I Never Give Up 2010

2010-04-19 12:31:27 | 司法試験関連
本試験まであと23日となりました。山登りに例えれば,正に頂がすぐ目の前まで来ている感じでしょう。しかし頂に至る登坂コースの最後の最後に急峻な崖がある。直前期の受験生心理は大体このような感じなのではないでしょうか。

この「急峻な崖」もきつそうに見えるのは,ゴール間近まで頑張って来たからです。多分登り初めの時に見れば何てことないんだと思います。ここまでずっと頑張ってきたわけですから,心身ともに相当疲労が蓄積されているはずです。だからきつく見えてしまう。それだけの話です。特別な登坂技術なんて要りません。今まで登ってきたように淡々と登って行けばいいのです。一番の強敵は「自分」です。これは間違いありません。自分の中でも「弱い自分」です。こいつが最強の敵になります。この「弱い自分」は弱いんだから黙ってすっこんでくれてりゃいいものを,この野郎,何かとアクションを起こしやがります。いつもやらないことをやり始めたり,最後の最後で別の手法を模索し始めたり,うざいことこの上ない。

信じられないかもしれませんが,試験期間中に諦めてしまう人はかなり出てきます。昨年で言えば,3日目の民事系で力尽きた人が多いと聞きました。特に2度目,3度目受験の方が「もう駄目だ,今年も駄目だ」と諦めてしまうことが多かったようです。確かに第4回の試験は全ての科目が「急峻な崖」のような問題でした。しかし実際に2000人が合格しています。この2000人には色々な属性があると思いますが,全員に共通していることがあると思っています。それはこの人達は「最後まで諦めなかった」という事です。

何とか答案の形にまとめる,「以上」まで持っていく,問には真正面から答えるようにする,誘導に何とかして乗る,答案のスタイルは崩さない,等です。

中日も含めると5日間の生き地獄です。辛いのは当然です。あれだけの試験ですから,全科目思い通りにこなせる人なんてほんの一握りでしょうし,下手すればそんな人いないかも知れません。トラブル発生は当然です。失敗するのも必然です。「でも自分は受かっちゃう」。これくらいの気持ちで行く必要があります。ギブアップ負けだけは絶対にしてはいけません。

経験者として言わせて貰うと,別に失敗とかなくても試験期間中はとにかく「早く開放されたい」という欲求が非常に強くなります。何でもいいから今すぐこの状況から抜け出したい,と思ってしまうほど辛いのです。ですから最終日が終わった後は妙に清々しい気分になります。終わった事がとにかく嬉しい,そんな心境です。ですから「諦める」と言う手法はとりあえずすぐ楽になれる簡易な方法なんですね。麻薬みたいなものです(だからろくなもんじゃない)。そして激しい後悔に苛まれます。正に麻薬。麻薬撲滅キャンペーン。

結局何が言いたいかというと,そんだけきついんだよと。だから少々のことで諦めてはいけないよと。その程度の障害は織り込み済みですよと。きつさを感じてから本当の勝負です。とにかく試合が始まったら諦めない。

途中で諦めるくらいなら最初から受けるな。この覚悟で臨んで下さい。みんなきついんです。

*今日受験票発送ですね。
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