活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

千々石ミゲルの墓

2015-03-20 17:36:24 | 活版印刷のふるさと紀行


 つい、1ヶ月ほど前のことです。以前、私が『千々石ミゲル』を書くとき長崎弁の表現でお世話になった大村出身のE女史から電話をもらいました。「千々石ミゲルの墓が地元で話題をさらっていますよ」と。

 あれは10年前、たまたま諫早に講演に行ったときでした。夜、市長さんはじめ町の方々と一杯の席を共にしていると飛び込んで来たのが「千々石ミゲルの墓発見」のニュースでした。翌朝の新聞の切り抜きが上の写真です。とにかく地元の興奮は大変で、私がミゲルを本にしようと思っていた気持ちを後押ししてくれました。

 発見したのは大村の大石一久という石造物の大家で、その後、出された本、『千々石ミゲルの墓』も飛びついて読ませてもらいました。Eさんともこの件で話し合ったことから今回の電話になったのでしょう。さっそ、彼女に紹介してもらって、浅田昌彦さんと連絡が取れました。千々石ミゲルのご子孫で地主、昨年9月に6日間もかけ大勢の研究家とミゲルの石碑周辺の発掘調査をされたご本人です。

 なんでもNHK長崎放送局が「千々石ミゲルの謎 石碑が語る新事実」と題してイブニング長崎という番組でとりあげたのが火付け役になったようでした。

 浅田さんから送っていただいた資料によると、浅田さんも、最初の発見者の大石一久さんも非常に慎重、冷静で「まだ、これがミゲルの墓だと断定はできません」とおっしゃっていますし、まだまだ調査は続くようです。しかし、私にとっては最大関心事です。なぜかというと私の『千々石ミゲル』ではミゲル夫妻は土まんじゅうの墓の下で眠っています。こんどの発掘調査では「領主級の立派な墓」dというではありませんか。 現場も見ないでモノをいってはいけませんが、ミゲルの墓について次回ももう少し話したいと思います。 

 

 

 

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