活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

臼杵で「南蛮時代」と対面

2007-04-03 17:38:30 | 活版印刷のふるさと紀行
翌週、府内(大分)と並んで豊後でキリシタンとゆかりの深い臼杵を訪ねることにしました。ルイス・デ・アルメイダが大友宗麟に交渉をもって、ここに教会堂を建てたのは 1567年(永禄10)だったといわれております。
 宗麟は1580年になると、こんどは来日したばかりのイエズス会の巡察師ヴァリニャーノの願いをいれて臼杵にノビシャード(修練院)、府内にコレジヨの開校を許します。
 しかし、教会堂も修練院も1586年(天正14)に、島津軍に焼き払われてしまいます。もちろん、再建はされましたが、くわしい経過はわかりません。

 さて、その臼杵ですがすばらしい町です。
サーラ・デ・うすきという和風と南蛮風をつき混ぜたような建物に飛び込んで驚きました。南蛮屏風・ナウ船の模型・大砲・クルス刻印瓦などとならんでエヴォラ文書のレプリカが陳列されているではありませんか。

 16世紀の後半、臼杵のノビシャードのキリスト教講義録が南蛮屏風の裏打ちの下貼りに使われて、ポルトガルにもたらされたものだといいます。
係りの方の説明によると、屏風は京都でつくられたもの、してみると、文書は臼杵から京都、京都で下貼りに使われて、長崎へ、長崎から南蛮船でリスボン、リスボンからエヴォラという行程をたどったにちがいないと。

 ぜひ、機会があれば、サーラ・デ・うすきで「南蛮コーナー」の展示資料と映像資料を見てください。

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