平成28年3月13日の、地元山梨日日新聞の1面に、2014年度の甲州種ワインの輸出が、3万本を超えた、と報じています。
この3万本という数字は、甲州種輸出プロジェクト(KOJ)に加盟しているワイナリー12社の数字なので、未加盟のワイナリー輸出分は含まれていません。
KOJの初輸出は、2010年度の1992本なので、5年で16倍との事。
輸出先は、EUが3割弱、その他が、香港、台湾、豪州、インドナシアなど。
2010年から2012年の3年間は、すべてEUのみに輸出。
2013年から、EU以外にも輸出され、一気に輸出が増えました。
EU向けも、5年間で、4倍強です。
実績の向上は、多額の補助金が出てはいるが、毎年のロンドンでのプロモーションや、その他の国、地域での活動が、数字に表れています。
加盟ワイナリーも、相当な活動、出費を続けています。
KOJが始まる前後、私は成功は難しいと思っていた多くの人々の一人でした。
ワインは、明治維新以後、殖産興業の一環として、欧州を真似たものです。
150年経った今でも、欧州や他のワイン生産国に追い付いているとは思っていません。
ワイン関係者もそう思っているでしょう。
しかし、日本食ブームや円高、日本への信頼など、小さなきっかけに、関係者が情熱を注いだことが、成功へつながりました。
白ワインの甲州種の他に、赤ワインのマスカットベリーA種も、国際ワイン・ぶどう機構(OIV)に品種登録をして、輸出出来るようになりました。
日本のウイスキーが世界を席巻しているように、ワインも続いたら凄いですね。
ウイスキーも明治以降、スコッチの真似をしたもの。
スタートは一緒でしたから。