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2024.8.15 『クオベツ山』(509m)  三つの自治体を巡ってピークへ!

 

 私にとっての盆休最終日である15日は、

やはり暑いので軽装で歩けるところとした。

この朝もHiromiを迎えに行き、

夕張へと向かった。

そして滝ノ下から道々「夕張~厚真線」に入った。

道々は1kmほどで、

夕張川に架かる「滝の上橋」を渡る。

すると道幅は広いが、

砂利の道々が続く。

「於兎牛沢川」に沿って伸びる道々は、

国道274号線の起点から、

6km弱で終点を迎える。

終点は広く空けられた土場で、

その先に「厚真川林道」が続く。

そこは夕張なのに、

何故「厚真川」の名が出てくるのかと、

地理院地図を見てみると、

この林道は最高標高で境界線を越え、

厚真町に下って行く。

そして最後は「厚幌ダム」に至る。

しかし、この厚真側に入っても、

林道は「ショロマ川」に沿って下っており、

どこにも「厚真川」という名称は出てこない。

 Hiromiと涼しいスタイルで林道ゲートを越えてスタート。

この時点ではまだ気温が低く、

涼しくはあったが、

ずうっと続いて来た湿度の高さは保たれたままだ。

  1. 5km近くある、

長く直線的な林道を歩いて行くと、

右に大きくヘアピンカーブとなり、

はっきりと高度を上げだす。

その後は蛇行しながら高度を上げて行く。

そして途中で「於兎牛沢雨量観測」の、

小さな施設前を通る。

また、この林道は6年前の「胆振東部地震」による崩壊で、

林道が決壊した箇所があったが、

それも今は復旧工事が完了している。

 林道入口から3.4km歩いて、

夕張市と厚真町の境界線に達した。

「厚真川林道」はここから南方向へ下って、

最後は「厚幌ダム」に至る。

我々はここで右手の「クオーベツ林道」に入った。

『クオベツ山』までは、

この分岐がほぼ中間点となる。

また、今回のルートは、

夕張市、由仁町、厚真町が関わっており、

道々を走って「厚真川林道」の入口までは夕張市。

「厚真川林道」に入ると由仁町。

そして「クオーベツ林道」は、

由仁町と厚真町の境界線上に付けられている。

従って3つの自治体を出たり入ったりが続く。

地形図でそんなルートを確認するのも面白い。

 「クオーベツ林道」に入ると、

標高が400m前後の尾根が続き、

辺りを包むガスが濃くなってきた。

白いガスの中に濃い緑の樹木が浮かび上がり、

なんとも幻想的な世界となった。

このようにガスに包まれることなぞ、

山では日常茶飯事なわけだが、

この日はこれまでに感じたことのない印象を受けた。

 境界線上の林道は、

やがて周囲が針葉樹に囲まれるようになると、

目指すピークが近い。

最後は林道から低い笹の中に入り、

『クオベツ山』(二等三角点:九尾別山=くおべつやま)。

ここでいつものように記念撮影をした。

それが終わって三脚をかたずけていると、

Hiromiが叫んだ。

「まだ写真撮ってないよ!」。

「はあ? たった今撮ったべや!」。

「いや、撮ってない!」。

「お前頭おかしくなったんじゃないの?」。

こいつはバナナを頬張ることに夢中で、

撮影に意識が行かなかったのか?

あるいはバナナの食べ過ぎで、

バナナが脳に入り込んでしまったか?

 復路はまた幻想的な風景を眺めて歩き、

林道分岐からはガスの下へ。

するとものすごく空気が透き通った気がした。

その後も淡々と歩いて駐車地へ。

このルートは往復13km。

この頃にしては涼しい山歩きを楽しめた。

そして私の盆休はこの日が最終日。

暑くて大変だったが、

まあ日々山歩きを楽しめた。

一旦帰宅して、夕方「反省会」。

私の盆休みが終了した。

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