活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

京都、太秦でポスター展

2014-10-04 11:55:59 | 活版印刷のふるさと紀行

 太秦というと映画村を連想しますが、この10月9日から大日本印刷のdddギャラリーがオープンして、開館記念のTHE NIPPON POSTERSという企画展が開催されます。写真はその図録です。

 この図録が興味深いのは日本のポスターの代表的アーティストを第1世代から第6世代まで6世代にわけて作品紹介をしていることで、実はこれがそのまま10月9日から12月20日まで133人の作品展示構成になっています。

たとえば、第1世代は「図案からグラフィックデザインの胎動」と題して、亀倉雄策、早川良雄、山城隆一、中村誠、灘本唯人の作品、間を飛ばして第6世代は「脱デザイン、あるいはデザインチルドレンの反乱」と題してグループヴィジョンズ、服部一成、佐藤可士和、佐野研二郎、野田凪、森本千絵の作品が紹介されています。

世代別分類はおおむね賛成ですが、洩れてしまっている人、紹介作品の多寡については私見がないでもありませんが、こうして日本のポスターのビジュアル表現の歩みと印刷技術についてまとまって観ることが出来るのは実にうれしい展覧会です。ぜひ、関西の方にはお出かけいただきたいものです。

いささか宣伝めきました。dddギャラリーは太秦がはじめてではなく、平成4年にグラフィックデザインギャラリーとして大阪堂島で第1回展を開催、その後難波を経て今回で200回展を数える歩みを持っております。私自身堂島での立ち上げに関与した経緯がありますので、お許しください。




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