山梨県甲州市塩山にある機山洋酒工業のマグナムサイズ(1500ml)の赤ワインが入荷しました。
機山洋酒工業は、ワイナリーです。
機山は、武田信玄公の事。洋酒は、機山さんはブランデーやグラッパも作っています。立派な蒸留器があります。工業は、明治時代、事業を起こした人がよく付けた名前。同じワイナリーにも、勝沼のルバイヤートも丸藤葡萄酒工業です。歴史あるワイナリーです。
ブランド名は、すばり「キザン」です。
このマグナムボトルは、キザンのメインワインと中身が同じです。
赤しか入荷していません。
機山さんは新酒を発売しません。1年貯蔵してから発売する良心的なワイナリーです。今年葡萄は豊作でしたが、昨年は平年並みでした。甲州種の白はマグナムサイズに回すほどは在庫が無い、ということでした。白のマグナムは来年の楽しみです。
赤ワインの中身は、ブラッククィーン種です。
ブラッククィーンは、明治時代末期、新潟の大地主で日本のワインの父と言われる川上善兵衛氏が交配した品種で、日本の赤ワインの2番目に栽培されているもの。
日本の赤ワインで最も栽培されている日本固有な品種は、マスカットベリーA種。こちらも川上氏の交配品種。日本のワインの父と言われる所以です。
ブラッククィーンは、濃い色と酸の強さが特徴。渋いタンニンもあります。
その葡萄の特徴を、どのようにワインに表現するかが、ワイナリーの腕の見せ所。
キザンワインの特徴は、きれいな味わいと、質と比べ価格が安いことにあります。
社長曰く、「買いやすいワインを提供し続けること」
最近は、甲州種ワインの人気もあり、毎年値上げするワイナリーもありますが、機山ワインの真摯な経営方針には頭が下がります。
また、ワインの質が一番なので、量の拡大はしない方針。
機山ワインの瓶内2次発酵のスパークリングワイン「トラディシャナルブリュット」も絶品です。
2人写っている右の方が機山洋酒の土屋社長、左の方は山梨県北杜市高根町の日本酒蔵元の武の井酒造の清水常務です。
武の井酒造は、日本酒ももちろん素晴らしいですが、特徴ある米焼酎も凄い蔵元です。