野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

日本野球の傑作、松坂の苦悩…(5日・フェンウェイパーク)

2007-10-07 22:57:44 | Boston Red-Sox
 昨日(日本時間6日)の松坂大輔(ボストン・レッドソックス)のピッチングを【NHK】総合で見ていたが、途中から気だるくなって、チャンネルを換えてしまった。思い直して、戻してみたら(2回表に)3点を取られていた。球は走らないし(150kmを超えない)、コントロールはバラついているし、≪最悪≫に近い内容だった。結局【5回表】途中(3/2)で降板……さすがにボストン(フェンウェイ・パーク(37,706人)のお客さんも、拍手をすることを躊躇っていた。 

 今朝の日刊スポーツ一面で元“大魔神”(シアトル・マリナーズ)佐々木主浩氏が指摘していたように、メジャーリーグの(高い)マウンドが合わないのだろう。下半身の≪粘り≫で投げ込む松坂のピッチング・フォームは、メジャーの高いマウンドには「不適格」なのだろう。
 それでも、日本での抜群の実績を元手に、メジャーからも高い評価を受けた松坂だが、しかし“文化”の違いに直面した。松坂は、日本野球が生み出した≪最高傑作≫であるが故に、メジャーで苦しんでいる。 

 そういう観点からすると、「あの」“トルネード”野茂英雄(ヴェネズエラ・ライオンズ)は、日本野球から生まれた≪突然変異≫<イノセント>だったのかもしれない。<イノセント>であるが故に、メジャーで<センセーション>を巻き起こせた。松坂には余りにも日本野球の伝統が染み込まれ過ぎている。これを克服するには(相当な)時間がかかるような気がする。 

MLB=レッドソックスが2連勝、松坂は3失点で降板(MAJOR.JP)