山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

まだ販売前ですが②

2021-05-22 10:21:08 | ワイナリー訪問記

販売することになった、笛吹ワインの在庫過多のワイン。

人が好い醸造家の矢崎さんが言うには、

「マスカットベイリA種が最も余っています。デラウェアも甲州種も余っていますが」

え、マスカットベイリAが余っている?

他のワイナリーでは、赤ワインのマスカットベイリAは余っていないはずだが・・・。

マスカットベイリAは、日本在来品種では、甲州種に続き、栽培量の多いワイン醸造品種。

食べても美味しいので、親会社のグレープハウスでは、マスカットベイリAは力を入れているそうです。

生食用では、シャインマスカットや巨峰が有名ですが、そこまで価格が高くなく、生食では知名度の低いマスカットベイリAは、観光客に試食を進めると、甘くて美味しい、と言ってよく売れる品種との事。

よって、グレープハウスでは、生食の販売用として、マスカットベイリAをたくさん栽培しています。

こちらは、グレープハウスの茂手木さん。

畑作業の忙しい中、手を休めて丁寧に葡萄や、コロナ禍の現状を説明してくれました。

こちらが、グレープハウスの近くにあるマスカットベイリAの畑。

ずっと奥まで同一の畑で、広さは3町歩、収穫量は10トンとのこと。

コロナ禍でなければ、観光客がここでぶどう狩りをするそうです。

その葡萄がすべて、ワイン用に回ってきた、と矢崎さん。

余っているワインのマスカットベイリAを50%。

次に余っているデラウェアと甲州種をそれぞれ20%。

この割合だとワインの色が薄くなるので、赤ワインの色の濃いベリーアリカントを10%ブレンド。

この裏ラベルは、以前笛吹ワインが販売していたもので、今回のワインにも使えるという事で、こちらになります。

プレジールはフランス語で、楽しみ、快楽、気晴らしという意味ですが、今回のワインには直接関係ありません。

長くなってしまったので、続きは後日。

 


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