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2023.12.3 『支安平奥』(シアビラオク・364m)  できたてホヤホヤ林道歩き!

 

 12月に入って最初の週末日曜日は、

かねてから気になっていた林道に、

足を踏み入れることにした。

 この朝幾分元気を取り戻したHiromiを迎えに行き、

由仁町川端から農道に入り、

「クオーベツ貯水池」に続く林道の入口に向かった。

狩猟シーズン故、

ハンターが入っていないことを願って、

その入口に到着したが、

林道の路面にはこの朝車両が通った形跡なし。

 この林道入口は三叉路となっている。

これを左に入ると「クオーベツ貯水池」を過ぎ、

『於兎牛山』(392m)から『クオベツ山』(506m)へと続いて行く。

また、右に入ると廃道で、

車両の通行はできない。

そして我々が入るのは真ん中の林道だ。

ここから5.5km先の『支安平奥』を往復する。

それでこの林道が気になっている、

という話しだが、

実は昨年同じくこの林道を歩いて、

「支安平奥」を往復した際、

測量会社の人が作業をしている場面に出くわした。

そこで林道工事が始まるのか?

と尋ねてみた。

すると「工事が始まりますよ。

たぶん来年になると思いますが」

と返答を頂いた。

それで今年は工事中だろうから、

雪が降り出すころに訪れてみよう、

と思っていた。

 Hiromiと歩き出した林道は、

先日降り積もった雪がほぼ融け、

大変歩きやすい。

私はこの二日前、

仕事中誤って台車に左足首を強打し、

紐を結ぶ部分痛むため登山靴を履けず、

スパイク長靴でのスタートとなった。

ソールの薄い長靴で長い距離は歩きたくないが、

致し方ない。

 これまで名前がわからず、

勝手に「クオベツ支線林道」、

と呼んでいたこの林道を、

スタートして1.5kmほど歩くと、

上空を走る送電線の下をくぐる。

と、同時に見えた新たな林道の標識!

「149林班線」。

これがこの林道の名称だったのだ。

そしてここから改修工事を終えた林道が始まる。

しかも工事を終えたのが11月20日。

2週間前じゃないか!

ここからできたてホヤホヤの林道歩きが始まった。

白っぽい路面には、

ほとんど車が通った跡もない。

しかし早速削り取った側面から、

小石がポロポロ落ちているところがある。

以前は胆振東部地震による崩壊で、

林道が消失した部分も、

土が盛られてつながっている。

この後は山の中に突然現れた、

美しい一級国道歩きが始まった。

 広葉樹が多いこの沿線は、

木々の葉が既に落ちて明るい。

その中に白い林道が続いて行く様は、

何とも言えず美しく、

そこに天候が味方してくれ、

とにかく気持ちいいことこの上ない!

 送電線下から1km弱歩いたところで、

林道分岐が現れた。

それを直進するが、

これは「149林班支線」で、

これまでは右へと別れ行く方が支線だと思っていた。

 「149林班支線」は、

それまでと同じく、

長い尾根筋に沿って付けられている。

分岐付近から望む『樽前山』が美しかった。

 支線林道に入っても、

広く美しい一級国道が続いて行くが、

目指すピークまで残り2kmほどの地点で、

改修された林道が終わり、

従来の林道が続いて行く。

ところがこれに重機が走行したキャタピラ痕が残っており、

それがしばれて固くなり、

ひどく歩きにくい。

私なぞは長靴の薄っぺらいソールで、

えらく難儀な歩行を強いられた。

 歩き始めて5kmを過ぎ、

林道から藪に入って少々の藪漕ぎを経て、

三等三角点「支安平奥」

何度となく繰り返して立った三角点ピークだ。

直近では先月「瑞穂ダム」奥から、

地震崩壊地を経て登っている。

 復路に入ると気温の上昇に伴い、

凍った地面が融けだし、

今度はドロドロの部分がある。

 幸い駐車地そばには、

小沢が流れていることを知っていたので、

そこで靴を洗えばいいと気にせずガシガシ歩く。

それにしても気持ちの良い、

出来立てホヤホヤの林道歩きを楽しみ、

送電線下まで戻って昼食。

そして2km歩いて駐車地へ。

すると時刻はまだギリギリ午前中。

もう一つに寄って帰りましょ!

 

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2023.12.2 「250mピーク」  瑞穂貯水池で地震崩壊地を行く

 12月に入って最初の週末土曜日は、

午前中「熊ノ頭」に登った後、

安平町西側の丘陵地帯を抜けて、

一旦安平市街地に戻り、

今度は東の「瑞穂ダム」に向かった。

そこには気になる胆振東部地震の、

崩壊地が広がっているので、

その風景を眺めて歩くことにした。

 ダムに到着すると、

空腹感がひどいHiromiは疲れ切って、

車にとどまって寝ていると言うので、

一人でスタートした。

 「瑞穂ダム」の南側から、

「瑞穂貯水池」に沿って伸びる林道を歩き出した。

この林道は既に冬季通行止めとなっている。

広い砂利道を進んで行くと、

空き地に古いトラクターが捨てられていた。

立派な不法投棄を目にし、

いや~な気分。

そして間もなく「鳥取橋」が現れたので、

橋の手前から岸辺に下りて、

崩壊地へと向かった。

霜柱が立ってグサグサ崩れる斜面を、

水中に落ちぬよう、

ピッケルで身体を支えながら進む。

水際を抜けると、

目の前の急斜面を登る。

すると辺りには「胆振東部地震」によって崩れた、

崩壊地の風景が広がる。

また背後には先ほどの「鳥取橋」と、

その奥に「瑞穂ダム」の管理施設が見えるようになる。

そして登りきると、

一帯が全て地震による崩壊地の風景だ。

誠迫力ある風景に息をのむ。

そしてこの崩壊が5年前の早朝、

同時に発生したことを考えると、

地震が秘めたパワーに、

あらためて驚かされる。

 丘陵地帯には作業道が続いているものの、

ほとんどが崩壊の嵐に飲み込まれてしまっている。

それをつなぎ合わせて、

より高みへと向かう。

前方には送電線を支える鉄塔が見える。

危ういところに建つ鉄塔だが、

地震の災難によく耐えられたものだ。

この鉄塔の近くには、

崩壊斜面のギリギリ際に建つものがあり、

それは鉄塔を支える基礎工事が、

あらためてなされた。

 鉄塔が近付くと、

ダム湖が遠くに眺められるようになり、

前方には目指す「230mP」が全貌を現す。

この辺りにあっては、

なかなか存在感のあるピークで、

登行意欲が沸く。

一旦下降したコル付近からは、

地震で崩壊した中に、

倒木群が荒々しく残ったままだ。

そして最後の登りは、

作業道を外れて笹の中を行く。

右側に樹木がないので、

なかなか眺めがいい。

「250mP」からも、

西から北、そして東にかけての風景が見渡せた。

また、崩壊した茶褐色の斜面と、

緑の笹とのコントラストが美しい。

 良い風景を眺めた後は、

「瑞穂ダム」に向かって下山開始。

登路の尾根を引き返さず、

「250mP」をそのまま乗越して、

尾根筋の作業道を進んだ。

この作業道は、

古くて笹に埋もれてはいるが、

どうやらダム湖に下るようなので、

最後まで確認することとして下って行くと、

ダムの駐車地と「鳥取橋」の中間点に下り立った。

あらぁ、いいルートじゃないの!

今度はHiromiにも素晴らしい風景を見せてやろう!

 駐車地に戻ると疲れ切ったHiromiは、

シュラフに潜り込んで眠りこけていた。

 

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2023.12.2 『熊ノ頭』(クマノアタマ・162m)  天気は良く風もなく・・・

 12月最初の山行は2日の土曜日。

もう年末で土曜日は全て出勤なのだが、

この日は仕事量が少なかったため、

それを見通して急遽前日に休みを申請した。

もう歳なんだから、

要領よく生きないとなあ・・・

 この日は朝から晴天で、

休みが取れたことに感謝しつつHiromiを迎えに行った。

しかしHiromiは体質改善を目指す食事療法の、

厳しい期間終了間際だったため空腹感が強く、

「山に行っても歩けないかもしれない」と弱気だ。

だったら途中でやめればいいっしょ!

と言うことにして連れ出した。

Hiromiは大変意志が強い。

一旦「やる!」と決めたら、

とことんやり通す。

実際やっていることに対しては、

私としても色々反論はあるが、

HiromiにはHiromiの人生があり、

信念をもって取り組んでいることに対しては、

敬意を払い見守って行きたい。

決して他人が口をはさむことではない。

もう10年以上一緒に山へ通い続けた、

尊い相棒だもの、

がんばれHiromi!

信念をもって一つのことをやり遂げようとする、

そのことだけでも素晴らしい!

 Hiromiの体調を考慮し、

楽に登れる山へ、

と言うことで「熊ノ頭」に向かった。

この山は安平町の西側の丘陵地帯に位置し、

地理院地図には「熊ノ頭山」(クマノカシラヤマ・四等三角点・155m)が、

はっきりと記されている。

この「熊ノ頭山」の点名は「弾庫=タマコ」。

しかし我々が目指すのは、

この「熊ノ頭山」ではなく、

その西約2kmのところに位置する、

二等三角点ピークだ。

そしてそのピークの点名が「熊ノ頭」(クマノアタマ)だ。

こちらは点名のみで山名はない。

なんだか紛らわしいよねぇ・・・

ただこの山のピークに立つのはちょっと面倒だ。

 安平町市街地から、

自衛隊の敷地に隣接した山道を走り、

JR石勝線の「西早来信号場」を過ぎて間もなく、

枯れた草地が現れるので、

そこを駐車地とした。

 「熊ノ頭」に登ると言うか、

そのピークまで歩いて行くのには、

少々面倒なことになる。

と言うのも、

周囲がほとんど自衛隊の所有地だからだ。

安易に歩き回ることはできない。

特に初めから車道を利用しようとすると、

検問所が現れ、

隊員が待ち構えている。

従って車道は歩けず、

藪中に入って登らざるを得ない。

しかし一帯は原則立入禁止と思われる。

それは至る所に張り巡らされた、

有刺鉄線から判断できる。

ただこの有刺鉄線はいい加減なもので、

脱落箇所がかなりの部分を占める。

 駐車地から少し歩き、

JR第一追分トンネル横の伐採地に入った。

そして小沢を渡って藪へ。

薄い藪を漕いで高度を上げて行くと、

突然作業道に出る。

これは上空を走る送電線の作業道だ。

この作業道にのって登って行くと、

送電線を支える鉄塔下に出て、

その先には林道が続いている。

これがまた雰囲気の良い林道でねえ。

そして林道の南側には、

昨年作業を終えた伐採地が広がる。

しばらくその風景を眺めながら歩き、

適当なところで林道に戻ると、

間もなく広い車道に出る。

この車道は駐車地の近くから続くものだ。

 広い車道にのってしまうと、

もう自衛隊とは関わらずに済む。

ここを車が走行するのを見たことがない。

車道は表面が平らで歩きやすい。

そこで気付いたのだが、

今までアスファルトだと思っていた路面は、

細かい砂利を敷き詰めたものだった。

それに気付かなかった、

と言うことは積雪期しか歩いていないんだなあ。

 歩くのは快適だが、

ちょっと退屈な車道を進んで行くと、

正面に巨大アンテナが現れるので、

それを眺めながら左手の高みに上がり、

二等三角点「熊ノ頭」

昨年訪れた時は脱落していた有刺鉄線が、

新たに張りなおされ、

標石には手が届かなかったが、

今はまたそれが脱落している。

 空腹感いっぱいのHiromiも問題なく歩き、

復路は同ルートを引き返した。

天気は良く無風の師走の空気を、

胸いっぱいに吸い込み、

爽快な気持ちで駐車地に戻った。

せっかく安平町まで出かけたので、

寄りたいところがもう一つ!

 

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2023.11.26 『本安平』(215m)  ここも伐採地が広がった!

 安平町には「安平」を冠する三角点ピークが5座ある。

以前にも紹介したことがあるが、

今回この「安平」とつく三角点ピークに、

続けて登ることになったので、

あらためてその5座を記しておく。

 (1)「本安平」(二等)215m

  (2)「本安平奥」(四等)244m

  (3)「支安平」(三等)197m

  (4)「支安平奥」(三等)364m

  (5)「安平道」(三等)266m

この日の前日に登ったのが(2)であり、

(3)以外は回を重ねて登ってきた。

(3)は藪が濃いので一度しか登っていない。

いずれも人が訪れることのない、

静かな山歩きを楽しめる。

そしてこの日「炭鉱山」下山後、

久しぶりに(1)に、

西側から登ることにした。

昨年は東側の林道を利用して登った。

「安平川」に沿って伸びる林道を、

追分旭地区側に少し戻り、

広い伐採地の中を駐車地とした。

ここは2年前に伐採されたところで風景が良く、

車中泊をしたこともある。

 伐採地には林業用の重機が数台停められていた。

伐採作業期間中だとしても、

この日は日曜日だったので休業だ。

 伐採地の中をスタートし、

それを下って林道に下り立つ。

そしてしばらく林道を歩くのだが、

ここで驚いた。

林道左側に続く広葉樹の林が、

全て伐採されて広々とした風景が広がっていた。

駐車地から続く伐採面積が、

更に拡大したのだ。

そうなると、

うっそうとした樹木の中の林道を歩いたことに、

なんだかなつかしさを感ずる。

一帯には広大な伐採地が広がる。

結局伐採地は、

チェーンゲート横まで続いていた。

従って作業用車両が走行するため、

林道もしっかりしていた。

ただチェーンゲートから先は、

以前のままで荒れた状態だ。

その上5年前の胆振東部地震で崩壊した斜面から、

流倒木が押し流されて林道を覆っている。

この光景が地震の大きさを思い起こさせる。

しかし、先ほどの伐採地が、

更に奥へと拡大するなら、

これらの障害物は全てきれいにかたずけられることになる。

それはそれで楽しみなものだ。

 荒れた林道を歩き、

適当なところから尾根に取り付いた。

作業道跡を登って藪尾根へ。

笹の上に雪が積もり、

笹が押しつぶされているので、

雪がないより歩きやすい。

尾根を選んで上部に進み、

東に伸びる尾根上に出た。

あとは起伏の小さな尾根筋をゆっくり歩き、

二等三角点「本安平」

追分旭地区側から登ったのは久しぶりだ。

ほとんど葉の落ちた木々の間から、

麓の田園地帯が透けて見えていた。

 下山は三角点ピークから直近の尾根を、

林道に向かって下った。

そして林道を戻り、

ゲートを越えて間もなく伐採地へ。

伐採地の広大な風景を楽しみ、

ゆっくりと駐車地に戻った。

結果、伐採地めぐりが三山行続いたが、

広い風景は何度眺めても飽きない。

天気はいいし、

11月最後の週末を満喫できたことに感謝し、

誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。

 

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2023.11.26 『炭鉱山』(169m)  何故こんなところで炭鉱山!?

 

 11月最後の週末26日の朝、

前日に続き安平町追分旭地区へと車を走らせた。

この日の目的は、

地理院地図で拾った「炭鉱山」。

旧産炭地夕張からちょっと離れた位置で「炭鉱山」とは、

自然に興味がわく。

追分旭地区で「安平川」に沿って伸びる林道に入り、

「春日林道」の入口に駐車。

駐車位置を決めて車外に出ると、

「バーン!」

銃声だ!

しかし距離はかなり遠い。

続けてバーン、バーン、バーン!

近くにハンターが入っていないことを願うが、

この林道にそんなことを予感させるタイヤ痕は残っていない。

引き続き準備をしていると、

バーン!!

今度は目の前の小山を越えた辺りからの銃声だ。

いや~な感じ。

それでもこの朝登る、

と決めた山には向かうことにした。

もしHiromiが一緒だったら、

迷わず中止したところだが、

単独だと身軽だ。

人が入った気配のない「春日林道」を進んで行くと、

300mほどでチェーンゲートが現れた。

そして分岐となるので、

右手の林道に入る。

すると突然前方が開け、

伐採地が現れた。

これよ、これ!

この伐採地の風景が見られることを期待して出かけたのだ。

左手に広がる伐採地の麓を、

巻くように林道が伸びて行く。

銃声が聞こえた方向に近付いているのではあるが、

その後銃声はしない。

獲物を捕らえて解体中か?

 美しい伐採地を眺めながら進んで行くと、

前方に目指す「炭鉱山」が確認できた。

その時遠い樹木の枝に鳥がとまっているのを発見!

コンパクトカメラのズームで捉え、

帰宅後パソコンに落として、

それがワシだったことを知った。

黄色いくちばしが、

いかにも「ワシ」そのものらしくていいねえ。

 適当なところから、

意を決して藪に入った。

あとは藪の濃さが問題だ。

はじめは枯れたヨモギが少々うるさいくらいで、

たいして気にはならない。

その中で小沢が現れ、

その上をエゾシカの防護柵が連なっていたので、

小沢の中の扉を開けるのにちょっと手間取った。

そしてそれを抜けると、

間もなく笹薮へ。

この笹の濃さがポイントだったが、

ありゃ~っ!

薄いじゃないの~っ!

標高も標高なので、

その後はスイスイと登り、

四等三角点「炭鉱山」

そこに「炭鉱」を連想させるものは何もなかった。

 再び笹薮の斜面を下って、

面倒な小沢中のエゾシカ防護柵を抜けて林道へ。

この後は伐採地に戻り、

その風景を上部から眺めるべく、

伐採地の斜面を登った。

そして上部に達すると、

直前に登った「炭鉱山」が、

くっきりと見えていた。

その後伐採地の広い風景を、

しばし眺めながら歩いて林道に下った。

途中で空に奇妙な雲を発見!

自然は面白いねえ。

そして駐車地へ。

予想以上に良い山行だったことに感謝!

 

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2023.11.25 『本安平奥』(244m)  広がる初冬の伐採地

 11月最後の週末は、

Hiromiと別行動だったので、

近場の山へと出かけた。

この朝持病の痛風の薬が切れたため、

まず医療機関へ行った。

それけで出るのが遅くなってしまった。

そうなるとモチベーションがガタ落ちで、

どうにかこうにか安平町追分に向かった。

 安平町の北の端、

追分旭地区で「本安平越林道」に続く、

名も知らぬ林道に入った。

ハンターの存在が気になったが、

路面に続くタイヤの跡はこの日のものではなかった。

ホッとして進むこの林道には、

これまで何度か足を踏み入れたことがある。

 林道を走って行くとチェーンゲートが現れるので、

その前の路肩を駐車地とした。

そして車外に出て驚いた。

目の前に伐採地が広がっている。

前回ここを訪れた、

1年半前には見られなかった光景だ。

新たな伐採地はどこまで広がったのか、

興味津々でチェーンゲートを越え、

「本安平越林道」に入った。

この時すでに昼近く。

よい天候と伐採地の風景が、

登行意欲をかきたててくれた。

 5~10cmほどの積雪を踏みしめて進む。

林道脇を流れる沢は「安平川」。

歩き出して間もなく、

左手に作業道が現れ、

伐採地に向かって伸びていたので、

その風景が見たく、

作業道を登った。

すると期待通り純白の風景が広がった。

ただこの伐採地は面積が狭かった。

 再び林道に下って先へと進む。

そして上空を走る送電線の下をくぐったところで、

右手に現れた作業道に入った。

するとこちらにも伐採地が広がる。

開放感のある美しい風景を眺めながら進む。

そして作業道は、

一旦広葉樹林の中に入るが、

すぐに抜けると前方に目指すピークが現れた。

青空の下でなかなか良い景観だ。

 斜面に刻まれた作業道を、

忠実に登って行くと、

突然開けた風景が広がる。

そこからは青空と雪雲の境界が、

くっきりと確認できる。

 この後すぐ近くのピークに向かうも、

濃い笹の中で標石を探し出す意欲はなく、

以前無積雪期に標石を確認していることもあり、

あっさりあきらめて下山開始。

 駐車地に戻ると14時半。

もう一座と思っていたが、

もう夕暮れも早いので、

そのまま帰途に着いた。

ただ新たな伐採地が広がったこの辺りに、

更なる伐採地が広がったのでは?

と言う思いに後ろ髪を引かれるようで、

この翌日再びこの地を訪れることとなった。

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2023.11.23 『佐々木』(152m)~『村田山』(239m)  藪の廃道林道を行く

 

 先日の「勤労感謝の日」午後、

「土方沢」下山後、

道々28号線を当別方向に走り、

青山奥で一番川に沿って伸びる、

林道「青月線」に入った。

この林道は広く立派な舗装道路で、

奥には「一番川オートキャンプ場」や、

更にその奥に『ピンネシリ山』(1,100m)の登山口がある。

 

「青月」とは、

当別町青山と月形町を結ぶと言う意味だ。

 「青月線」に入って1kmほど進むと、

左手に古く頼りない林道が見え、

入口は古タイヤで車止めされている。

2年前に単独でこの林道を歩いたことがある。

ここでHiromiが未踏の三角点ピーク、

2つを結んでみることにした。

 車止めのある林道入口には駐車しにくいが、

すぐ近くに十分な駐車スペースがあった。

スタートすると間もなく、

「車止め」の意味を理解することとなった。

不法投棄だ。

そこには大量の家電やタイヤが捨てられていた。

林道を開放すると、

すぐこんなことを平気でしでかす輩に狙われる。

  不法投棄現場から先に進むと、

林道はびっしりと笹に覆われ、

進行が難しい状況となり、

脇の牧草地に逃げた。

ただ牧草地は面積が狭く、

すぐに抜けて藪の林道へ。

そしてここで一つ三角点に立ちよる。

短い距離だが、

結構濃い笹をかき分けて、

四等三角点「佐々木」。

前回より確実に笹が濃くなっている中で、

あっさりと標石が見つかり、

自分でも驚いた次第だ。

 再び藪の林道に戻って、

笹をかき分けながら先へと進む。

しかしこの林道も確実に笹が濃くなった。

進行を中止してリタイアしたいところだったが、

耐えて進めばその先に、

3年前に整備された林道に出ることを記憶していたので、

じっとこらえて進む。

そして目指す林道に合流して「ホッ」。

ところがホッとしたのもつかの間。

この新たに砕石を敷いて整備された林道も、

笹に覆われだしており、

それらがひどく煩わしい。

すると前を行くHiromiが、

進行方向左手のトドマツ林に入って行き、

「こっちの方が歩きやすいわ!」

それに従って、

その後は利用できるところまで、

トドマツ林の中を歩いた。

そして再び林道に戻ると、

左前方に目指すピークが見えてきた。

しかし藪が濃く、

取り付きやすいところがなかなか見当たらない。

そこで意を決して藪突入!

笹はそう濃いわけではないが、

前回よりはるかに濃くなったことは間違いない。

当時三角点にたどり着くのに、

苦労したという記憶が全くない。

 三角点を探す方向を異にしたHiromiを呼び寄せて、

四等三角点「村田山」

ここから下山するが、

あのびっしりと笹に覆われた林道を、

再び歩く気にはなれず、

「村田山」のピークそばまで続く林道と、

この地点ではほぼ並行して走っている、

「青月線」に下ることにした。

ただ笹が濃いところなので、

極力薄めの尾根を狙う。

しかし一旦笹の中に身を投じてしまうと、

もうどこもここも同じこと。

深い笹をかき分けて、

ひたすら下るのみ。

下りの場合は、

笹の先が下り方向に向いているのが救いだ。

そして広く立派な「青月線」へ。

ホッ・・・

 「青月線」に下った後は、

快適な舗装道路を2kmほど歩いて駐車地へ。

もうこの時期になると、

この辺りを訪れる人はなく、

舗装道路を歩く間に、

一台の車も通らなかった。

 

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