野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

野茂、マーリンズは苦手(20日・フロリダ)

2005-05-22 13:24:28 | Tampa-Bay Rays
 フロリダ・マーリンズ、特に、このドルフィンズ(旧プロプレイヤー)スタジアムは「苦手」、野茂英雄(タンパベイ・デヴィルレイズ)。初回、1番「快足」ホアン・ピエールに「2-2」からの速球(84MPH)をセンターに運ばれ、ノーアウト1塁。2番「昨シーズン途中までLAで同僚」ポール・ロデューカと対戦。「1-2」からの4球目にピエールが走るが、キャッチャー、トビーホールが刺して、1アウト。一息つくが、スプリット(フォーク)が2球続けて外れて、四球。3番「強打の」カルロス・デルガドには一転、強気に真っ直ぐ勝負を挑むが、結局、歩かせ、1アウト1,2塁に。

「若き主砲」4番ミゲル・カブレラ(打率.370)にも、強気に真っ直ぐ勝負で「0-2」に追い込むが、3球目のスプリット(81MPH)を拾われ、レフト前ヒットで1アウト満塁。5番「一昨年までの同僚」ホアン・エンカルナシオンには、2球目のスプリット(84MPH)で泳がせ、浅いレフトフライ。「2アウト満塁」にまで場面設定を変更するが、6番マイク・ローウェルに「2-2」からの勝負球のスプリット(89MPH)が決まらず、ラストボールの速球(88MPH)が高めに浮いたところを叩かれ、レフト前ヒット! 2者が還って、「0対2」フロリダが先制。野茂、早くも立ち上がりに失点。

【2回表】に8番デーモン・ホリンズの2ランで「2対2」同点に追いついたタンパベイ。【2回裏】先頭の8番「快足」ルイス・カステーヨに「1-1」からの高めの真っ直ぐ(82MPH)をセンターに弾き返され、ノーアウト1塁。9番アル・ライターが送って、1アウト2塁。1番ピエールに「3-1」からの5球目の速球(87MPH)を叩かれ、センターに大飛球。センターが追いついて、片手で捕球態勢に入ったが、何故か「落球」! カステーヨは3塁へ。ピエールも2塁へ。信じられないプレー!! センター、ホームランを打ったホリンズ。2ランを帳消しにする高価なエラー、だ。ここで「旧友」2番ロデューカにセンターに犠牲フライを打ち上げられ、「2対3」勝ち越しを許す。不運な失点だ。

【3回表】4番「主砲」オーブリー・ハフのタイムリーで「3対3」再び同点に追いついたタンパベイ。【3回裏】は3者凡退に抑え、立ち直ったかに見えた野茂だが、【4回裏】2アウトながら、1,2塁のピンチを迎え、バッターは2番ロデューカ。スプリットが2球外れて、「0-2」になって、3球目のストレート(86MPH)が真ん中高めに浮いてしまった。これをロデューカに強振され、レフトフェンス直撃のダブル(2塁打)。2者が還って、「3対5」再び勝ち越される。さらに3番デルガドに「1-1」からのスプリット(78MPH)をセンター前に転がされ、ロデューカが還って、「3対6」。

【5回裏】にも先頭の5番エンカルナシオンを「1-2」に追い込みながら、第1打席で打ち取ったスプリットを狙われ、レフト線にダブル(2塁打)。6番ローウェルも「1-2」に追い込むが、今度は勝負球の真っ直ぐが真ん中高めに入り、左中間を破られ、連続ダブル(2塁打)。これで「3対7」。野茂はこの5回限りで降板し、敗戦投手。味方がその後、1点づつ返して、「6対7」まで迫ったが、如何せん、野茂の序盤の失点が大きすぎた。「試合」を作れなかった、野茂……遠い3勝目。