司法試験改革案ですが,やはり短答科目削減は予備試験にも影響してますね(笑)。以前私が述べたとおり,予備試験だけのために訴訟法等の問題を作るのが面倒くさい,というのが本音だと思います。
選択科目を本試験から外し予備試験に課すと言うプランは意外でした。まぁ,法科大学院では,幅広く選択科目を履修しているのだから,予備試験組も当然,そのような素養がなければいけない,というのが表向きの理由でしょう。代わりに一般教養を論文から外すみたいですが,法科大学院生は隣接科目や一般教養科目も履修しているから,という理由で予備試験にも課していたはずなので,外す理由を明示してほしいのですが,まぁ,適当ですねぇ,としか言いようがござんせん。あと本試験から外される選択科目担当教員へのガス抜きもあるんですかね(笑)。
はやいとこ変更後の具体的内容を詰めて欲しいですね。特に短答の試験時間,問題数は気になります。恐らく問題数を増やすか試験時間を長くすることになるような気がします。旧司法試験のように「3時間半で3科目60問」みたいにするのか,現行どおり科目別にするのかも気になります。民法は憲法・刑法より問題数が多い形になるような気がしますが如何でしょう。
あと試験日程を4日間で維持するのか,3日間に短縮するのかも気になります。選択科目がなくなり,短答が少なくとも5時間半ではなくなるので,まとめれば3日間で行うことも可能です。それとも,初日公法系,2日目民事系,3日目刑事系,4日目短答試験,というセットリストになるのでしょうか。このセットであれば,肉体的な負担は大分軽減されそうです。
はやいとこ,5年5回と並んで改正して欲しいですね。
そういえば,予備試験の合格者数をいきなり増やした背景には,「とりあえず様々なデータが欲しい」というのがあったみたいです。伝聞ですが(笑)。なので今後の方向性として「予備枠拡大路線」と言い切るのは早いのかもしれません。当局は何考えているんだか分かりまへんな。