goo

2015.9.27 『朝日岳』(598m)

 

  土曜の午後、我が女房と定山渓温泉へ出かけた。

山にばかり出かけて申し訳なく、「温泉に行ってみるか?」との問いに、珍しく女房も好返答。

二人だけで出かける温泉は、なんと11年ぶりである。

   

思えば結婚25周年、銀婚式を記念して当時世界遺産に登録されたばかりの知床に出かけたものだ。

そして途中二人で『摩周岳』に登った。

その年の11月末、通勤途中に転倒して足の骨を骨折した女房は、完治後もすっきりと痛みが取れないので、山登りをやめてしまった。

それまでは月に一回必ず登っていたのだが。

 

 久しぶりに食べる温泉ホテルのバイキング料理はうまかった。

中でも柔らかい牛ステーキが最高で食べ過ぎてしまい、部屋に戻ってもただただ腹が苦しく、

ワインを1本半ほどしか飲んでいないのに、眠くて寝入ってしまった。

 

 翌日曜の朝5時半、そっと部屋を出た。

女房にもちゃんと話しておいたが、早朝直近の『朝日岳』に登ることにしていた。

ただの旅行に出かけても、山から頭が離れない「山バカ」。

この「山バカ」を自ら称する山屋がいるが、私の目から見るとなぁんも「山バカ」とは言えない。

私こそ正真正銘の「山バカ」なり!

但し、私も「山キチガイ(現在は使用してはならない言葉のようだが)」にはなりきれない。

 

  ホテルの玄関を出ると、小雨が降っていた。

それも駐車場の車で着替えているうちにやんだ。

ホテルから徒歩で散策路を歩いた先に、必ず『朝日岳』の登山口があると確信して歩いていくと、少しの狂いもなく登山口へ。

何度か登っている山なので、ダメなら戻って車で向かおうと思っていた。

 

  明け方まで雨が降り、朝の陽光に照らされた緑が実に美しい。

登山道に覆いかぶさる笹やその他の雑草が体をずぶ濡れにするが、全く気にならない。

戻ればまた温泉に入れるのである。

 

  途中で余計なことをしたのでちょっと時間がかかり、7時半に部屋に戻った。

そして寝ていると思った女房はすでに起きていた。

 

またうまくて遅い朝食をたらふくいただき、満腹で入浴してホテルを出た。

途中滝野から大曲を回って買い物をして、12時半に帰宅。

そんな帰途で女房が、「もうお昼近くだよ、お昼ご飯どうするの?」、

「さっき腹いっぱい食べてきたべよ。なんにもいらねえよ」。

更に買い物を終えて、「もうお昼だよ、ご飯どうする?」

「そんなに食いたいかよ!? 腹一杯でなんにもいらないって!!」。

どこまでも「食い気突進型」の女房であった。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )