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2024.7.6 『鬼子』(オニコ・245m)  広く明るい林道歩き

 

 先週土曜日の朝、

厚真町で「入鹿別」下山後、

まだなんとか雨が降りださない中、

町道「豊丘~宇隆線」から道々「平取~厚真線」に戻り、

厚真町方向に走った。

そして3kmほどで右手に現れる、

「石油沢川」に沿って伸びる林道に入った。

これは「幌内~宇隆線」で、

ここから入って厚真町幌内地区に抜ける。

6年前の「胆振東部地震」で、

ズタズタに寸断された林道だが、

既に全線で復旧工事が終了したようだ。

 「幌内宇隆林道」に入り、

1.5kmほど走ると広い空き地が現れるので、

そこを駐車地とした。

駐車地の北側には「姨失山」(一等三角点・252m)があり、

「姨失山」にはこの駐車地から登る。

また、「幌内宇隆林道」にはゲートがなく、

そのまま車で入って行けるが、

大変風景の良い林道なので、

それを楽しむためあえて歩く。

我々は歩くのが好きだしね~

 駐車地から歩き出すと、

早速ポツポツと雨が落ちてきて、

いや~な感じぃ・・・

しかし長くは続かず、

身体を濡らすような降り方でもなかった。

そしてこの後の行程で、

何度かこのポツポツ雨が繰り返されたが、

最後まで本降りになることはなく、

今回もうまく雨から逃れた。

 「幌内宇隆林道」は、

全く車が通らない。

その気配さえ感じられず、

それが逆に安心して歩けるというもの。

前半は樹林に覆われた中に続く林道だが、

周囲の緑が大変美しい。

その後180mまで高度を上げると、

進行方向右手の樹木が切れ、

東から南、

そして西にかけて遮るもののない風景が広がった。

高度こそないが素晴らしい里山風景だ。

そこには針葉樹林が一面に広がり、

厚真町が林業の町ということがうなずける。

樹林に覆われた風景の中に、

地震で崩壊した斜面が数々見られるのだが、

6年も経ると崩壊斜面に草木が生え、

薄茶の地肌を緑で覆っている。

もう崩壊した斜面だとはわからないくらいだ。

 明るく広い林道を、

風景を眺めながら大変気持ちよく歩いて行くと、

前方に目指すピークが見えてくる。

そして200で基部に達し、

林道から藪に入った。

ピークは少し小高い、

ほんの先なのだが、

この藪が意外に濃くて深い。

Hiromiなんか全身がスッポリ埋もれてしまう。

若干の気持ち悪さに耐えて、

四等三角点「鬼子」

このピークに立つのは二度目だ。

 下山は同ルートを引き返した。

そして広大な緑の樹林風景を楽しんだ。

また、景色の良いところで昼食を摂り、

ゆっくり休憩。

そこから眺めるカラマツの広大な林を、

次回は晩秋に訪れ、

紅葉に染まる様を見てみたい。

 昼食後に歩いていると、

雨が少々強まり、

「こりゃあとうとう来たかな?」、

と思ったが、

また上がってくれて、

駐車地に着いてもゆっくり後始末ができた。

いやあ、ほぼほぼ雨に当たらなくてよかったねえ・・・

 

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2024.7.6 『入鹿別』(イリシカベツ・184m)  雨から逃れて・・・

 先週末の土日は、

両日とも雨の予報で、

山の選定が難しかった。

いや、どこに向かっても、

必ず雨に当たると覚悟して入山しなければならない状況だった。

我々には雨が降るからと言って、

山に向かわないという選択肢はないので、

極力雨の影響を受けず、

降られても短時間で下山できる山を選定。

しかしながら、

絶対に降るという予報の中にあっては、

予定を絞り切れず、

とりあえず土曜の朝Hiromiを迎えに行った。

そして無意識のうちに、

厚真町に向かって車を走らせた。

頭の中は現地に行って、

空模様を伺って山を絞ろうという考えが広がった。

助手席ではHiromiがいつものように寝入っている。

 厚真町に入っても、

その時点でとりあえず雨は降っていなかった。

そこで厚真町においては、

もう少なくなった未踏の三角点ピークを目指すことにした。

それが「入鹿部」だ。

 厚真町から道々「平取~厚真線」にのり、

平取方面へ向かう。

そして厚真町とむかわ町の境界線が走る、

「あづほ隧道」の手前500mのところで、

右手の林道に入った。

砂利道だが、

これは町道「豊丘~宇隆線」だ。

しかし、フツーの林道。

この砂利道を走り、

約4kmほどの地点で駐車。

狭い林道なので、

路肩への駐車は危険だが、

ちょうどよい場所があった。

ここから沢筋に入り、

沢を詰めて尾根に取り付くつもりだった。

ところがそこに行ってみると、

地形図にはない作業道が伸びていたので、

利用できるところまでこれを利用することにした。

 ゲートを越えて入って行くと、

最近車が通った痕跡は見られないが、

目指すピークがある尾根に沿って伸びて行くようだ。

これはラッキーとばかりに歩を進めて行く。

この時点で雨は降っていなかったが、

いつ降り出してもおかしくない空模様だ。

 作業道はやがて地形図の破線林道に合流した。

そして150で尾根を乗っ越すと、

今度は別の作業道が現れ、

我々が目指したい方へと伸びていた。

当然それに乗り換えて進む。

忠実に進んで行くとピークの直下に達したので、

ここで藪に入った。

ただ藪は薄く笹はない。

明らかにピークと言える地点で、

目的の標石を探すも見つからない。

しばらくグルグル探し回ってから、

ピークを外れて範囲を広げた。

するとあった、

三等三角点「入鹿部」

久しぶりに未踏の三角点ピークに立った。

 下山は同ルートを下った。

作業道から周囲の山々が見える。

この辺りは地理院地図を眺めても高い山がなく、

丘陵地帯と言った感じだが、

実際に足を踏み入れて眺めてみると、

どうして起伏の激しい山々が連なっている。

山とは偉大なものだと、

つくづく感心して駐車地へ。

心配した雨には全く当たらなかった。

時間が早いのでもう一座へ!

 

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2024.6.30 『柳沢』(ヤナギサワ・381m)  美しき緑の草原!

 

 ちょうど一週間前の日曜日は、

夕張で緑の草原の風景を楽しむことにした。

そのちょっと前に登った、

「真谷地炭山」から目にしたその風景が、

あまりにも美しかったので、

ぜひその中を歩きたいという思いに駆られた。

 この日も朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市沼ノ沢から真谷地へ。

もう居住者がわずかとなった集落を抜けて、

最奥のリサイクルセンターそばまで入った。

そこには広い空き地があるので、

それを駐車地とした。

  この度目指す緑の草原は、

リサイクルセンター横の作業道を進んだ奥に広がる。

それはかつて露頭炭を採掘していた大地だ。

それが閉鎖されて長い年月を経た。

現在はリサイクルセンターの裏手で、

チェーンゲートが設置され、

「立入禁止」となっている。

以前はこの警告板が設置されていなかった。

ここは自己責任で通していただく。

 緩やかな傾斜の作業道を登って行くと、

前方に緑の大地が広がって行く。

なんとも美しい緑だ。

作業道は進行方向右手奥の「柳沢」と、

左手の「421m標高点」の間に続いて行く。

この辺りでかつては露頭炭が採掘され、

大型トラックでどんどん運び出されたのだろう。

 作業道をある程度進んで、

「柳沢」を目指して右の斜面に取り付いた。

緑に覆われたこの斜面の草が、

背丈近くに育っているのではないか、

と予想したが、

実際には膝の高さ程度。

深くても腰のあたりまでだ。

これには驚いたし、

Hiromiも「この草いいっしょ~っ!」。

歩行には何の問題もない緑の雑草の中を、

ゆっくり登って行くと、

背後にも緑一色の世界が広がる。

なんと美しいことか!

結局草原の風景は、

期待をはるかに超えることとなった。

斜度のある登りに耐えると、

登りきった平たんな大地に、

そのまま草原が広がっている。

緑が美しい!

青空が美しい!

おまけに雲まで美しい!!

やはりこの日はここを目指してよかった。

 平たんな草原大地を西に向かって歩くと、

こんもりとした樹林が現れるので、

藪に入って尾根に取り付いた。

アップダウンを繰り返しながら、

尾根筋を進んで行く。

数年前に歩いた尾根筋には、

以前より倒木が増えて、

それを回避するのが面倒だ。

しかし藪は薄く歩きやすい。

まあ、長い距離ではないので、

やがて目指すピークが視界に入り、

四等三角点「柳沢」。

このあと尾根筋を忠実に戻り、

再び草原の大地へ。

そしてまた何とも言えぬ、

美しい草原の風景を楽しんだ。

『冷水山』の斜面いっぱいに広がる、

フランス菊の海も美しいが、

この緑の草原の風景もまた限りなく美しい!

いやあ、夕張って、

ホント素晴らしいところだ!

 早い時間に山行を終了したので、

久しぶりに帰途でコンビニ弁当を食べて帰宅。

やっておかなければいけないことを処理する時間ができた。

そして締めはいつもの「反省会」。

 

 

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2024.6.29 「365mピーク」(上砂川)  ジギタリス咲く丘で・・・

 先週末の土曜日は午前中赤平市で、

素晴らして晴天の下『イルムケップ山』に登った後、

上砂川町に移動した。

上砂川町から奈井江町に抜ける道々を走り、

「上砂川トンネル」を抜けて少し下ったところで、

「上砂川橋」を渡る。

この橋を越えたところに林道の入口が現れる。

入口にはチェーンゲートがあり、

ふだんは施錠されているのだが、

この日は鎖が外され、

中で作業されていることを伝えるのぼりが立てられていた。

また、この林道入口の道々沿いには、

運よく駐車帯が設けられていたので、

これを駐車地とした。

ここで登る「365mP」には、

林道を1kmほど利用したのち、

藪に入ってピークを目指す予定だ。

 日差しが強く、

もう昼近かったので暑い!

そんな中で林道を歩いて行くと、

すぐに重機と木材集積場が現れた。

明らかに林業が活動しており、

奥で伐採作業が行われている。

そういう作業の邪魔にはなりたくないので、

いざとなればいつでも藪突入の覚悟で歩を進める。

しかし、予定の地点までは林道を利用できた。

ただ、そのすぐ向こうで重機が1台、

林道の整備をしていた。

そして我々が藪に入るとすぐ、

重機のオペレーターが駆け寄ってきて、

「すみませ~ん、ゲートが開いていたから入ってきたんでしようが、

今工事が終わったので重機を下げてゲートを施錠します」、

と言ってきた。

それに対して私が応えた。

「林道に車は入れていない。道々沿いに置いて来たよ」

すると「ああそうですかぁ!」と言って終了。

 暑い中での藪漕ぎはきつい!

しかし距離が短く、

ほどなく稜線状の尾根に上がった。

ここからしばらくほぼ北に向かう。

藪は薄くなって歩きやすい。

そして東には「西山」(543m)と、

広い伐採地の風景が広がる。

またその奥には遠く、

直前に登った『イルムケップ山』が見える。

 藪中の尾根を進んで行くと、

「365m標高点」過ぎて、

突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

これよ、これ!

この突然の感動を得るために、

わざわざ藪漕ぎでここに上がった。

この場面にHiromiも、

「わぁ~っ!!」。

 伐採地に出ると、

すぐ目に入るのがジギタリスの花だ。

この伐採地にはすごい数のジギタリスが咲いている。

花なぞ調べてみることもないのだが、

この度はネットでちょっと調べてみた。

するとジギタリスの原産国は、

ヨーロッパ、西アジア、北東アフリカで、

毒性があり薬草として利用されているらしい。

また和名は「キツネの手袋」だそうで、

この和名は知りたくなかった。

 素晴らしいジギタリスの花を楽しみながら、

広い伐採地で遅めの昼食としたが、

私は暑さと体力消耗で、

もう何も口にしたくなかったが、

カップ麺だけをなんとか流し込んだ。

 昼食の後はそのまま伐採地を下り、

軽い藪漕ぎを経て道々の「上砂川橋」に下り立った。

すると駐車地は目の前だ。

今年もいい花見ができてよかったと、

Hiromiと満足の帰途に着いた。

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2024.6.29 『イルムケップ山』(865m)  青空と大地の中で

 

 先週末の土曜日は、

全道的に晴天の予報。

そこで景色の良い山へと出かけることにし、

この朝Hiromiを迎えに行き、

高速自動車道を利用して赤平市へと向かった。

そして赤平市百戸東で、

道々から左手の農道に入った。

この農道への入り口に、

「イルムケップ登山道」と書かれた、

黄色い支柱が立っている。

はじめは舗装された農道に入り、

2kmほど走ると分岐が現れ、

砂利道の林道となる。

この林道は左に入ると、

「右ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「大谷沢林道」で、

分岐を直進すると、

「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「奥大谷沢林道」となる。

『イルムケップ山』を目指すには、

「奥大谷沢林道」を利用する。

ただこの辺りは林道や作業道が、

複雑に走っているので、

なかなか判断に迷う場面が多い。

 道々の入口から約6km走ると分岐が現れて、

左は施錠されたチェーンゲート。

また直進もチェーンゲートが設置されているのだが、

2年ほど前からチェーンがはずれたままになっている。

いつもはこの分岐から歩いているのだが、

今回は暑さとその後の予定を踏まえ、

430まで車を上げることにした。

しかし、高度を上げると言っても、

小さなフィットに乗り換えたものだから、

これが頼りなくてねえ。

路面の凹凸にすぐ腹を擦ってしまう。

おっかなびっくりのスロー運転だ。

 Co.430辺りには広い伐採地が広がっている。

我々はこの伐採地の風景が好きで、

スタート時から素晴らしい風景を楽しみながら歩くことになる。

またこの朝は快晴だったので、

更に景色が美しい!

 美しい風景の中を、

気持ちよく歩いて行くのはいいのだが、

Hiromiがいつものように猪突猛進でねえ、

写真を撮れなくなってしまう。

もうちょっと景色を楽しみながら、

ゆっくり歩いてもいいんじゃねぇ・・・

 伐採地の風景が最終段階になると、

右前方に目指すピークがはっきりと確認できる。

そして登山口に達し、

笹の登山道に入る。

登山道は笹が刈られていた。

「イルム山の会」の方々による整備作業だろう。

誠にありがたく、

深く感謝を申し上げたい。

ただ中間より上では、

笹の茎が中途半端な高さで切られているものが多く、

その切り口が肩や腹部に突き当たるので、

ちょっと難儀する場面が重なった。

 最後は全く見通しの効かない笹をかき分けて、

『イルムケップ山」(三等三角点:三又山=ミマタヤマ)。

広い頂上からは、

ほぼ360度遮るもののない風景が楽しめる。

また、このピークの東側に見えるのは、

地理院地図にその山名が載っている「三又山」(ミツマタヤマ)で、

こちらは二等三角点を有し、

その点名が「三又沢」(525m)となっている。

 気温はかなり上昇していたが、

爽やかな風が吹き抜けるピークで休んだ後は、

また笹の中に潜り登山口へ。

そして直線的な林道を歩きつつ、

伐採地の美しい風景を楽しみながら駐車地へ。

この山に登るときは、

いつも晴れている気がする。

いや、晴れているからこの山を選ぶのか?

納得の山行を終えて、

長い林道をそろりそろりと運転して下って行った。

 

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2024.6.28 『北炭』(ホクタン・362m)  期待外れの荒れた林道

 

 先週金曜日の朝、

夕張市真谷地で「真谷地炭山」に登った後、

もうわずか数軒が残るだけの、

真谷地の集落を夕張方向に走り、

間もなく右手に現れる林道に入った。

この林道の奥には「北炭」(四等三角点)がある。

もう数年登っていなかったが、

昨年ここを通った時、

重機が見えていたので、

奥で伐採作業が行われているようだった。

それでその後の伐採地を見るのを楽しみにしていた。

 林道には新しいチェーンゲートが設置されていたので、

その横に駐車。

1台分がすっぽり入れるスペースがあった。

ゲートから中に入ると、

路面にはびっしり砂利が敷かれ、

以前の荒れたイメージが消えていた。

そしてすぐ右手に土場が現れ、

木材が集積されていた。

しかし重機はなく、

既に作業が終わったものと思われた。

それで伐採はどこで行われたのか、

楽しみに歩を進めて行くと、

いくらも進まないうちに、

砂利の林道が切れてしまった。

そしてその先は雑草が生い茂り、

ひどく荒れた状態だ。

結局伐採された跡は見当たらず、

いったい何のための林道整備だったのか、

首をかしげてしまった。

 雑草が生い茂る荒れた林道は、

その雑草がウェットで気持ち悪い。

ただ、色が黄緑一色で大変美しい。

そんな雑草の中を辛抱して歩いて行くと、

辺りの植生が針葉樹林に変わる。

すると雑草が消え、

笹に覆われることになった。

一応林道から作業道の跡が残っているものの、

びっしり笹に覆われて、

もう荒れ放題だ。

そこで適当なところで作業道を離れ、

斜面を尾根筋に向かって登った。

そして尾根の頭に上がると、

笹の勢いが衰えて、

幾分歩きやすくなった。

あとは尾根筋を忠実に詰めて、

四等三角点「北炭」。

標石が倒木の陰になり、

見つからないかと心配したが、

かろうじて下敷きになるのを免れていた。

 下山は尾根筋を更に先へと進み、

適当なところで斜面を下った。

ところがこれが笹の濃い部分に当たってしまい、

下降なのに難儀することになってしまった。

しかし距離が短いので、

やがて作業道に下り、

そのまま雑草の中を歩き、

砂利が敷き詰められた林道へ。

そして駐車地。

ホームグラウンドの夕張で、

久しぶりに登った二座だったが、

やはり定期的に足を運ばなければ、

山は刻一刻と変化していくものだ。

その後アイスを食べながら帰途に着いた。

 

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