野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

田口、追撃の2点タイムリー!(18日・シェイスタジアム)

2006-10-19 19:40:47 | Post Season
 4戦で終了したアメリカン・リーグに較べ、縺れるナショナル・リーグのCHAMPION-SHIP SERIES。ここまで3勝2敗でセントルイス・カーディナルスがリードして、“王手”を掛けて迎えた第6戦(GAME-6)。スターター(先発)はGAME-2の再現、ジョン・メイン(ニューヨーク・メッツ)とクリス・カーペンターになったが、試合展開もGAME-2の再現のようになった。

 初回にニューヨークの1番ホセ・レイエスがリードオフ(先頭打者)ホームラン! これで≪勢い≫に乗った。2勝3敗でリードされている重苦しい雰囲気を吹き飛ばした! セントルイスも初回に2-OUT満塁のチャンスを作ったが、6番「ポストシーズンになると打てなくなる」スコット・ローレンがライトフライを打ち上げて、先制点を逃す。これが痛かった……。“逆ポストシーズン男”という意味では、A-ROD(ニューヨーク・ヤンキース)と彼(ローレン)は≪双璧≫だろう。

【4回裏】にも先頭のカルロス・ベルトランが三遊間を破って、1-OUT後、5番デヴィット・ライトが詰まりながらもセンター前に落として、1,2塁。ここで6番シーズン途中、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから移籍してきたショーン・グリーンが初球を打って、ショートの右横を抜いて、「2対0」! こういう活躍を期待されて獲得したグリーン、だ。ようやく本領発揮の一打! 

【7回裏】にはセントルイスの2番手、ブランデン・ルーパーが捉まり2失点。2-OUTを取りながら、代打マイケル・タッカーにレフト前に運ばれ、これを急造レフトのスコット・スピージオが捕球できずにヒット! このポストシーズン、レフトに田口壮がいれば……と何度思ったことか! 田口の守備力を棄て、スピージオの打撃力を優先したが、そのツケがこの大事な場面で出た。
 1番レイエスに回って、タッカーが盗塁を試みるが、キャッチャーは「強肩」ヤディアー・モリーナ。ピッチOUTで外して、余裕でOUTのタイミングだったが、モリーナの送球が高く反れて、これも痛いミス。これが失点に繋がる。レイエスに三遊間の真ん中に打球を飛ばされ、1,3塁。「快足」レイエスが無条件で走って、2,3塁。ここで「勝負強い」2番ポール・ロデューカがセンター前に弾き返して、一気に「4対0」! ミスをした方が負ける、という野球(ベースボール)の鉄則。

【9回表】のマウンドには“守護神”クローザーのビリー・ワグナーが上がったが、“ビリー・ザ・キッド”にかつての球威は無い、ようだ。先頭のホアン・エンカルナシオンが151㎞をライト前に弾き返し、6番ローレンも(今度は)スライダーをレフト・オーヴァー! 「絶不調」ローレンに打たれるぐらいだから、ワグナーの旋律は狂いっ放し、だ。そして、ここで代打(切り札!!)田口! 
 ここでも“ワグナー・キラー”ぶりを発揮して、レフト線にダブル(2塁打)!! これでポストシーズン4打数4安打4打点! 何故、この選手を使わない? 明日(GAME-7)は2番レフトで使うべき、だ。それとも、あくまでもスーパーサブ(代打の切り札)か? 田口の一打で「2対4」2点差に迫ったセントルイスだが、反撃もここまで。3勝3敗のタイ(互角)になって、いよいよ明日(19日)決戦、だ。

田口2点適時二塁打、カージナルス敗れ第7戦へ (MAJOR.jp)