イチロー(シアトル・マリナーズ)の怒り……初回に自らの内野安打を足掛かりに、リッチー・セクソンの3ランとブレッド・ブーンの2ランで5点を先制しながら、先発の左腕ジェイミー・モイヤーがその裏に5失点。【4回表】の第3打席では、同点に追いつくホームランを放ち、味方打線に火を点け、4点をもぎ取り、「9対6」にしながら、その裏に2番手の左腕マット・ソーントンが打ち込まれ、「9対9」。そして信じられないことに【5回裏】もそのソーントンが続投して、さらに3点を奪われて、「9対12」。
「9対9」同点の【5回裏】からは、この日3番手で好投した長谷川滋利を登板させるべき、だった。安定したブルペンを誇るマリナーズ。左腕のソーントンに拘る必然性は何もなかった。マイク・ハーグローヴ監督、≪名将≫の誉れ高いが、そろそろ、その資質を疑ってかかるべきか? 第1戦(9日)も「3対3」同点の【8回裏】にベテラン、ジェフ・ネルソンを起用して、むざむざ決勝点を与えている。
イチローの怒りは二度。【6回裏】デレック・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)のライトポール際の「明らかな」ファウルフライを「ホームラン」に判定されて激怒。血相を変えて、抗議していた。一番近くで見ていただけに、必死の形相だった。(オリックス・ブルーウェーヴ時代からの同僚)長谷川が投げていただけに、余計に血が昇っただろう。長谷川の抗議も凄かった。
そして、試合後に「流れもクソもない!!」と報道陣相手に怒りの表出。悔しい試合だっただろう。自身のライト頭上にホームランが3発飛んで行き、そのたびにフェンスによじ登り、“スパイダーマン・キャッチ”を試みたイチロー。必死の抵抗、勝利への執念を見せた。そんな「個」の思いに組織としてチームが応えられない、これは深刻、だ。
「9対9」同点の【5回裏】からは、この日3番手で好投した長谷川滋利を登板させるべき、だった。安定したブルペンを誇るマリナーズ。左腕のソーントンに拘る必然性は何もなかった。マイク・ハーグローヴ監督、≪名将≫の誉れ高いが、そろそろ、その資質を疑ってかかるべきか? 第1戦(9日)も「3対3」同点の【8回裏】にベテラン、ジェフ・ネルソンを起用して、むざむざ決勝点を与えている。
イチローの怒りは二度。【6回裏】デレック・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)のライトポール際の「明らかな」ファウルフライを「ホームラン」に判定されて激怒。血相を変えて、抗議していた。一番近くで見ていただけに、必死の形相だった。(オリックス・ブルーウェーヴ時代からの同僚)長谷川が投げていただけに、余計に血が昇っただろう。長谷川の抗議も凄かった。
そして、試合後に「流れもクソもない!!」と報道陣相手に怒りの表出。悔しい試合だっただろう。自身のライト頭上にホームランが3発飛んで行き、そのたびにフェンスによじ登り、“スパイダーマン・キャッチ”を試みたイチロー。必死の抵抗、勝利への執念を見せた。そんな「個」の思いに組織としてチームが応えられない、これは深刻、だ。