活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

活版印刷紀行の虜になっていたい

2011-12-23 20:19:47 | 活版印刷のふるさと紀行
 きょうは天皇誕生日、どうも年末の三連休は有難いようで有難くないようで
扱いに困ってしまい、結局、怠け放題、怠けてしまうとはわれながら情けない
成り行きです。

 反省ついでに年末になって思うことは、今年もまたいちだんと、活版印刷が
消えていったように思います。完全に絶滅業種入りをしているのだからやむを
得ませんが、「若者の間で活版印刷が人気」などという新聞記事にぶつかると
うれしくなったり、活版印刷所の広告をみると、応援したくなります。

 印刷博物館や東大の総合研究博物館のように、絶滅した活版印刷を大変な尽
力で活かしたり、護っておられる組織には深甚な敬意を払わねばなりません。
また、「秀英体」の件で久しぶりにご連絡のあったDNPの常務だった綱島昭
さんのようにいまでも秀英体で組んだ、ちょっと圧のかかった活版の名刺を愛
用しておられる方が身近におられることが、とてもうれしいのです。

 しかし、あらためて考えてみますと、「活版印刷」とは実に大がかりなもので
はありませんか。膨大な鉛活字の常備にはじまって印刷機はもちろん、活字鋳造
機のような機械類から字母や母型や込めものの類、それになによりも文選や植字
や鉛版や紙型、メッキ、印刷工の技術者確保が今や大難関です。

 かくいう私も今年は著作の一部を電子書籍に入れましたし、タブレット端末の
軍門にくだってしまいました。使ってみると便利なこと、スティーブ・ジョブズ
のスゴサを改めて感じました。

 それでも、まだまだ、「活版印刷」にどっぷり漬かっていたいものです。まだ、
当分活版印刷の虜になっていたいのです。
《憧れ知る人でなくて なんで私の悩みがわかろう》ジイドでしたか。だれかの
詩編の一節でしたか。

 

 
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忘年会と揚げまん

2011-12-23 10:37:24 | 活版印刷のふるさと紀行
 天気予報で「クリスマス寒波」ということばが繰り返されているのを
聞くと「なるほど」と思ってしまいます。明日はクリスマスイブ、この
2,3日、東京もかなり低温です。
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=747e352ffa512e73ff0bf165298c773b#
 なんとなく気ぜわしいこの頃ですが昨日は忘年会のダブルヘッダーで、
しかも、偶然とはいえ、昼の会は深川、夜の会は浅草と江戸名残りの町
での開催でした。
 昼の方は女性が多かったせいか、真昼間のせいか、あまり気炎を上げる
わけにはいきませんでしたが、夜の方は例の印刷文化研究会神田川大曲
塾のでしたから印刷談義で盛り上がり、賑やかでした。

 ところで昼の部の帰り道、門前仲町でひっかかったのが「あげまんじ
ゅう」の店、呑み足りなかったせいではありません。根っからの甘党でも
ある私です。最近はご無沙汰ですが、池波正太郎のご贔屓だった神田須田
町界隈のあげまん屋さんにはよく立ち寄りました。ここで素通りをしては
は神に背く気がします。

 そして夜の部に勇躍、駆けつけたまでは良かったのですが、定刻30分
も前に到着しましたので、まずは、これまた、以前から大ファンである栗
蒸し羊羹の店に直行、おそらく帰りには品切れ必至ということで、2棹入
手。つぎに雷門から浅草寺までの仲見世をキョロキョロ両側に目を配りな
がら散策した次第です。

 大晦日はさぞかしと思いますが、仲見世は三脚をたてて撮影をしている
外人さんがいるほど、空いていました。

 ただ、うれしかったのは、なんと、その両側で1軒ずつのあげまんの店
発見。よっぽど1ヶ買いして店先でパクリといきたかったのですが、まさか、
断念、素通りやむなしではありましたが。
 忘年会の帰り、お店でおみやげに頂いた浅草名物人形焼きの袋が加わって
ニコニコで酔漢約ひとり、ご帰還と相成りました。
 
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