北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.10.2 『行千世奥』(ゆくちせおく・436m) 厚幌ダム奥地へ
先週末はHiromiが土曜出勤だったので、
私も完全休養とし、
また長い時間地理院地図を眺めて過ごした。
するとこれまで「こうだ」、
と決めつけていたルートが、
他方面からアプローチできることに気付く場面が多々あり、
それはそれで貴重な時間となった。
土曜出勤したHiromiの代休が、
明けて月曜日となっていたので、
今回は日~月曜日で出かけることにした。
日曜の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町に向かった。
この日は先日下見しておいた、
厚幌ダム奥よりアプローチする、
「行千世奥」(三等三角点)に登ることにした。
「厚幌ダム」から「厚真川林道」に入り、
湖岸を走って行くと、
ゲートが現れる。
先日はこのゲートが閉じられていたが、
今回は開放されていたのでそのまま走り、
約1km先の「厚真川林道4号橋」を渡った地点を駐車地とした。
そして8時30分、先日と同じく、
目の前の林道に入った。
ただこの林道は間もなく崩壊して消滅する。
送電線下の崩壊地を登り、
鉄塔奥で藪に入った。
背の低い笹の中を登っていく。
いきなり標高差160mほどの急登で、
一気に汗をかかされた。
この日はスタート時点から暑かった。
地形図の「254m標高点」、
「289m標高点」を過ぎて、
更に尾根筋を進んでいくと、
送電線に近付いた地点で、
下に林道が見えた。
ええーっ!?
地形図にはない新しい林道だ。
すぐ林道に下りた。
真新しいその林道は、
これから進み行く尾根筋に沿って伸びて行くようだ。
これはラッキーだったかなあ!?
しかしこのときはまだ、
降ってわいた幸運に、
半信半疑でいた。
とりあえず利用できるところまで利用することにして、
まっ平らで快適な林道を歩いた。
歩いているうちに、
工事標識が現れ、
この新しい林道が「毘沙門林道」であることが判明した。
ただこの新しい林道は長く続くことはなく、
突然途絶えて、
その先には古い林道が続いていた。
と言うことは、
ここには元々地形図にはない林道があり、
それが「胆振東部地震」で崩壊したため、
その復旧工事が進められているのだろう。
林道はその後も崩壊地を交えながら、
奥へ奥へと伸びて行き、
予定したルートの尾根に沿って行く。
山なんて、実際そこに入ってみなきゃわからないものだ。
誠ありがたい林道に出合えたことに感謝!
そんな林道は、
Co.270で下降し出したので、
林道を離れて藪に入った。
しばらく笹をかき分けて進むと、
突然作業道に出た。
これは地形図に記された破線林道で、
当てにはしていなかったが、
健在だったことを喜んだ次第だ。
そしてそこには北海道電力の、
鉄塔ナンバーを示す標識があったので、
送電線の保守管理用作業道であると判明した。
従ってこの作業道が廃道となることはない。
作業道をしばらく歩き、
左手の斜面に取り付いた。
そして明確なピークに立ち、
10時35分、三等三角点「行千世奥」。
三角点回りはスッキリしていた。
展望は南西方面がわずかに望めるだけだったが、
なかなかいいピークじゃないか。
ただ、林道に出合えなければ、
この倍の時間を要したことだろう。
バウム儀式を済ませて作業道に下った。
復路は一旦改修された林道近くまで戻り、
登路で目にした支線林道に入ってみることにした。
これがこの辺りのもう一つの三角点への、
足掛かりになるのかを見極めたかった。
支線林道はいい調子で伸びて行く。
「この分じゃあもう一点も狙えるかな」、
と欲を出したが、
残念なことにHiromiの飲料水が底をつきそうだ。
私には余裕があったが、
安易にそれを与えると、
決してHiromiのためにはならない。
そこでもう一つの三角点は、
次回の楽しみにとっておくこととし、
林道上で昼食とした。
昼食後林道を戻り、
地形図にはない改修された「毘沙門林道」が、
いったい「厚真川林道」のどこにつながっているのか、
確かめたくて、
薄い藪の尾根筋には戻らず、
「毘沙門林道」をそのまま下った。
すると林道工事に従事する、
車両や重機が次々に現れて、
現在も工事が継続中であることを知った。
この日が日曜日でよかった。
長々と続く「毘沙門林道」を下り、
駐車地から1kmほど北側で、
「厚真川林道」に合流した。
そして13時10分、駐車地。
いやあ、この山も面白かったねえ!
着替えを済ませ、
厚真町幌内地区で、
次なる林道へのアプローチ状況を偵察し、
「こぶしの湯」まで走って汗を流した。
そして同じく厚真町高丘地区に移動して車中泊。
車中泊も涼しくなって、
楽になったなあ・・・