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命の授業 ~今の幸せに気づくことから夢はひろがる~

2012年09月17日 10時10分54秒 | 気になる○○
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日(金)宮崎青年会議所主催、講演会「命の授業 ~今の幸せに気づくことから夢はひろがる~」に参加した。

きっかけは、日フェイスブックで青年会議所のKさんから講演会の招待をうけたのがきっかけ。考えてみると、東日本大震災からヶ月。あの日から自分の生き方や「いのち」について、考えることが多くなるものの、忙しい毎日に流されてばかりで・・・今一度、立ち止まって考えてみたいと思ったからだ。

講師は、越塚勇人氏。1965年神奈川県生まれ。元・体育教師・養護教員。スキーでの大事故をきっかけに全身麻痺の体に。その後、懸命のリハビリにより社会復帰。事故をきっかけに人生や人生感も大きく変化。現在、命について、大切な何かを伝えるために全国へ講演活動をおこなっている。

午後6時、会場となった宮崎市民文化センターに到着。講演前に流されたアンビリバボーのビデオから越塚氏の半生を知ることができた。
講演では、最初に「今、なくなったら本当に困るものを直感でつ考えてみてください」と質問。会場とのやりとりで、小学生の中には家族・友だちの他に地球・太陽・空気・お水・緑・夢などという答えが返ってきた。それが年齢が増すごとに地球・緑・夢といった答えはなくなり家族の他にお金・家・仕事といった答えが多く聞かれ、改めて子どもたちの発想の豊かさを改めて気づかされた

腰塚氏が、懸命なリハビリの中で体験した家族や上司、同僚、生徒たちとのこころの交流。凄まじい生きることへの戦いなどを通して、強い気持ちのこころは必ず叶う、人を大切にするなど、力強く語られた
また闘病中、看護師が言ってくれた「一緒にがんばりましょう」の言葉など、自分の価値観(思い込み、決めつけ、こだわり)で相手に教えたいなどという傲慢な気持ちがどこかにあるが、本当に相手が望んでいるのは、教えてもらいたいというよりわかってもらいたいということではないとかと思う。


そして腰塚氏は、”ドリー夢メーカー”になろうと提案。
その意味は、
、人に夢や力を与えることのできるパワーチャージャーになろう
、大切な人のリスクテイカー(最後まで面倒をみることのできる力)になろう
、ほっとマン(こころが許せる人)、モデル(憧れる人)になろう・・だ。とても難しいテーマであるが、必要な人になろうということだと理解した。

大切な人の”ドリー夢メイカー”として「やる気スイッチ」を見つけること。そして夢の共有者、共演者になること。
本当に困った時助けられるのは「親」だということ。自分の親、そしてこどもたちなど、すべて自分が源であること。

腰塚氏は教壇に戻られる前に5つの誓いをされた。紹介したい。

口は…人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
耳は…人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう
目は…人のよいところを見るために使おう
手足は…人を助けるために使おう
心は…人の痛みがわかるために使おう

生死ギリギリのところで生きた方でしかわからない気づきだと感じる。不自由なく生きている今、当たり前のことを幸せと感じることを思い起こさせる言葉である。

その他、次のことを学んだ。
自分の命が喜ぶ生き方、限りある命をどう使うかが生きるということ。懸命に生きるとは「今ある命を、今ある時間を誰の為につかうか」の連続である。

生きることは、「人にしたことを自分にされること

3つの承認、「存在」「行動」「成果」。3つの喜び「してもらえる喜び」「できる喜び」「尽くせる喜び」。

ペイフォワードとは、良いことをされたときに、そのひとにお返しするのではなく、他のひとにもしてあげようという意味。喜びや感動、幸せや感謝の気持ちを分かち合い、伝え合うこと。笑顔やありがとうの花を咲かせていこう!

自分が許した夢しか本当に努力をしない。夢は人生を楽しむエネルギーだということ。

当たり前のことに感謝できる自分であり続けること。

真の自由人となれ。真の自由人とは自分の話している言葉が人に影響を与えていることの責任を自覚すること。

最後に・・・
講演では越塚氏がご自身の良い・悪い感情を包み隠さず話されたことが印象的だった。自分の弱さを語れる人間的な強さと使命感から人としての生き様を学んだように思う。
人と比べる訳ではなく、自分が納得してどう生きるのか・・。そう問われた講演会であったとも思う。どう生きるか・・3.11から1週間。繰り返される大自然の中の人間の存在、人とのつながり。宮崎県での口蹄疫の被害や新燃岳といろんな意味から揺さぶられたあの頃。それでも毎日の生活に流されている自分・・。でも「今」「ここ」の積み重ねが、現在と未来をつくっていくのだろう。焦らずどっしりと構えて、なすべきことをゆまずたゆまず積み重ねていくしかない。

また講演では「縁」の不思議さを感じた。この講演をちらしで知ったが、誘われなければ参加しなかったと思う。ここで見たことも感じたことも、縁をたぐり寄せていかなければできなかったこと。改めて人と人の織り成す縁を大切にしていきたい。
そして、笑顔とユーモアも大切にして・・・。