ワインに赤と白があるように、ぶどう果汁にも赤と白があるのは当たり前、と思うのですが、白のぶどう果汁は珍しいのです。
ぶどう果汁というのは、ストレート果汁のこと。
ワイン産地の山梨の特産(ワイン産地ではどこでもありますが)。
ただし、山梨でぶどう果汁というと、ほぼ赤です。
なぜか。
明確な理由はありませんが、いくつか考えられることを挙げます。
・動脈硬化に効果があると言われるポリフェノールは赤の果汁のほうが多いこと。
・赤は甘みも酸味もありジュースとして美味しいが、白は甘さだけが強く、ジュースとして赤ほど魅力的ではない。
・ここ数年、白の原料の甲州種がブームのため、ワインだけに供給され、ジュース用に回らない。
以上、白のぶどう果汁は山梨でほとんど見かけません。
ワイン売り場でぶどう果汁を見かけても、それは濃縮還元のジュースが多いのです。
濃縮還元のぶどう果汁は、市販されている500mlや紙パックの100%ジュースのことで、ぶどう産地のジュースを濃縮還元で作ったら、インチキに近い。
写真のぶどう果汁は、山梨で唯一つ(多分です。隈なく調べたわけではありません)の白のストレート果汁の一升瓶です。
笛吹市一宮町のアルプスワイン製造。
別件でアルプスワインを訪れた時、発見しました。
甲州種とデラウエア種のブレンドです。
一升瓶ワインに特化している弊社では、いつも新たな一升瓶ワインを探し続けていますが、アルプスワインを訪れた時、見かけない一升瓶を発見。よく見ると、それはジュースで、なんと白。絶句です。
売り場の方に「売れる?」と聞いたところ、「常連さんが中心」との事。
赤は、残念ながら、ストレート果汁と濃縮還元のブレンドでした(一部でもストレート果汁を使っていることはアルプスワインの地元に尽くす姿勢がよく判ります)。
初の白のストレート果汁の一升瓶を導入します。
売れるかは、不明です。