活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

これぞ永井一正さんの世界

2013-03-10 14:01:02 | 活版印刷のふるさと紀行

 3月6日にギンザ・グラフィック・ギャラリーで永井一正ポスター展LIFEオープニングにおじゃまして大変な感銘を受けました。

 まず、ギャラリーの一階に足を踏み入れた瞬間、展示されているいきものが四囲の壁面から迫ってくるのです。バックライトに浮き上がるいきものたちの視線が、鼓動が、鳴き声までがこちらに肉迫してくるような異空間を感じるのです。

 独特な精緻な銅版画タッチのもたらす呼吸感もあるでしょうが、私には永井さんの生きとし生けるものへの生命への讃歌、愛情がぐいぐい伝わって来ました

 たしかに永井一正さんはグラフィックデザイン界の長老かもしれません。しかし、ひょっとしたらいちばん若さに溢れておられるかもしrません。とかく人が規定したがるデザインだ、ポスターだという領域を超えて人の心を打つ、魂に語りかけてくる永井作品の本質に畏敬さえ覚えました。ぜひ、ひとりでも多くの方に見ていただきたいものです。

 ひとつだけ残念なのは、永井さんと共に日本デザインセンターの設立に携わり、最高顧問をしていた今は亡きわが友梶 裕輔とこのLIFE展を肴に飲めなかったことです。

 

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする