この見事な日本家屋は、甲州市塩山の甲斐ワイナリー。県の登録文化財です。
甲斐ワイナリーを経営する風間家は、武田信玄の時代、黒川金山で要職にあったほどの名門。
社長夫妻と後継者の総一郎氏です。
いまは総一郎氏が中心ですが、社長はワインと日本酒も造っていました。
売店のワインの後ろにある大きな瓶は、一斗瓶でしょうか。
一斗は一升瓶10本分の18L。
昔使われたものですが、醸造免許が発行された直後、免許を保持しない葡萄農家で、いわゆる密造酒を一斗瓶に入れ、庭の土の中に隠したそうです。税務署が来て、その一斗瓶を破壊し続け、いまでは見かけなくなりました。非常に貴重なものです。
社屋の内部にある庵。
古壺限定のワインもいくつかあります。
甲斐ワイナリーは、白ワインの甲州種が評判。
その評判の高さから、一時期白ワイン専用のワイナリーにしようかと考えたとのこと。
いまでは、自社畑中心に、赤ワインのメルローも栽培し、本数は少ないですが、メルローが販売されています。
以前、横溝正史原作のシリーズのロケもあったとのこと。
広い敷地を歩くと、その雰囲気が漂っています。
古谷一行の金田一耕助が走ってきても不思議ではありません、ひぇー。石坂浩二でも良いですが。