活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

晩秋の岡崎城で

2014-12-04 12:38:21 | 活版印刷のふるさと紀行

 去る11月18日、神田川大曲塾の研修旅行の一行と晩秋の岡崎城を訪ねました。

家康と駿河版銅活字についてというような殊勝な研究テーマはさておいてここではもっぱらお遊びの報告です。天主閣からの眺望や家康産湯の井戸よりもいちばん一行の興味をひいたのは『三河武士のやかた家康館』でした。 

 まず目に留まったのは家康館の前の広場で葵じるしの旗を振りながら演武をしている「武将隊」と称する若者たちでした。家康と徳川四天王らをイメージした勇壮なグループ演武でした。その一角で目に入ったのは能を舞う家康のからくり時計塔でした。

家康館の展示でいちばん人気のあったのは3D方式の「決戦!関ヶ原」と題する大パノラマ。家康率いる総勢7万の東軍と石田三成率いる西軍8万2千の激突が時時刻々の実況のアナウンスと共にアクションが見られ、なかなかのものでした。

 ところで「織田が搗き羽柴がこねし天下餅、座りしままに喰った徳川」ではありませんが、徳川家康には信長や秀吉よりも権謀術策、狡猾のイメージがついて回るのはどんなものでしょうか。いま、NHKで放送中の「黒田官兵衛」の中の家康しかりの気がします。家康館に望みたいのは彼の文化・芸術面での紹介です。もちろん、「家康と印刷」もその一つではないでしょうか。



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