北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.12.1 『336m峰』(点名:三角山) 素晴らしい低山にめぐりあう!
日曜日の朝は栗山町滝上地区で目覚めた。
夜明けが遅くて起きるのがおっくうでたまらない。
この日はHiromiが仕事がらみのイベントに参加しなくてはならなかったので、
午前中のなるべく早い時間に帰宅させることにしていた。
それでこの山を選択した。
『三角山』と名付けられた山は各地に点在する。
しかし栗山町に「三角山」が存在していたことを知らなかった。
そしてこの山には三角点がある。
朝林道入口に行ってみて驚いた。
地形図で実線表示されている林道がない!
いや、ないのではなく廃道となっていた。
よく見なければそこが林道だったと気付かない。
それほど笹が林道の全てに密生していた。
「こりゃあ先が思いやられるなあ」と思いながらも、
未踏の一座に対する希望が膨らむ。
7時20分、林道だった入口に駐車してスタートした。
いきなり濃い笹薮に突入!
背丈はそれほど高くないが、
密度が濃いのでさっぱり進まない。
しかし距離が短いので助かった。
目の前に高速自動車道を渡る橋が現れて、
笹に埋もれた林道は一旦終点を迎えた。
橋にはシカの防護柵があり、
扉が可動式になっているのだが、
これに樹木の太いツルが絡んで動かせない。
ところがこれをクリアして進むことができた。
何故かはこの山行の最後の部分で写真紹介をすることにしよう。
高速自動車道を過ぎると、
笹の高さが低くなり、密度が激減した。
低く薄い笹の林道に変わり、大変歩きやすい。
そして笹が消え・・・
と、前方に廃屋が現れた。
「こんなところに人家がぁ」と驚いた。
荒れ果てたその廃屋には、
いったいいつまで人が住んでいたのだろう?
そんなことを考えながら歩いていると、
また廃屋が現れた。
この二軒はここでいったい何をして暮らしていたのか?
辺りは広葉樹林帯だ。
また、この二軒にはどんな人々が住んでいたのだろう。
二軒の廃屋を目にして感慨深いものがあった。
Hiromiなんかなんにも感じてないけどねえ・・・
二軒目の廃屋からCo.170で古い林道を離れて笹薮に入った。
目指す山頂がある北に進路を取ったのだ。
笹は背が低くて苦にならない。
そして少し登ったところで、
いきなり広い大地に出た。
これはおそらく畑だったのだろう。
二軒の廃屋のいずれかの畑で、
農業を営んで生計を立てていたのであろうと推測した。
突然予期していなかった広い風景にうっとりさせられた。
私はやはり広いところが好きだ。
前日登った『於兎牛山』を背にして登る。
一旦また笹薮に突入するも、
長くは続かず再度広い大地に出た。
すると前方に目指す「三角山」が見えた。
なるほど「三角山」の点名にふさわしい形をしている。
広い大地からカラマツの小さな林を抜け、
広葉樹林の中の斜面を登っていくと、
まぎれもない頂上に達した。
先に頂上に立ったHiromiが三角点を見つけて、
「あった!」。
8時25分、四等三角点「三角山」。
この頂上は下草が少なくすっきりしている。
ここから木の間越しに周りの風景が見えるのだが、
頂上から少し東側にずれると、
西から北、そして南の風景が欲しいままになる。
そんな中馴染みの馬追丘陵が望まれ、
南東方向には前日登った「仲勃山」と、
先日登った「佐主岳」が並んで見えていた。
これはこれは期待をはるかに上回る、
誠に素晴らしい眺めじゃないか!
とにかくその位置から目にする風景が新鮮だ。
Hiromiと二人して大満足。
そしてまた登ることになる山だと確信した。
納得できる山に登ったあとは、
下山もまた楽しく歩く。
高速自動車道の柵をすり抜け、
濃い林道の笹ををザワザワとかき分けて、
9時40分、林道入口駐車地。
いやあ、この低山でこれほど納得できる楽しみ方ができようとは・・・
ヒジョーに豊かな気持ちでHiromiを送り届けて帰途に着いた。
そして夕方、イベントを終えたHiromiと「サイゼリヤ」で反省会!
2019.11.30 『於兎牛山』(おそうしやま・392m) 近くて遠く感じた一座
土曜の「仲勃山」下山後、
由仁町川端から川端林道を利用して『於兎牛山』に登った。
その存在はもう随分昔から知っていたが、
どういうわけか未踏のままだった。
今回は安平町追分まで入浴しに行くので、
通り道的な『於兎牛山』の位置がちょうど良かった。
川端地区の町道を南下し、
終点の林道入り口に至る。
実はこの日の朝、ここを訪れていた。
登ろうと思ったのは別の山だったが、
Hiromiと二人準備をしていると、
一台のランドクルーザーがやってきた。
我々の前を素通りしていったが、
中にはオレンジのアウターを着用した4~5名が乗り込んでいた。
明らかにハンターだった。
それを目にしたHiromiが「怖いからやめよう」と言い出す。
ランクルはゲートが開放された林道を、
我々の目指す方向とは別の方へと入っていった。
しかしいつ戻ってきて我々のあとを来るかわからない。
それで中止して「仲勃山」に登ることとした。
林道入口には「発砲禁止」ののぼりが立てられているのだが、
いったいどうなってるんだあ?
13時15分、林道分岐に駐車してスタート。
川端林道は一旦北に向かって大きく遠回りをする。
林道ゆえの蛇行だが、
下山時はショートカットするつもりで歩く。
単調な林道がやけに長く感ずる。
実は午前中の「仲勃山」下山時に立木に胸を強打した。
結果足元の小石を踏んでバランスを崩しただけで、
肋骨に激痛が走った。
そんな私に対しHiromiは変わらず元気で、
着いて行くのが容易ではない。
そして地形図と実際の林道がどうもしっくりこない。
たいした距離ではないのに、
とにかく長く感じる。
『於兎牛山』頂上部の西側を歩いて見上げると、
これも地形図には表れない崖状地形が続く。
従って、一旦東向きに回り込んだ地点から、
頂上への尾根に取り付いた。
踏み跡が残っているから、
登る人が結構いるのだろう。
笹に覆われた尾根を詰めて、
14時15分、『於兎牛山』(点名:三等三角点 於壮志山)
そこからはこの日登った「仲勃山」が東に見えていた。
下山は大きくショートカットして「クオーベツ貯水池」北側に下った。
従って駐車地まではほんのわずかな距離で、
15時ちょうど、駐車地。
さっさと片付けを済ませ、追分の「ぬくもりの湯」を目指した。
2019.11.30 『509m峰』(点名:仲勃山・ちょぼつやま) 夕張の三角点を訪ねる
この週末も今やっておくことを!
夕張に執着している私は、
そろそろ夕張の三角点をつぶして歩こうかと考えていた。
それで調べてみると、
他の地域同様数々の三角点が点在していることを知った。
土曜の朝、そんな一つから始めようと、
途中でHiromi を拾い、
夕張市滝の上に向かった。
そして道々夕張~厚真線に入る。
狙ったのは点名:「仲勃山」。
『仲勃山』の「勃」を私は読めなかった。
それで自宅で地形図を見ているとき、女房に聞いてみた、
「この字なんて読むのよ?」
すると私より賢い女房が言った、
「勃起の勃でしょ!」
あっ・・・
勃起の熟語ならわかるさ、
しかしそれを切り離して「勃」だけが一人歩きすると、
それは全く独立した感覚で・・・
まあ、歳でその「勃」にもすっかり疎遠になっちまったからなあ・・・
この山は以前から、
この辺りの国道を走りながら目にして気になっていた。
そのわりと鋭角な容姿を眺めて、
いつか登ってみたいと。
この山に登るルートは二通り考えられる。
一つは夕張川に架かる「滝の上橋」を渡った地点から尾根に取りついて、
南東に登り行く尾根を忠実に辿って頂上を目指すもの。
もう一つは道々を更に進み、
左手に小沢と砂防ダムが見えた地点から入山して、
小沢を経て尾根に取りつくもの。
現地に行ってみて後者を選択した。
笹の高さと密度を見ると、
結構きつそうなので、
登路の距離が短い方を選択した。
道々の都合よい位置に駐車地があり、
9時ちょうど、スタート。
すぐ小沢に入る。
最初の砂防ダムを越えると、
小さいがきれいな滑滝が現れる。
ひじょーにコンパクトではあるが、
紛れもなく滑滝だ。
しばらく小沢の渡渉を繰り返しながら進んでいく。
そして勘に従って尾根への急斜面に取り付く。
この斜面の笹が手強く四苦八苦。
尾根の頭に上がると一旦笹が薄くなった。
ただ長くは続かず、
その後は濃くなったり薄くなったり。
そして最後の登りが急登の上、
笹の背丈が高くなった。
しかしどういうわけか足元を見ると、
登山道の狭い幅で笹がない。
最初はシカ道かと思ったが、
足元の笹の切り株もないので、
人為的な手が加わったとしか考えられない。
そして助けられたその跡もやがて消えた。
しかしピークは近い。
三角点を見つけさせようと、
Hiromi を前に立たせるも、
登りきったHiromi が、
「ピークはまだ先だわぁ~」。
続いて登ると、
なるほど少し先に更に高みがある。
Hiromi に続いて最高標高点に行ってみると、
何とどなたかが作成された頂上標識が木にくくりつけられていた。
こんなマニアックな山に、
と驚いたが、そのくくりつけられていた高さから察して、
積雪期だったようだ。
10時25分、ピークに立った。
早速三角点を探す。
周囲の雪を登山靴で払い除けるも見つからない。
首をかしげてしまう。
そこでとりあえず早めの昼食。
そしてまた探すもやはりない。
そこでHiromi にその地点の標高を確認した。
するとHiromi のGPS では「518m」と言う。
ん? それは高すぎる。
そこで登ってきた時最初にたどり着いたピークに戻ってみた。
するとそこに三角点の標石は存在した。
三等三角点:「仲勃山」。
木の間越しに南夕張の 風景が見える。
下山を開始して登路の傾斜のきつさを知った。
登るときには笹のトンネルを、
ただただ黙々と登ったので、
その傾斜をあまり感ずることがなかった。
それが下山となると、
雪や笹の茎に滑らされて、
簡単にすってんころりん!
また小沢に降り立ち、
それをたんたんと下って、
12時ちょうど、駐車地。
まだ時間が早いのでもう一座へ向かった。
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