野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

さらば、ジョー・トーリ監督!(8日・ヤンキースタジアム)

2007-10-10 12:52:07 | New-York Yankees
 現ヤンキースタジアムは、来年2008年が最後。2009年から「新」スタジアムになる。だから、来年まではジョー・トーリ監督は続投で、2009年から新監督の登場か、と予想していたのだが、時期は早まったようだ。プレイオフ(ディヴィビジョン・シリーズ)3年連続で敗退……この結果で全ての事態が≪暗転≫に向かった。 

 これで我等が日本人=松井秀喜の放出は確実になった、そういう見方が一般的。松井は、トーリ監督から(相当)信頼されていた。最初の3年契約が切れる2005年オフには、フロント=つまり、オーナーのジョージ・スタインブレナー氏は、松井をカットする方針だったが、トーリ監督の強硬な反対で残留=再契約(~2009年)が決まった経緯がある。

 来シーズン、松井は(恐らく)ピンストライプを着ていないだろう。ニューヨークを離れている、だろう。しかし、ヤンキースから「要らない」と言われれば、いっそ日本に帰って来るかも知れない。受入先の読売ジャイアンツはしかし、現実的には(差し迫って)松井の存在は必要としていないだろうから、メジャーリーグで移籍先を探すことになるか? いずれにしても、屈辱的な松井の立場…… 

 ヤンキースの来シーズンの監督は、内部昇格なら、ドン・マッティングリー(ベンチ)コーチか、【YES】の解説者、ジョー・ジラーディー氏。外部からなら、セントルイス・カーディナルスと契約が切れる、「名将」トニー・ラルーサ監督か、あるいは、日本のトレイ・ヒルマン監督(北海道日本ハムファイターズ)、ボビー・ヴァレンタイン監督(千葉ロッテマリーズ)か…… 

 ラルーサ監督なら、漏れなく日本人=田口壮が付いてくるだろう。ラルーサ監督の信頼が厚い田口。“ラルーサ・ベースボール”の申し子のような存在。田口もラルーサの退任が決まった時点で、今シーズン限りでセントルイスを去る「決意」を固めているフシがある。来シーズン、ヤンキースタジアムで、ピンストライプに背番号「99」を付けた、田口が見られるか? 

 トーリ監督は、1997年に「あの」伊良部秀輝(前・阪神タイガース)がヤンキースに移籍してから、日本のファンにもお馴染みの存在だった。2003年から松井秀喜が加わり、彼を温かく見守る良き理解者として、そして今シーズンからは、新たに井川慶(前・阪神タイガース)が加わり、不安定な井川のピッチングに苛立ちを隠せない、そんなトーリ監督を見てきた。しかし、それももう「終わり」……さらば、トーリ監督!  

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