晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

三位一体

2012-07-02 07:06:00 | 人生
政治の話ではありません
田舎の家ならどこでも見かけそうな光景が
「家の宗派+天照大神+弘法大師」です

我が家でも仏壇で鎮座しているのは
お釈迦様と弘法大師
そして神棚の中では天照大神

臨済宗妙心寺派というのが代々の宗派で
今は車で10分余の地にあるが入鹿池が築造される400年前まで
湖底に寺があった関係で新住民を除いて地域全体が檀家です

天照大神は神道のトップの神さまで
弘法大師は真言宗の開祖です
ことに弘法大師は春に弘法の命日にあわせて
毎年町内でも祀るし各家庭では毎日拝んでいる

庶民の心情としては純粋に日本の宗教の良いトコ取りをして
宗教や神には寛容な民族といっていいでしょう

弘法大師は今風に言うと日本各地を巡って
公共事業をすすめ人心の支えとなっていた関係で
宗派が違おうと地域の信仰になっていたと思われます
いわば宗派とか神仏を超越した存在でないでしょうか

しかし三位一体とも言える風習のうえに成り立ってきた
小さな村落の地域行事に異変が起きています

全員が同じ檀家なら氏神であるお宮の管理も
一体の当番でよかったが
お宮の管理はやってもいいが檀家でもない人が
寺の行事などすること自体おかしなこと

町内会の役員会を何度も開催し寺の意見も踏まえ
神仏を分離し誰もが気持ちよくお参りできるように
方向を決めました

限界集落に限りなく近づいている我が集落ですが
それでも新しい住人を迎えるため
開かれた街(村)づくりに努力しています

コメント
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