野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

対決!藪vs.井口(26日・オークランド)

2005-05-06 23:51:46 | Oakland Atheletics
 4月26日、マカフィーコロシアム。井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)と藪恵壹(オークランド・アスレティックス)の巡り会いは、【6回表】1アウト、2,3塁で実現。藪の初球は「シュート」(87MPH)井口がフルスイングで応え、ファウル。2球目も「シュート」(89MPH)これを流し打った井口、ライト前ヒットがタイムリーになり、2者生還「7対4」。藪は先発(スターター)のリッチ・ハーデンと2番手の左腕リカルド・リンコンに恨まれる(?)ことになる。

 藪は続く3番カール・エヴェレットにも初球のフォーク(84MPH)を狙われ、ライト前ヒット。ライトのジャーメン・ダイがジャックル(バボ)している間に、井口は3塁へ。続く4番ポール・コナーコにも初球を狙われたが、ファウル。2球目(91MPH)は球がお辞儀して、3球目もファウル。4球目のスライダーを打たせて、センターフライ。センターのマーク・コッツエイがエラー男を制して、キャッチ。ホームにストライクの返球を送り、3塁走者・井口はキャッチャーのブロックに跳ね飛ばされ、一回転して、タッチアウト。これも、メジャーリーグの洗礼の一つか……!

【7回表】5番の「エラー男」ダイに初球(84MPH)、藪の真骨頂=インサイド高めで仰け反らせ、2球目、真ん中の速球(87MPH)で空振り!! 初球のイン・ハイが効いている。3球目(88MPH)も空振り!! 4球目(89MPH)ファウル。5球目のスライダー(81MPH)が外れて、6球目(79MPH)をセンターに弾き返されたが、好守のコッツエイがキャッチ。甘い球だったが、またしてもコッツエイに救われた。

 6番「撫で肩」のアーロン・ロワンドには、初球(74MPH)が外れ、2球目(89MPH)ストライク。3球目(88MPH)を打たせて、ショートへのグラウンダー(ゴロ)に打ち取ったが、ショートストップ、マルコ・スクタロウ(非・日本人)がバボして、1塁への送球も逸れて、1アウト1塁。本職はセカンドだけに、致し方ないか? ショートのレギュラー、ボビー・クロスビー(昨シーズンのアメリカン・リーグ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー)のDL(故障者リスト)入りが痛い。

 7番ホアン・ウリベには3球シュートを続けて、「0-3」。併殺(ダブルプレー)を取りたい意思の表れか。ここで藪のエグい3球目のシュートを避けた際、左足の太腿を痛めたウリベ。結局、そのままダッグアウトに下がり、メジャーリーガーを壊した藪。代打にはサードのレギュラー、ジョー・クリーディーが送られた。このクリーディーが「0-3」を引き継いで、4球目(85MPH)もフォークがワンバウンド。ウォーク(四球)になって、1アウト1,2塁。

 8番クリス・ウィドガーに初球(86MPH)ボール。今日の藪はボール球が多い。調子は今ひとつのようだ。2球目はシュート(88MPH)でファウルを打たせ、3球目のカーヴ(72MPH)で翻弄、ファウル。カウント「1-2」にして、4球目のフォーク(84MPH)で空振り三振! これは藪の思う壺、術中に嵌ってくれた。

 9番パブロ・オスーナに初球(87MPH)でファウル。2球目の高速フォーク(89MPH)で空振り。3球目(89MPH)アウトサイドにズバッと決めるが、判定は「ボール」。3球勝負に意表を突かれたか、球審? 4球目、5球目のフォークは外れて、「3-2」。計算(目論み)が外れて、苦しんでいる。6球目(84MPH)ファウル。勝負の7球目はシュートがヒット・バイ・ピッチ(デッドボール)。今度は黒人の若者オスーナを壊したか? 藪。海を越えても、そのインサイド攻めの厳しさは変わらず。

 1番スコット・ポドセドニックにも3球続けて、ボール。2番・井口との再対決は間近か? スタンドの地元オークランド・ファンからブーイングが起きている。ヤバいゾ、藪!! 2アウト満塁で「0-3」。4球目(89MPH)ストライクの後、5球目(91MPH)を叩かれ、ピッチャー藪の差し出すグラブの横を抜ける速いグラウンダー(ゴロ)!! 藪は一瞬、観念しただろうが、セカンドのキース・ジンターが飛びこんで、キャッチして、2塁へトス。またしても味方の守備に救われた!