2018/8/18(土) 天気:晴れ
メンバー:szt(L),kei2(SL),ful,taj
装備:8.0mm × 30m ロープ2本,カムC0.3-0.5(0.4,0.5は未使用)
5:00つくば発→7:49千ガ沢林道入り口(基点P)→8:18石津窪出合→10:19 25m大滝→11:38二俣→12:04登山道→13:20基点P
いろいろあって今週は奥多摩にやってくる.じりじりとした暑さに負けないぞと思っていたら,からりと晴れて今までとは打って変わって心地よい陽気.このくらいであれば水に浸かる沢でなくとも大丈夫と思い秋川水系の石津窪へやってくる.
つくばからは車で2時間ちょっと.圏央道を使うと奥多摩方面より近く,予想外に早く到着してしまった.千ガ沢林道入り口の空いたスペースに車を停め身繕いをしていざ出発.
林道を歩くこと10分程で,石津窪出合へ下るポイントに到着.事前に調べた通りピンクリボンが垂れ下がり,しっかりした踏み跡もあり入渓は容易だった.
今日のメンバーである,kei2さんは久々なバリエーションな上に手が本調子でなく,fulさんはロープワークや支点構築を学びたい,新入会員のtajさんは前週にできなかった山で必要な実地訓練をしてもらいたい,ということで,,,
出合すぐ上の灌木で,ちょっとした懸垂下降の練習をすることに..
皆さんそれぞれ真剣な面持ちでロープを操るのでした.
それぞれにロープを操ってもらい,1時間弱ほど時が経った9時前あたりで遡行開始となる.
沢ではなく窪なのでチョロチョロとした水の流れかと思っていたら,そこそこの水量かつ涼しめの陽気も重なって,適度な小滝で水と戯れるには心地よい.
途中の10m滝は,ガイドブックでは右を登るとあるが一見悪そう.大滝まで無理することもないかと,右の灌木があるところから巻く.少しトラバースが嫌らしそうだったので,ロープワークの練習もかねて早くもロープを出して突破.ロープを出したりなんだりしていたら,滝をカメラに収めることを忘れてしまっていた.
そのまま沢を進み,奥に見える滝に近づくと,,
2段の滝になっており,1段目は岩溝を流れる落ちる斜滝.右のスラブの方が良さそうという人もいたが,岩質といいホールドの少なさといい高度が上がると身動きがとれなくなりそう.ということで,水流の中のフットホールドを見極めてシャカシャカ登る.ロープなしでも登れそうだったけれど,沢が久々の人もいたのでここでもロープを出す.
2段目の滝は,右の灌木から長いスリングがぶら下がっている.fulさんは長い手足をうまく使ってロープなしで突破.ちょっと嫌な高さなので後の2人のためにここもロープを付けて登る.せっかくだから長いスリングにヌンチャクもかけて問題なく突破.残る2人は落ちないと思うけど念のためカムを決め,ハーケンを打ち込んで支点構築.ロープをたらして,tajさんは残置のスリングを掴みA0で抜ける.
kei2さんは手の調子が上がらず,ロープ&お助けスリングで登ってもらう.fulさんには支点構築の見本になったかしら?こちらもハーケンを打ち込むのは久しぶりなので,少し手元がおぼつかなかった.
ロープを出したり,支点作ったり,懸垂下降の練習したりと時間も食っているので大滝は片づけようとそそくさと移動.
で,お目当ての25m大滝に到着.
滝に取り掛かる前に休憩するか尋ねると,片づけてから一息つきたいということだったので,,
いざ登攀.ガイドブックではⅢ+ということだったがちょっと難しく感じたような..上部は残置ハーケンが多くそのおかげで突っ込めました.上に行くと意外と立ってたね~
ここは2本ロープを出したので,fulさんとtajさんにはそれぞれフォローでプロテクションを回収しながら登ってきてもらう.2人には滝の高度感を楽しんでもらえた様子.この滝を巻くなら右のルンゼ状を巻くことに.手の調子が上がらないkei2さんは,私がもたついているところを見てスタスタと巻いてました.
小休止の後,詰めていくがその後は苦労した記憶もなく,いくつかの滝を片づけて上がってゆけば..
杉の倒木が増えてくる.
三俣様のところで右岸尾根を目指し,,
12時過ぎに登山道に出る.
登山道ではなく手前の子尾根を目指しているつもりだったので,GPSで確認しなければ危うく車が置いてあるところとは反対側の谷に降りてしまうところだった.本来向かっていた仕事道のある子尾根に下り,子尾根に出てからすぐ向かって右側の沢状めがけて降りてゆく.
途中藪が濃くなったが下れるところを下ってゆくと,半兵エ窪?と思われる沢筋に合流する.沢筋を下っていけば次第に水量は増えてゆき,独特の地形が下降路をアクセントのあるものに変えてくれる.
さらに下ると2か所滝が出てくるが巻き下ることは可能.
滝はそれぞれ立派なもので,懸垂下降の練習にちょうど良かったが今回はロープも出さず降りてゆく.やけに沢の水量が多くなったなぁと,視線を上げると明らかに人工物状の石積みが沢の右側に立っている.楽をしようと道に上がればそこは石津窪への入渓点であった.どうやら知らないうちに千が沢を下降していたようだ.
この日は余裕があれば奥多摩に移動し水遊びでもしようかと思っていたが,車にたどり着いたのが13:20ではこれ以上欲をかくのは禁物.ロープワークや支点構築の練習を兼ねた遡行であることを思えば,大滝を片づけることもできたし上出来と思い翌日の遡行のために奥多摩へ移動するのだった.
szt