キャパドニック18年が入荷です。
聞きなれない蒸留所です。
そのはずです。
2011年に取り壊された、現存しない蒸留所です。
残った原酒が、この10月より、日本で販売です。
18年が20000円弱。
破格の安さです。
比較するのは、メルシャン軽井沢蒸留所のウイスキー。
軽井沢蒸留所は、メルシャンの粉飾決済の影響で、会社がキリンに買収され、2012年に閉鎖されました。
キリンは御殿場に蒸留所があるため、軽井沢蒸留所は不要だったのですね。
ウイスキーが売れない、ギリギリの時代(NHKマッサンの放映は2014年)だったので、仕方が無いことです。
その軽井沢10年や15年がネットで販売されていますが、キャパトニック18年の倍以上の価格です。
キャパドニックが、どうしてこんなに安いか。
それは原酒を、世界第2位のウイスキーメーカー、ペルノリカール(フランス)が持っているからです。
キャパドニックは、グレングランドの第2蒸留所として、1898年に創業。
その後、グレングランドとともに、ペルノリカールが買収。
グレングランドだけは、その後イタリアのカンパリが買収されます。
だから、イタリアでシングルモルトと言えば、グレングランドが出てくる訳(シェア70%と言われています!)ですね、行ったことないけど。
ペルノリカールは、蒸留所をスコットランドに10か所以上保持し、グループ内にシーバスリーガルやバランタインなどのビッグブランドもあるので、キャパトニックの原酒を単体で販売する必要も無かったと思うのですが、ウイスキーブームで、幻のウイスキーとして販売してみよう、という気になったのでしょうか。
マニアとしては、飲んでみたいですね。