ないソーサと、新旧の主砲の現在の格差が透けて見える。3球目(88MPH)4球目(78MPH)ボール、5球目(87MPH)ファウル。そして最後、6球目(87MPH)で空振り奪取(三振)!! 今のソーサは野茂にとって、打ち取りやすいバッターに墜している。
5番ラファエル・パルメイロにも、同じくファストボールと、フォークのコンヴィネーションで攻めるが、「3-2」から6球目のファストボール(86MPH)を流し打たれ、ダブル(2塁打)。野茂の「旧敵」の一人、6番ハヴィー・ロペスから「1-2」から意表を突く(?)ど真ん中高めのファストボール(89MPH)で見逃し三振に取り、7番の「若い」ジェイ・ギボンズも「2-2」からアウトサイド低めにこの日の最速「91MPH」をズバッと決め、見逃し三振。呆然と見送る若いギボンズ。野茂、貫禄のピッチングで、3失点を喫した初回のマウンドを降りた。
しかし【4回裏】その「若い」ギボンズに「2-1」から真ん中に入ったフォーク(74MPH)を掬われ、打球はライトスタンドへ! 【2回裏】【3回裏】は打たせて取るピッチングで、好投を続けていただけに悔やまれるが、これはバッターに巧く打たれた。【6回裏】にも「旧敵」ロペスに今度はファストボール(83MPH)を狙われ、レフトスタンドに放り込まれた。
「旧敵」。ロペスが「王者」アトランタ・ブレーヴス時代に、野茂はロサンジェルス・ドジャースの青いユニフォームをまとって、「王者」の「正捕手」ロペスに立ち向かっていた。あの日、あのとき、ロペスの左中間への痛烈なライナーは、レフト(当時)ブレッド・バトラーのグラブに収まり、ゲームセット!! 野茂が完封した試合だった(1996年4月8日・ドジャースタジアム)。あの日、あのときの野茂の球威はロペスの打棒を上回り、レフトフライに封じたが、あれから10年の歳月が流れ、ロペスの打球はレフトスタンドに吸い込まれていった。
この日、6イニングス3/1を投げて、被ホームラン3本で5失点。今シーズン3勝目はならなかった。(日米通算)199勝が逃げていった。時の流れに抗うように、マウンドに立ち続ける野茂。その勲章としての「200勝」まで、あと「2勝」。それは遠い……野茂が戦っているのは「歳月」の重みそのものか? 「次」は再び「帝国」ニューヨーク・ヤンキースと相対する。
続く4番サミー・ソーサには、初球(86MPH)ストライク。2球目のフォーク(77MPH)でファウル。これはテハダへの4球目とほぼ同じ球だ。これをホームランにするテハダと、ファウルにしか出来ないソーサと、新旧の主砲の現在の格差が透けて見える。3球目(88MPH)4球目(78MPH)ボール、5球目(87MPH)ファウル。そして最後、6球目(87MPH)で空振り奪取(三振)!! 今のソーサは野茂にとって、打ち取りやすいバッターに墜している。
5番ラファエル・パルメイロにも、同じくファストボールと、フォークのコンヴィネーションで攻めるが、「3-2」から6球目のファストボール(86MPH)を流し打たれ、ダブル(2塁打)。野茂の「旧敵」の一人、6番ハヴィー・ロペスから「1-2」から意表を突く(?)ど真ん中高めのファストボール(89MPH)で見逃し三振に取り、7番の「若い」ジェイ・ギボンズも「2-2」からアウトサイド低めにこの日の最速「91MPH」をズバッと決め、見逃し三振。呆然と見送る若いギボンズ。野茂、貫禄のピッチングで、3失点を喫した初回のマウンドを降りた。
しかし【4回裏】その「若い」ギボンズに「2-1」から真ん中に入ったフォーク(74MPH)を掬われ、打球はライトスタンドへ! 【2回裏】【3回裏】は打たせて取るピッチングで、好投を続けていただけに悔やまれるが、これはバッターに巧く打たれた。【6回裏】にも「旧敵」ロペスに今度はファストボール(83MPH)を狙われ、レフトスタンドに放り込まれた。
「旧敵」。ロペスが「王者」アトランタ・ブレーヴス時代に、野茂はロサンジェルス・ドジャースの青いユニフォームをまとって、「王者」の「正捕手」ロペスに立ち向かっていた。あの日、あのとき、ロペスの左中間への痛烈なライナーは、レフト(当時)ブレッド・バトラーのグラブに収まり、ゲームセット!! 野茂が完封した試合だった(1996年4月8日・ドジャースタジアム)。あの日、あのときの野茂の球威はロペスの打棒を上回り、レフトフライに封じたが、あれから10年の歳月が流れ、ロペスの打球はレフトスタンドに吸い込まれていった。
この日、6イニングス3/1を投げて、被ホームラン3本で5失点。今シーズン3勝目はならなかった。(日米通算)199勝が逃げていった。時の流れに抗うように、マウンドに立ち続ける野茂。その勲章としての「200勝」まで、あと「2勝」。それは遠い……野茂が戦っているのは「歳月」の重みそのものか? 「次」は再び「帝国」ニューヨーク・ヤンキースと相対する。