野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

日本優勝!世界一の胴上げ!(20日・ペトコパーク)

2006-03-21 21:35:17 | WBC
 日本人メジャーリーガーは二人だけ。対するキューバも、政治的理由でメジャーリーガーは一人も選出されず。野球の最高「最強」の舞台であるメジャーリーグには、その国の最高の選手達が行く。だから、この『WBC』で強いのは、開催国のアメリカであり、決勝戦の相手がドミニカ共和国になるか、ヴェネズエラになるか、プエルトリコになるか……彼ら(主催者側)はそう考えていた。

 しかし、日本は特殊な国だった。日本からメジャーに行く選手は、必ずしも最高の選手達だけ、ではない。日本にもキューバの政治的理由に匹敵する特殊な事情=FA(フリーエージェント)等の縛りによって、最高レヴェルの選手達が自国に居残っている。そこから選抜されたメンバーが今回『WBC』に出場した。彼らは「最強」だった。

 特殊な国「同士」の決勝戦。(主催者側にとっては)皮肉な結果になった。日本代表が初回に4点を先取。キューバの投手陣は明らかに日本を警戒し、浮き足立っていた。準決勝で「全勝」韓国を「6対0」で沈めた勢いを恐れていた。
 キューバに「大エース」ホゼ・コントレラス(シカゴ・ホワイトソックス)が参加していれば、日本代表は大いに苦しんだことだろう。キューバはコントレラス以降「エース」を見つけられずに、それが致命傷になった。「10対6」で日本の勝利!

 一方、日本代表にはイチロー(シアトル・マリナーズ)がいた。MVPは松坂大輔(西武ライオンズ)が受賞したが、誰が見ても日本チームを牽引していたのは、イチローだった。あのテンションの高さ、あのアドレナリンの出捲り具合!!
 誰もがそんなイチローの姿を見て、驚いているが、一番驚いているのは、シアトル市民かもしれない。イチローって、こんな人だったのか? こんな面があったのか? とビックリしていることだろう。5年間で一度も見せたことのない姿。チームに戻っても、そんなイチローを見せてくれ、と念願しているだろう。

日本代表、キューバを破り、初代世界一に!! (スポーツナビ)