やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

シャチホコガ(幼虫)(森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2013-06-23 04:03:17 | 昆虫類

6月22日は、朝の予報では午後には天気がよくなるはずだったのに、昼からも時々大雨が降る一日になりました。天気がよくなると思って出かけた樹木園では、昆虫の姿をほとんど見かけません。仕方がないので、葉陰に雨宿りしている虫がいないか、探すことにしました。

ウラジロノキの葉を裏から見ていると、何とも奇妙な形をしたものがいました。近づいてみると、シャチホコガの幼虫でした。雨滴を体につけています。幼虫が鯱(しゃちほこ:想像上の海獣)のようなポーズをすることからシャチホコガ(「鯱鉾蛾」) と名付けられたようです。

写真では、何が何だかわかりませんが、4対の腹脚で葉につかまり、頭部(右側)と尾部(左側)を大きく反らせてくっつけています。下の右側の3対の細い枝のようなものが胸脚で、下の左側の1対は尾端の突起です。

《シャチホコガの幼虫 2013/06/22》 

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ヒメシジミ(富山市婦中町羽根)

2013-06-22 07:45:54 | 昆虫類

天気がよくなることを期待して、朝早く出かけたのに、曇り空から小雨が降ってきました。富山市近郊の標高100m前後の里山ですが、人の匂いはするのに、何故かとても山深い感じのする場所です。

しばらくの間、谷間に響く低音で鳴くウシガエルの姿を写そうと粘りましたが、あきらめて林道を歩いてみることにしました。林を抜けたところに、最近まで畑を作っていた小さな空間がありました。ここだけが明るくなっています。足元からシジミチョウチョウが飛び出したので、いつものように何気なくカメラを向けました。

近寄って液晶モニターを見ると、意外なことに、後翅裏面の外周に沿ってオレンジ色の帯があるヒメシジミでした。富山県では、東部山地や五箇山山塊などでは少なくありませんが、このように神通川流域や平野に近いところに生息しているという報告はないような気がします。

なお、 記録に残すため、標本は富山市科学博物館に寄贈しました。 

《ヒメシジミ♂ 2013/06/21》

《ヒメシジミの生息していた林間の小さな耕作放棄地 2013/06/21》

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リンゴカミキリ(富山市)

2013-06-22 05:13:12 | 昆虫類

レッドロビンの生垣で、今年もリンゴカミキリを見つけました。昨年は、6月19日に写真を撮っていますので、だいたい同じころに出てきています。昨年このレッドロビンに産卵していたので、ここで羽化したのだと思います。

2012/06/21 http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/30f1ec6e849b5b081286bb59a8ef0df1

2012/06/27 ttp://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/b5732ba46b0188eb7e1b36d695c12375

 

《リンゴカミキリ 2013/06/21》 

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オオゾウムシ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2013-06-21 04:18:49 | 昆虫類

樹液の出たコナラに、カナブンやコガタスズメバチといっしょに、ゾウムシのイメージからすると巨大ともいえるゾウムシがきていました。日本在来のゾウムシでは最大で、体長は12ー29㎜もあります。

 《コナラの樹液をコガタスズメバチやカナブンといっしょになめるオオゾウムシ 2013/06/20》

 《コナラの樹液にやってきたオオゾウムシ 2013/06/20》

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カノコガ(富山市)

2013-06-21 03:16:04 | 昆虫類

北陸地方は平年より6日遅く、6月18日に梅雨入りしました。毎年、この時期になると昼行性の蛾であるカノコガをあちこちで見かけます。カノコガは「鹿の子蛾」で、翅が鹿の子模様をしていることから名づけられたようです。

幼虫はシロツメクサ、スギナ、ギシギシ、タンポポなどを食べるので、人里近くで見られます。

《カノコガ 2013/06/20》

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オオスズメバチ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2013-06-20 21:38:55 | 昆虫類

昼間の樹液に集まる昆虫の中で最も強いのは、オオスズメバチです。体長は女王バチが40~45mm、働きバチが27~40mm、オスバチが35~40mmと、スズメバチの仲間では最大で、飛んでくる大きな羽音を聞くと恐怖心を感じます。実際、オオスズメバチなどに刺されて亡くなる事故(アナフィラキシーショックによることが多い)が、毎年起きています。

オオスズメバチはコガタスズメバチとよく似ていますが、一般に大型で、頭楯の下の突起が2個(コガタスズメバチは3個)であることや、胸部の小楯板が黄色をしている点などで区別ができます。

なお、オオスズメバチについての記述は『都市のスズメバチー山内博美http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/menu.htm』を参考にしました。

《樹液をなめるオオスズメバチ 2013/06/18》

 《樹液をなめるオオスズメバチ 2013/06/18》 

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フクラスズメ(幼虫)(富山市婦中町新町)

2013-06-20 03:54:36 | 昆虫類

黄色を帯びた白地に黒と赤の派手な色合いのフクラスズメの幼虫が、イラクサ科の草を食べていました。フクラスズメの幼虫は、危険を感じると、激しく体を揺すります。

《フクラスズメの幼虫 2013/06/18》

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スジクワガタ(富山市婦中町羽根)

2013-06-19 08:06:32 | 昆虫類

薄暗い雑木林の間の林道を歩いていると、甘酸っぱいような独特の樹液の香りがしてきました。香りの方向を見ると、コナラの幹から樹液が出ています。樹液には、スジクワガタのペアとヨツボシケシキスイが来ていました。

スジクワガタの♀と小型の♂には、名前のようにはっきりした縦筋があります。下の写真のように大型の♂には、はっきりした縦筋はありませんが、独特の形をした大顎の内歯が特徴です。

《コナラの樹液をなめるスジクワガタ♂♀ 2013/06/18》

《コナラの樹液をなめるスジクワガタ♂♀ 2013/06/18》

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キボシアシナガバチ(営巣)(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市婦中町羽根)

2013-06-19 05:21:31 | 昆虫類

山深い感じのする「お池」のまわりを歩いていると、目の高さほどのところにキボシアシナガバチの巣がありました。まだ働き蜂が羽化せず、女王蜂だけで巣作りしているようです。

アシナガバチの幼虫は、蛹になるとき育房に蓋をしますが、この蓋の色が黄色いことがキボシアシナガバチの特徴です。このときは、2個の育房に黄色の蓋がしてありました。

キボシアシナガバチは攻撃性がやや強いので、不用意に巣に近づかないほうがよいと思います(特に、たくさんの働き蜂が巣の上にいるときは)。

《キボシアシナガバチ(営巣) 2013/06/18》

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ウシガエル(富山市婦中町ふるさと自然公園/富山市婦中町羽根)

2013-06-18 19:59:48 | 両生類

池のあちこちから、 「ブオー、ブオー」というウシガエルの大きな鳴き声が聞こえてきます。写真を撮ろうと鳴き声のする方に近寄ると、大きな水音をたてて池に飛び込み、なかなか写真を撮らせてくれません。

ウシガエルは、食用ガエルとも呼ばれるように、食用のためにアメリカから輸入されたカエルですが、養殖された個体が逃げ出して各地に定着しています。

《ウシガエル 2013/06/18》 

 《ウシガエル 2013/06/18》 

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ヒオドシチョウ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2013-06-18 04:14:04 | 昆虫類

富山県の梅雨入りはまだですが、6月に入って日差しが急に強くなり、最高気温が30度を上回る真夏日にもときどきなるようになりました。

このところ、コナラの樹液を吸ったり、山道などで吸水したり、山頂などで翅を広げているヒオドシチョウをよく見かけます。しかも、春先の傷んだ翅のチョウではなく、ヒオドシ(「緋縅」)の名に恥じない鮮やかな翅の新鮮なチョウです。

ヒオドシチョウは、年1回の発生で、「5月下旬より6月に羽化」し、「羽化後約1カ月で休眠し、越冬」(『原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編』)します。

《山頂の東屋の手すりにとまるヒオドシチョウ 2013/06/11》

《コナラの樹液を吸うヒオドシチョウ(翅を広げたチョウ) 2013/06/11》

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マダラマルハヒロズコガ(幼虫の巣)(桜ケ池/南砺市西原)

2013-06-17 21:32:09 | 昆虫類

アカマツの幹の根元近くで、上下が同じくらいの大きさの瓢箪のような形をした奇妙なものが動いていました(写真上)。マダラマルハヒロズコガ(「斑丸羽広頭小蛾」?)の幼虫の巣です。中を見ると、幼虫が入っていました(写真下)。巣の形が鼓(つづみ)に似ていることから「ツヅミミノムシ(鼓蓑虫)」と呼ばれることがあるようです。

 《マダラマルハヒロズコガ幼虫の巣 2013/06/16》

 《マダラマルハヒロズコガの巣の中の幼虫 2013/06/16》 

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トホシオサゾウムシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-06-17 08:20:35 | 昆虫類

適当に自然が好きなだけなので、生きものの本当(正式)の名前はあまりよく知りません(このブログで紹介している生きものたちのなかには、知ったかぶりをして間違った名前をつけているものもいると思います)。特に小さい生きものは…。だから、私にとっては至るところに初めて出会う生きものがいます。

園内のクルミの葉を見ていると、見たことのない虫がいました。小豆色をして、特徴的な斑紋があります。絵合わせをして、トホシオサゾウムシと判断しました。クヌギなどに集まるようですが、近くにクヌギはなく、判断がただしいかどうか自信がありません。

《クルミの葉にとまっていたトホシオサゾウムシ 2013/06/07》

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ツバメ(営巣)(ほたるの里公園/富山市[八尾町]三ツ松)

2013-06-16 04:12:50 | 鳥類

旧八尾町仁歩地区に整備された「ほたるの里公園」の中を流れる谷川の上を、数羽のツバメが何度も低空で飛び交っていました。最初は発生するカゲロウなどの川虫を食べているのではないかと思いましたが、なかには谷底に降りているツバメもいました。よく見ると、口に枯草の茎などを咥えて、土を集めていました。

近くにある「ほたるの館」の中では、集めてきた枯草と土で、数組のツバメが巣作りの真っ最中でした。

 

《枯草の茎を咥えて土を集めるツバメ 2013/06/14》 

 《「ほたるの館」の中で巣作りするツバメ 2013/06/14》

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オオヒラタシデムシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2013-06-16 03:45:22 | 昆虫類

まだ薄暗いアスファルト舗装された園路の上に、黒っぽい虫が集まっていました。近づいてみると、ミミズの死体を食べるオオヒラタシデムシでした。

オオヒラタシデムシは、ミミズなど生きものの死体を食べる甲虫です。 

《園路でミミズの死体を食べるオオヒラタシデムシ 2013/06/14》

《園路でミミズの死体を食べるオオヒラタシデムシ 2013/06/14》

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