活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

イチジクを裂くとき

2014-10-03 10:27:26 | 活版印刷のふるさと紀行

 千葉の大網の知人からイチジクをたくさんいただきました。

イチジクなどとカナ書きするのは私の年代ではどうもイメージが似つかわしくありません。「無花果」であるべきです。

大網が産地であるかどうかは、聞き漏らしましたがおそらくご自宅でとれたものだと思います。熟し加減が丁度よく、甘くてたちどころに6個食べてしまいました。

実は私の生地、愛知県は無花果の一大産地です。おそらく東京の果物店やスーパーでも断然、愛知産が多い筈です。ご多分に漏れず、我が家にも裏庭に大きな木があり、子どもの頃父が細い竹竿でもいでくれました。私の記憶ではラジオ体操のカードを首に吊るしての毎朝の行事でしたから夏休みの終わりごろだったと思います。大網の知人によると「今が旬」とのこと、関東の方が遅いのでしょうか。

たしか原産地はアラビアだと聞きましたが、無花果とはトルコやイランでよくお目にかかりました。料理にも使われていましたし、ジャムや乾燥させた菓子もたくさんありました。クロアチアで買った無花果の菓子が秀逸でした。「無花果を裂くとき昭和もどりくる 窪田佳津子」

なんとなく、わかる句です。







コメント
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