暮らしが変って
つれあいが昨年の春に手術をし、退院後は身の回りのことには支障が無いけれども、身体的にも精神的にも無理は極力避けるという生活となり、つれあいのペースにあわす暮らしとなりました。
このために、昨年までのように仕事の都合さえつけばあとは勝手気ままに写真を撮り歩くということが出来なくなってしまいました。
それまでは36枚撮りのフィルムを少なくとも月に10本以上は写していたのだが、いまはデジカメでの撮影を含めても撮影枚数は5本以下になっています。
とくに早朝から家を空けることが困難なために、それまで多かった夜明けの撮影が激減。
鳥や獣たちとの出会いがほとんどなくなり、ドラマチックな夜明けの風景の移り変わりにも立ち会えない日が続いています。
暮らしが変れば当然出会う光景・撮影対象が変ってくるのだし、それに合わせて新しい撮影テーマを見つけ出すのがアマチュア写真だと思うのだが・・・思うようにならない撮影条件と自分に苛立っているというのが現実だ。
写真展
9月30日から10月2日にかけて17回目を迎えた「JRPかなざわ支部写真展」が開かれて私の作品4点を含めた8人の会員の作品30点が展示され、それぞれの個性が写真となって見る人を楽しませてくれた。(支部展会場と展示作品についてはJRPかなざわ支部から御覧になれます)
荒木康義氏の「秋晴れ」はモノクロ作品で、躍動感があり人影の映りこみと中央の女の子の位置取りも効果的で印象的な作品となっています。
荒俣賢正氏の「彩湖」はピント・色彩・構図のいずれをとっても写真のお手本のような作品でフィルム(ポジ・ISO50)の選定から撮影場所まで周到な準備がうかがえます。
「裏通り」は荒俣さんには珍しくモノクロで若い女性を人影の無い飲食店街で撮った作品、女性の存在感と共にモノクロでありながら色彩を感じさせてくれます。
角田和嘉氏の「ちょっとこわいな」は地域のお祭りならではの住民と獅子舞を演じる側の近い距離、獅子の牙に触ろうとする子どもの感情をうまく捉えた、角田さん独特の世界です。
加藤重子氏の「裏町」1・2は全体として、「もうひとつピリッとこない」「作品の狙いがよくわからない」という印象である力のある人だけにもう一つ突っ込んだ作品を期待したい。「ミシン職人」は、時代の波の中で仕事が無くなってきた老職人の表情を思い切ったアップで切り撮ったほうが良かったのでは?
寺川恵美子氏の「サイクリングロード」は、支部の撮影会で商店街を撮ったときの作品だそうだが、また寺川さんの世界が広がったような気がする。真上から自転車乗りを撮っているのだが壁の落書きや、ジャケットの色、アングルの新鮮さとあいまって外国を感じさせる作品となっている。
蓮沼真己夫氏の「ちいさな実りの秋」は、童謡のーちいさい秋み~つけたーの歌詞を思いおこさせる写真で、木の枝の向こうに見える青空の色もステキでした。
細川恒夫氏の「山伏の火祭り」は珍しい情景を写し取って見せてくれています。なかなか現場を移動し辛い条件をモノともしない行動力に脱帽です。
課題作品では「いかが」店じまいセール」「いつものお客さん」「閉店」「昼下がり」などが印象に残っていますが・・・特に「いつものお客さん」の軽トラックでの振り売りのおじさんとお客の親密さがにじみ出るような写真に親近感を覚えました。
JRPかなざわ支部展の一ケ月後には支部の有志も協力しましたが、障害者が中心となっての公募展・協力写真展・企画展などを含んだ「身体障害者写真展覧会」が福井市でひらかれ、「写真」のもつ力というものを再認識させていただきました。
またJRP岐阜支部の高山展にも出向き、力のこもった数々の作品を見せていただき「JRP」がめざす写真とは何か?ということも考えさせられました。
昨年は自宅近くにフィルムメーカーの出展審査もあるギャラリーがオープン、グループや個人の写真展が見られるようになり、一定の水準をクリアしたものが展示されていて私にはとても勉強になります。ちなみに2月初めの展示は「全日本写真連盟石川支部 第一回支部展」(2月2日~2月8日)で、これも楽しみにしているところです。
つれあいが昨年の春に手術をし、退院後は身の回りのことには支障が無いけれども、身体的にも精神的にも無理は極力避けるという生活となり、つれあいのペースにあわす暮らしとなりました。
このために、昨年までのように仕事の都合さえつけばあとは勝手気ままに写真を撮り歩くということが出来なくなってしまいました。
それまでは36枚撮りのフィルムを少なくとも月に10本以上は写していたのだが、いまはデジカメでの撮影を含めても撮影枚数は5本以下になっています。
とくに早朝から家を空けることが困難なために、それまで多かった夜明けの撮影が激減。
鳥や獣たちとの出会いがほとんどなくなり、ドラマチックな夜明けの風景の移り変わりにも立ち会えない日が続いています。
暮らしが変れば当然出会う光景・撮影対象が変ってくるのだし、それに合わせて新しい撮影テーマを見つけ出すのがアマチュア写真だと思うのだが・・・思うようにならない撮影条件と自分に苛立っているというのが現実だ。
写真展
9月30日から10月2日にかけて17回目を迎えた「JRPかなざわ支部写真展」が開かれて私の作品4点を含めた8人の会員の作品30点が展示され、それぞれの個性が写真となって見る人を楽しませてくれた。(支部展会場と展示作品についてはJRPかなざわ支部から御覧になれます)
荒木康義氏の「秋晴れ」はモノクロ作品で、躍動感があり人影の映りこみと中央の女の子の位置取りも効果的で印象的な作品となっています。
荒俣賢正氏の「彩湖」はピント・色彩・構図のいずれをとっても写真のお手本のような作品でフィルム(ポジ・ISO50)の選定から撮影場所まで周到な準備がうかがえます。
「裏通り」は荒俣さんには珍しくモノクロで若い女性を人影の無い飲食店街で撮った作品、女性の存在感と共にモノクロでありながら色彩を感じさせてくれます。
角田和嘉氏の「ちょっとこわいな」は地域のお祭りならではの住民と獅子舞を演じる側の近い距離、獅子の牙に触ろうとする子どもの感情をうまく捉えた、角田さん独特の世界です。
加藤重子氏の「裏町」1・2は全体として、「もうひとつピリッとこない」「作品の狙いがよくわからない」という印象である力のある人だけにもう一つ突っ込んだ作品を期待したい。「ミシン職人」は、時代の波の中で仕事が無くなってきた老職人の表情を思い切ったアップで切り撮ったほうが良かったのでは?
寺川恵美子氏の「サイクリングロード」は、支部の撮影会で商店街を撮ったときの作品だそうだが、また寺川さんの世界が広がったような気がする。真上から自転車乗りを撮っているのだが壁の落書きや、ジャケットの色、アングルの新鮮さとあいまって外国を感じさせる作品となっている。
蓮沼真己夫氏の「ちいさな実りの秋」は、童謡のーちいさい秋み~つけたーの歌詞を思いおこさせる写真で、木の枝の向こうに見える青空の色もステキでした。
細川恒夫氏の「山伏の火祭り」は珍しい情景を写し取って見せてくれています。なかなか現場を移動し辛い条件をモノともしない行動力に脱帽です。
課題作品では「いかが」店じまいセール」「いつものお客さん」「閉店」「昼下がり」などが印象に残っていますが・・・特に「いつものお客さん」の軽トラックでの振り売りのおじさんとお客の親密さがにじみ出るような写真に親近感を覚えました。
JRPかなざわ支部展の一ケ月後には支部の有志も協力しましたが、障害者が中心となっての公募展・協力写真展・企画展などを含んだ「身体障害者写真展覧会」が福井市でひらかれ、「写真」のもつ力というものを再認識させていただきました。
またJRP岐阜支部の高山展にも出向き、力のこもった数々の作品を見せていただき「JRP」がめざす写真とは何か?ということも考えさせられました。
昨年は自宅近くにフィルムメーカーの出展審査もあるギャラリーがオープン、グループや個人の写真展が見られるようになり、一定の水準をクリアしたものが展示されていて私にはとても勉強になります。ちなみに2月初めの展示は「全日本写真連盟石川支部 第一回支部展」(2月2日~2月8日)で、これも楽しみにしているところです。