野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

マリナーズ有終の美!(1日・セーフコ・フィールド)

2006-10-04 20:42:43 | Seattle Mairners
 シアトル・マリナーズ今シーズン最後の戦いは、地元セーフコ・フィールドにテキサス・レンジャーズを迎えての3連戦。緒戦(GAME-1)を「5対6」で落とし、GAME-2は(20歳の)フェリックス・ヘルナンデスの好投と(2番)エイドリアン・ベルトレの2本のホームランで「3対1」で辛勝し、迎えたGAME-3最終戦。今年も苦しいシーズンになったシアトルは最後に“有終の美”を飾れるか? 

【1回裏】先頭のイチロー(打率.321)。「2-2」からの真ん中高めの速球(148㎞)を捉えて、ライトスタンドへ高々と舞い上がる(第9号)リードオフ(先頭打者)ホームラン! 
 今シーズンは『WBC』(ワールド・ベースボール・クラシック)の≪優勝≫から始まって、激動のスタートだったが、チームの方は中盤から失速して、定位置(最下位)に固定。来シーズンこそ≪優勝≫争いに加わりたい。そして2年連続≪首位打者≫を逃した悔しさもあるから、来シーズンは≪逆襲≫の年になるか? 

【2回裏】にも先頭のリッチー・セクソン(AVG.264)が初球を打って、レフトスタンド2階席(アッパーデッキ)に飛び込む豪快な(第34号)ソロホームラン! この人も「主砲」=「4番」を期待されながら、5番に下がって、この数字(打点107)。4年契約もあるから、直ぐには放出できないだろうから、この人の脇を固めるバッターを補強したい、シアトルだ。

【3回表】テキサスの反撃。1-OUT後、ジャクイン・アリアスが右中間にダブル(2塁打)!! センターのイチローとライトのクリス・スネリングが交錯しそうになった。
 イチローは来シーズンも<センター>を守る意向をマイク・ハーグローヴ監督に伝えたそうだが、これが心配、だ。ライトならイチローが一人舞台を演じられるが、センターとなると(両翼の)レフトやライトとの連携が必要になる。交錯して、大怪我をして、シーズンを棒に振るようなことがなければいいが……(個人的には)イチローの<センター>には「大」反対、だ。
 1番に戻って、何故か【NHK】(BS-1)は「キンズラー」と呼ぶイアン・キンスラーがレフトスタンドへ(第14号)同点2ランホームラン! シアトルの先発(スターター)はシーズン途中に中継ぎ(ブルペン)から昇格した左腕ジェイク・ウッズ(6勝4敗/防御率4.27)。果たして、来シーズンはスターターに居残れるか? 

 同点にされたシアトルは【3回裏】先頭のユニエスキー・ベタンコート(AVG.288)がレフト・オーヴァーを放って出塁。1-OUT後、2番ベルトレ(AVG.268)が三遊間を抜いて「3対2」勝ち越し! 
 今シーズンも期待外れ、だったベルトレ。何しろ、2004年のナショナル・リーグ(ロスアンジェルス・ドジャース)のホームラン王(48本)だったのだが……来シーズンも「2番ベルトレ」の奇策で通すのか? それとも≪実力≫でクリンナップの座を掴み取るのか? シアトルの命運を握る男の一人、だ。

 一方、3番(でスタメン)城島健司は【8回裏】の第4打席でライト前ヒットを放って、今シーズン147安打目。これがアメリカン・リーグのルーキー・キャッチャーの「最多安打」記録になるらしい。セーフコ・フィールドの観衆(28,361人)からスタンディング・オヴェーションで祝福された城島。
 今シーズンは打率.291、ホームラン18本、打点76。ルーキーとしては立派で驚異的な数字だが、アメリカン・リーグのピッチャーに優秀なルーキーが多く、新人王(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)は絶望的。それでも、何か賞を上げて欲しかったが、この歓声、この拍手が城島に捧げられた。

 シアトルは78勝84敗。「首位」オークランド・アスレティックスに「15.0」差をつけられて、惨敗した。チーム打率は.272と向上したものの、チーム防御率は4.60。今シーズンの敗因は明らかにピッチャー、だった。
 長年チームを支えてきた「エース」ジェイミー・モイヤーが去り(フィラデルフィア・フィリーズ)、右腕ギル・メッシュがFAでチームを去る(予定)。ジョエル・ピニェイロが中継ぎ(ブルペン)に降格し、スターターの再編成を余儀なくされる。何処よりも誰よりも、日本の松坂大輔(西武ライオンズ)が欲しいだろう。シアトルの≪夢≫は叶うか? “救世主”は東より……

イチロー総括、「勝つことで作られる何かがある」 (MAJOR.jp)