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地域のお宝再発見ツアー道中記

2012年09月16日 10時33分20秒 | 8月4日は「橋の日」記念日!
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(手作りのしおりとおみやげにいただいたモノ)



日(土曜日)に所属する会、宮崎「橋の日」実行委員会で「地域のお宝再発見ツアー」を主催した。目的は、土木遺産を活用して教育や観光等の地域づくりに活用いただければとの思いからだ。思い起こせば、発案からヶ月余り、はし土木遺産ポスターを宮崎県と協働で制作したのがきっかけ。今回はインターネットや知人友人から募集し、最終的に名がこのツアーに参加した。

朝起きると、。良かったと・・という気持ちも出発時間が近くなる程に暗く変わっていく空、そして大雨に変わる。

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しかし・・・その雨も出発時には不思議なことに上がり、日南海岸についたときには晴天に変わっていた。参加者に晴れ男、晴れ女がいた!? 心配していた道路の混雑もなく、予定通り10時に都井岬駒止の門へと到着した。




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駒止の門では、都井岬ビジターセンターの三好さんが待ってくださっていた。その後三好さんにバスに同乗していただき都井岬の歴史、管理、野生馬、灯台のことなど、バスの移動時間をつかってお話いただいた。
ここでは全国に余りある灯台や全国でここ都井岬を含め箇所しかない参観灯台(内部に入り、観ることができる灯台)をクイズ形式でお話いただく



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都井岬灯台は昭和年完成、今年で年目。参加された方で歳の方もおり、感慨深そうに眺めていた。灯台では、海面からメートルあり日本で番目の高さがあること、東洋の光度があった時代の話、戦争や台風により灯台が2回大破したことなどをお聞きした。また、都井岬から遠く離れた志布志のコンビナートも見ることができた、種子島も日によっては見る事ができるという。その他火祭りの話や新しく発見されたテーブルサンゴ(九州最大級の約ヘクタール(27,225 坪)にわたるテーブルサンゴの群生地)や都井岬の貴重な植物についても紹介された。


観光ガイドの三好さん。参加者の気持ちや理解のスピードに併せて、楽しくガイドをしていただいた。参加者数や人数構成など、その場から生まれる臨場感を大切にしたライブ感のあるガイド職人というように感じる魅力的なガイドだった。
都井岬についての更にくわしい情報は>>>串間市観光協会ホームページへ

バスは、都井岬から目井津港へ。

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バス中では、訪問先の題材にしたクイズやなぞなぞを行った。準備した写真集なども好評だった。目井津港「港の駅めいつ」で休憩時に、土砂降りの雨。しかし食事の時間には雨が上がる。食事は、鈴乃屋旅館でカツオ定食(写真にはごはんと鯛のお味噌汁が写っていません)。新鮮なかつおに舌鼓を打つ。その上、かつおの差し入れを地元出身のO会員のお父さんからいただく
こんなに新鮮でたくさんのかつおを食したのは初めて・・・。感謝!



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午後1時15分、夢見橋には日南市観光協会の濱中事務局長とガイドボランティアの鬼塚さんが待機してくださった。その上、たくさんのパンフレットや飫肥杉でつくったお箸や日南でしか売っていない「にちなんちゃ」もいただいた

鬼塚さんからは夢見橋の構造や飫肥杉のお話、堀川運河の歴史、チョロ船などについて、お話いただく



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年に完成した堀川運河は、延長,キロ、川幅22~36メートルの運河。運河の無い時代は、海を経由して港まで地元特産の飫肥杉を運んでおり、波や風の影響で、飫肥杉の半分が流出するため、約2年半の歳月をかけて工事を行う。この工事も運河を通すにはメートルもの岩盤を掘削するなど大変な工事だったという。

堀川橋や吾平津神社(神武天皇の妃が祭神)、マグロで栄えた町並みを忍ばせるマグロ通りなどを歩いた。油津赤レンガ館は、十数年前競売にかけられた際、地元の有志名が「堀川に万円づつ捨てた」つもりで資金を出し合い、市へと寄付した心温まるエピソードや映画「フーテンの寅さん」やNHK朝の連続ドラマ「わかば」のエピソードなども交えて紹介いただく



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昭和年に完成した花峯橋。花峯山の近くにあったことから名づけられたという。今年で年。都井岬と同じ年だ。花峯橋では、日南「橋の日」実行委員会のOさんや当会のSさんから、花峯橋の説明をお話しいただいた


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潮嶽(うしおだけ)神社では、佐師宮司より神社の説明をわかりやすく説明いただいた。全国でも数少ない海幸彦を祀る神社。弟、山幸彦に敗れた兄・海幸彦の乗った船が漂着したのが日南市北郷宿野で、その後この地を治めたとされる。争いの原因となった釣り針にちなんで、縫い針の貸し借りをしないという習慣が残っている。また、隼人族(はやとぞく)の祖(そ)と伝承されていることも紹介された。

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鬼の頭(つぐみ)トンネルは、上郷用水と呼ばれ、高さが1.7メートル~2.1メートル、幅が約1.5メートル、長さメートルの用水トンネル。大正年頃、上郷用水に角 利吉(すみ りきち)によって約年にわたり掘削された。大正時代、用水源は広渡川の川中に杉丸太で高杭敷設された「芝井堰」であったが、大雨のたびに井堰が下流まで流されていたため、鬼の頭にトンネルを掘って取水するという話に、鹿児島県の土木請負師角利吉が名乗りをあげ難工事の末、最後はひとりで見事に貫通させたことなどが紹介された
日南市のくわしい情報は>>>日南市観光協会ホームページへ



バスは一路、青島へ。


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午後4時20分、青島に到着。青島神社参道(商店街)から青島トゥクトゥクトローリーにて青島神社まで送迎していただく。みんな子どもに帰ったような笑顔で乗っていたのが印象的だった。

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青島神社では、青島神社の権禰宜川崎様よりお祓いをしていただいた後、青島神社の説明や青島の生息する亜熱帯植物についての説明をしていただく。参加者全員、お祓いにより身を清めていただき、気持ちよく笑顔で帰れると、とても喜んでいただいた。
青島神社について更にくわしい情報は>>>青島神社ホームページへ

いよいよ解散地宮崎県庁へ

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雨の影響も受けることも少なく、無事宮崎市内までで帰ってくることができた。今回の旅では、いろんな方々にお世話いただき充実した旅ができたように思う。今回、この旅をより各観光地をPRしていくことがお世話になった方々への御礼だと思う

最後にアンケートの報告をしたい。
土木遺産(地域資源)について知っている方、45%。
ツアーの日程、工程、全体について「良い」と答えられた方が100%。同じようなツアーが企画されたら参加したいですかの質問の全員がはいと答えていただいた。とても驚きの数字だが、ツアー解散時に見た参加された皆さんの笑顔がそれを証明してくれた。
たくさんの感想もいただき、今後の活動へのエネルギーとなりそうだ。

ありがとうございました。