野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

日本、韓国を撃破!決勝進出!(18日・ペトコパーク)

2006-03-19 20:13:45 | WBC
 まさに「我慢」のピッチングだった上原浩治(読売ジャイアンツ)。【6回】を終わって、「0対0」。今日も重苦しい展開になって、1点が取れない日本代表。しかし韓国代表の先発は、徐在応(ロサンジェルス・ドジャース)。
 昨シーズン、ニューヨーク・メッツで「8勝2敗・防御率2.59」だったピッチャー。メジャーリーガー達も相当に苦しめられた。苦戦するのも仕方がないな、と思いつつ、焦りは募る。

 そんな【7回表】韓国がピッチャーを代えてくれて、3番手の同じくメジャーリーガーのBKこと金炳賢(コロラド・ロッキーズ)から、代打・福留孝介(中日ドラゴンズ)が値千金の一発! こういうホームランをよく阪神タイガースのピッチャーが打たれていたから、一瞬、過去の悪夢が過ぎったが(?)それは一瞬。「2対0」とリードを奪って、その後もタイムリーをつるべ打ちして、「5対0」。

【8回表】にも(7回表に)送りバント失敗の多村仁(横浜ベイスターズ)のソロホームランで「6対0」。最後はメジャーリーガー大塚晶則(テキサス・レンジャーズ)の「宝刀」スライダーが切れまくって、古巣ペトコパークで見事なクロージング! 日本を決勝進出に導いた。ナイスゲームだった。決勝戦は「日本対キューバ」。誰が予想し得ただろう?

 それにしても、先発の上原。この勝利の立役者。アメリカ本土では殆ど無名の選手で一部のメジャーリーグのスカウトや、日米野球で対戦したメジャーリーガー達が知悉している程度。しかし、このピッチングで一躍、アメリカ全土に知れ渡った。もはやメジャーリーグのGM(ゼネラルマネージャー)達が放っては置かないだろう。チームをワールドシリーズに導く“救世主”として、上原の「力」を欲しがるだろう。

 上原自身もメジャー志向が人一倍強く、今直ぐにでも行きたい(出来ることならば)このまま帰りたくないだろうが、そこは読売ジャイアンツ、という特殊な球団にいる性(さが)。思いが叶えられない日々が続いているが、もう、そろそろ上原を≪自由≫にさせてやってもいいのではないか? と思う。
 今日のピッチング同様「我慢」を続けてきたが、あの【7回表】や【9回裏】ゲームセットの歓喜の瞬間のように、上原個人にも、そんな瞬間が訪れていい、と思う。彼はジャイアンツのユニフォームを着て、ずっと「0対0」のピッチングが続いている。

日本、韓国に快勝して決勝進出!! (スポーツナビ)