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2017.11.4 『オダッシュ山』(1,098m)   終わりよければ全て良し!

 4日(土)の朝、芽室町営円山牧場展望台で目覚めた。

辺りは濃い霧に包まれて、なんともうっとうしい。

ただ、ピンポイント予報によると、

目指す『オダッシュ山』の新得町は9時以降「晴れ」の予報だ。

いつもの簡単な朝食を済ませて移動開始。

途中で目にする十勝平野の風景が美しい。

私は美瑛の田園風景同様、この十勝の風景も昔から好きだった。

  新得町から西に向かって町道を走ると、

左手に北海道立畜産試験場の建物がが現われる。

この度はそのまんまえで道路工事がされていて、通行止め。

一瞬「なにぃ~っ!?」と思ったが、冷静に回り道をした。

ここから南側を回っても、

北側を回っても難なく登山口に続く町道に戻ることができる。

そんな突発事項ややりくりも関係なく、この日も助手席のHiromiは、

車の揺れに合わせて身体を大きく揺らしながらも、

口をアングリと開けて眠りこけている。

お前は楽でいいなあ~

  9時15分、登山口をスタート。

先行者はいない。

そして天気はというと、予報はまた裏切ってくれた。

雨も雪も落ちては来ないものの、どんよりとした空と強風だ。

体感温度がかなり低い。

しかしこの山も登りなれた山なので、たいして気にもならない。

前日から昨秋の台風襲来による災害の爪痕を目にしてきたが、

こんなところにもそれはあった。

スタートしてすぐの高速道路側道が崩壊。

登山道に入って小沢に目をやると流木の山だ。

いったい十勝にどれほどの雨が降ったものか、

想像には限界がある。

  このコース唯一の渡渉を終えると、

急登の始まりだが、これがなかなかきつい。

水分をたっぷり含んだ登山道が、泥でズルズルだ。

踏み出す一歩を踏ん張ってこらえるが、

否応なくズルッと滑らせてくれる。

全くスピードが上がらず、こらえきれずにストックを出す。

それでようやく淡々と登ることになる。

そんな滑って汚い箇所を過ぎると「白樺平」となり、

それから先は細い白樺林とクヌギの美しい林が続く。

木々の葉は落ち、木の間越しに遠くの景色を見通せるところではあるが、

やがてガスに包まれ、ほんの周囲の風景しか見られない。

従って黙々と歩を進め、

10時50分、『オダッシュ山』。

何度も言うが、なぁんにも見えない。

こんな頂上では相棒がいてくれるだけで助かる。

昼食をとることもなく、即下山開始。

わずかな積雪の下山は快適だ。

トントコトントコ下れる。

しかしHiromiはスリップが怖くて、おっかなびっくり。

そんな下りも登山口に近くなった頃、突然空が動き出した。

それまで上空を覆っていた雲が、

芝居の幕を開けたように東に抜けた。

そしてみれよりにしの空はみるみる快晴だ。

当然『オダッシュ山』の頂上も見える。

天気予報よ、9時から晴れじゃなく、12時から晴れだべよう!

ああ、1時間スタートを遅らせていたなら、

全てが「満足」の一言で終わったものを・・・

 

 12時ちょうど、登山口。

この後畜産試験場から目にした『オダッシュ山』と、

北にそびえ、地形図に点名はないが存在感のある

「1,038mP」~「1,022mP」の眺めが実に素晴らしい。

年が明けたらあの上を歩いてみよう。

  ガスに包まれてうっとうしかった山も、

下山後の晴天で一気に気持ちが晴れた。

そして結局Hiromiと二人して、「楽しかったなあ!」

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