活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

思い出す「武勲桜」

2015-04-02 14:18:37 | 活版印刷のふるさと紀行

 

                                                     

                             

サクラが今日あたりで終わりだといいます。開花宣言からまだ、1週間も経たない気がするのでアッケない感じです。上野や千鳥ヶ淵の花見風景に刺激されたわけではありませんが、散りぎわの美しさをめでてやろうと晴海から勝鬨の水辺を歩いてみました。少し遠出するつもりなら、大横川や仙台堀川や清澄公園があるのに、あいかわらずの怠惰ぶりです。 それに花見の喧騒はあまり好きではありません。

 そうはいってもふるさとの岡崎が東海道きってのサクラの名勝地でしたし、文京区の家では風呂場から西片の夜桜が楽しめるものですから結構おつきあいは深いほうです。

 フラフラ歩いているうちに思い出したのが「武勲桜」です。私の通った小学校は高台で、大きな運動場のある校庭の四方がサクラでした。その小学校の校門につづく坂道に苗木を植えたのですが、それが武勲桜という名前でした。たぶん、第二次大戦がはじまっていてマレー半島に日本軍が上陸したり、落下傘部隊の映画に興奮していたころだったと思います。

 もっと赫々たる戦果をあげようというのだったのでしょうか、もっと武勲をたててほしいという願いだったのでしょうか、いずれにしても戦意向上を目的としていたのでしょう。その後どうなったかは確かめておりませんが、おそらく戦災で消滅してしまったことでしょう。花見客の喧騒が苦手でも、外国人の花見客が多いような平和な花見は大歓迎。武勲桜はゴメンです。




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