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2025.1.26 『月形』(ツキガタ・305m)  必ず登りたくなる山へ!

 

 積雪期になると、

必ず行きたくなる山がある。

その中の一つが「月形」だ。

先日の日曜日は天気予報でも「晴れ」とのことだったので、

今年も行ってみることにした。

 この日の朝Hiromiを迎えに行き、

月形町に向かった。

1月に入ってからほとんど雪が降らず、

道路はどこもアスファルト路面だ。

走りやすいがタイヤが減ることを、

多少なりとも気になる小市民。

 月形町豊ヶ丘で、

「豊ヶ丘貯水池」そばの農道脇に駐車。

私が路上駐車することなぞ、

全くと言っていいほどないが、

ここには適当な駐車スペースを見いだせず、

やむなく路駐だ。

ただ、一日に走る車が何台もないであろう、

と思われる農道だ。

 準備を整えて「豊ヶ丘貯水池」に向かった。

このところの暖気で、

雪面がよく締まって歩きやすい。

小型のスノーシューでもよいが、

下山時に気温上昇のため雪が腐る心配があるので、

大型のものを使う。

 貯水池奥で西向きの尾根に取り付いた。

広葉樹林の中の明瞭な尾根を登って行く。

この前日の土曜日は、

仕事で山に出かけられなかったHiromiが、

思いっきり体力を消耗しようと言うのか、

やけに速くてすぐに姿が見えなくなってしまう。

写真を撮るのに困るからと、

何度言ってもききやしない。

 西向きの尾根を登りきると傾斜が落ちて、

尾根の方向が北向きに変わる。

それを少し行くと、

再び西に一旦下降する尾根が現れるので、

これに乗り換える。

締まった雪面を慎重に急下降すると、

南西方向に目指す「月形」の、

白く美しい姿が望める。

そしてここからは、

ほとんど遮るもののない風景の中の歩行となる。

尾根筋から北には『三角山』(708m)が、

端整な頂上部をのぞかせている。

晴天の中でのこのルートの歩行は実に楽しい。

 280で一旦「樺戸林道」に合流する。

すると林道上には、

スノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。

今度はその上を歩いて進む。

林道の左手に樹木が全くなくなる部分から、

空知平野が見渡せる。

そして周りの風景も美しい。

 林道に合流して1kmほど歩き、

目指すピークに続く尾根に取り付いた。

するとけたたましい音が聞こえてきた。

ウィーン、ウィーン、ウィーン!!

スノーモビルのエンジン音だ。

それが爆音を轟かせて、

どんどん近付いてくる。

樺戸林道を走行しているのだ。

そして我々が進む尾根の直下を通過した。

その数5台!

二人乗りをしているモービルもあった。

中にはこちらを見上げている者もいた。

林道上に残した我々のスノーシューの跡を見て、

人が入っていることを知ったのだろう。

とにかく音がうるさい上、

排気ガスがひどい臭いをまき散らしている。

スノーモビルの一団は、

「月形」のピーク基部で止まり、

一旦エンジンを切った。

その後ピークまで上がってくるのかと、

ひじょうに嫌な気分だったが、

再びエンジンを始動した後は、

そのまま奥へと走り去って行った。

ホッ・・・

 

 二等三角点「月形」のピークに、

例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられていた。

これも例によって、

ピークに立つ白樺の幹にビスを打ち込んでとめていた。

この標識が夕張の「空池山」や、

栗山の「天狗山」、あるいは厚真町の「鬼武士」で外されたのを目にしてきた。

誰がどういう意図で外したのかはわからないが、

これもいずれは取り外されるのか?

 山頂から少し東に移動すると、

北から東を経由して南までが、

一切遮るもののない世界として見渡せる。

これが「月形」へと足を運びたくなる最大の要因だ。

そんな風景にしばし見入って下山を開始した。

スノーモビルの一団が戻ってこなければいいと願いつつ歩いたが、

もうその騒音を耳にすることはなかった。

 また楽しく復路でアップダウンを繰り返し、、

最後の下りを前にして昼食とした。

そしてまぶしい陽光の中を下山。

来シーズンも必ず訪れることになると確信し、

晴天を更に楽しむべく、

もう一座へと向かった。

 

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