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2025.1.25 『送電線』(ソウデンセン・299m)  期待通りの展望が!

 

 昨日の土曜日は朝から良く晴れた!

それで一昨日登る予定をしていた「送電線」へ。

 「送電線」とは奇妙な名称だが、

間違いなく三角点名だ。

栗沢町美流渡市街地の北側に位置する、

四等三角点だ。

この山には数年前の晩秋に登ったことがある。

この辺りは作業道が発達し、

複雑に走っているが、

近年林業の手が入らないようで、

作業道が藪の状態だった。

そこで今回は積雪期に登ってみることにした。

藪の中を登っても、

けっこう風景が良かったので、

今回もそれを期待して出かけた。

 栗沢町美流渡東栄町で、

「幌向川」に架かる「東栄橋」を渡った。

するとその先へと除雪された道が続いていた。

そしてタイヤショベルで押された雪が山となり、

あちこちに適当な駐車スペースを、

確保できるようになっていた。

こいつはありがたい、

とばかりに、

「東栄橋」を渡りきった地点を駐車地とした。

 準備を整えてスタート。

気温は-6℃。

この時期の朝としては暖かい。

きっちり除雪された道を少し歩くので、

ストックとスノーシューを手に持ってのスタートだ。

除雪が奥まで入っていると言うことは、

ハンターの進入に警戒しなければならないので、

ザックの鈴を出した。

ハンターにこちらの存在を知らせるためだ。

そして100mほど歩いた地点で、

スノーシューを装着。

北に向かって伸びる尾根の末端に取り付いた。

この尾根が目指すピークまで誘ってくれる。

尾根上の雪面は、

陽光を浴びて寒暖を繰り返し、

良く締まって傾斜のある斜面に、

スノーシューのアイゼンがよく効いた。

 尾根の頭に上がって驚いた!

何と数日前と思われる、

スノーシューのトレースが残っていた。

こんなローカルな四等三角点ピークに、

登る人がいることに驚かされた。

と思ったら、

そのトレースは、

直線的に伸びた尾根の最初のピークで消えていた。

地元住民の散策か?

 最初に立った小ピークから、

美流渡の市街地がそっくり見渡せた。

なかなかいい眺めで、

その先の風景に期待感がもてる。

 尾根はその性質故、

アップダウンを繰り返し、

徐々に高度を上げて行く。

そんな尾根筋が割と開けているので、

周囲の風景が木の間越しに透けて見える。

どこをとってもなかなかいい風景が続く。

やはり期待した通りのルートだ。

 尾根は狭い部分があったり、

大変広い部分があったりする。

また、尾根筋に沿って作業道が現れる部分では、

それを利用して歩いた。

そして標高280mで西側の樹木が切れ、

「幌向炭山」の全容が見えた。

実にいい眺めじゃないか!

「幌向炭山」の山肌では、

林業が冬季の伐採作業をしており、

その機械音が聞こえる。

また、コンパクトカメラのズーム機能を使い、

木材を搬出するトラックをとらえた。

 「幌向炭山」の美しい姿に見入って間もなく、

四等三角点「送電線」。

前回ここに立った晩秋は、

濃い藪の中で三角点標石を見つけられなかった。

また挑戦しよう!

 

 この三角点名の「送電線」を意味するものが、

ピークの少し奥にある。

もうすっかり錆びてしまったが、

かつては送電線を支えた鉄塔だ。

この辺りは旧産炭地。

炭鉱が栄えていたころ、

電気を送るのに使われていたものだろう。

歴史を感ずる遺構だ。

 下山はルートのほぼ中間点である、

170まで自らのトレース上を下り、

それを離れて下降する尾根に沿って伸びる作業道を下った。

そして「奈良川」に沿って伸びる林道に下り立った。

この林道は地形図上で、

大変立派なことになっているが、

もう廃道になって久しく、

かなり崩壊が進んでいる。

 尾根筋のアップダウンを嫌って、

林道に下ったはいいが、

もうかなり気温が上がって、

雪面の雪が腐り始めていた。

それに難儀しながら駐車地へ。

 いやあ、期待通りの風景が楽しめる、

いいルートだったねえ!

 

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