活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

文藝春秋の昭和の100人

2013-03-29 16:18:30 | 活版印刷のふるさと紀行

 文藝春秋から出た『鮮やかに生きた昭和の100人(90周年記念5月臨時増刊号)を読んだ、

いや、見たといったほうが正確かも知れません。

 実はこのところ文藝春秋本誌は敬遠気味で毎月手にすることのないムラっけ読者ですが。 理由は頑として変わらないサイズとびっしり感のある活字づかいにありますが、これはあくまで個人的理由です。 その私が「昭和の100人」に手を伸ばし、ついつい一気に全ページを繰ったのは「昭和」に惹かれたからだと思います。

 ここへ来て昭和の回顧がしきりです。平成も25年、当然といえば当然でしょうが、まだまだ昨日のように思っている人も多いはずです。かくいう私もその一人ですが。 その意味では100人の中には柏戸 剛や夏目雅子、池内淳子のようにまだこの間まで同じ空気を吸っていたように思える人が少なからずいます。100人のなかで私が直接、クチをきいたことのある方は本当に数人しか数えることができませんでした。水原茂、今東光、土門拳,棟方志功,森繁久彌,高峰秀子,花森安治、山本夏彦さんであろうか。

 山本夏彦さんの辛辣なものいいに返事に窮した思い出、そうそう、予想と違って水原茂さんはサービス精神旺盛で優しい人でした。 ところで100人の人選は難しかったろうなと思います。「鮮やかに生きた」にウエイトがかかっているのでしょうが同じ女優さんでも あの人の方がと思う人もいないわけではありません。 お叱り覚悟でいうとししたら私のような軍国少年ナレノハテは、せめて山本五十六を一人いれてほしかった。あれも昭和、彼も鮮やかに生きて死んだ人のはずです。

コメント
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