2018/7/26 武尊・薄根川川場谷(中退)
桐の木平キャンプ場、Freeスペ-スに駐車。
本来その奥、有料スペ-スの方から入渓すべきだったのは後からわかったこと。
二カ所あるキャンプ場を取り違え、沢音の方へと下るとダム湖。
よくわからないまま遡行することしばし。
大層立派なキャンプ場。ここが本来の入渓点。
ここまで林道を詰めるべきだったのだが、まぁ良しとしよう。
というのも、この酷暑の中にあって沢の世界は涼冷な風が流れる。
今年の暑さに沢登は最高のシチュエ-ション。
川場谷を選んだのは、日差しを遮る森があること。
それを実感もしていたからだ。
もちろん沢の泊付となれば、ナメだの、草原だの、肴だの。
期待も膨らむわけだ。
しかしながら、、、
「いろいろ思わしくないので、中退しました。」
一体何があったというのか。
その顛末はこうだ。
奥のキャンプ場をすぎると、釣りの2人組に出逢う。
話をすると、そう奥までは入らないらしい。
こちらとて、下部の水線や滝場にはあまり興味もないので、獅子の牢あたりまではできる限り水線を外していくこととして、先行させていただく。
まぁそれよか、この涼しさたるや実にケシカラン(歓)。
ウナギの寝床は傍らを行く。
平滑はペタペタと。流れと風に吹かれてキモチイイ。
獅子の牢は暗澹たる雰囲気だが深さはなく容易。
さてここからは第二ステ-ジ。
遠慮なく水線を遡る。
滝は決して困難ではなく、登ったり小さく巻いたり。
ついでに竿を出してみるも、アタリはない。
12時を過ぎたあたりで上流には低い雲が垂れ始めた。
ここで、想像してしまったんだな。
その先のことを。
釣果なし→天候の下り坂→残念な幕営→追い打ちをかける密ヤブコギ→長い下山→ダメ押しの車回収(約6.5km)=確実に辛い明日の行程。
今のこの居心地の良さを辛い想い出に変えたくはなかった。
快適なはずの沢旅が一転、恐怖の底となったのだ。
そしてまたも想像してしまう。
ここで中退→下山する→花咲の湯に入る→地元のス-パ-で旨いもん買う→缶酎ハイで一杯やる→ほろ酔いで寝る=確実に幸せ。
どっちがいいか、なんて愚問だ。
もはや未練はない。
むしろ、明日天気が良ければ近くの沢に入ろう。
そう誓って、「確実に幸せな選択」へと一歩踏み出す。
sak