2018/11/25(日) 天気:晴れ
メンバー:szt(CL),yuka
装備:8.0mm × 30m ロープ,軽アイゼン(いずれも全く使わず)
4:00石下発→6:15瀧尾神社駐車場→7:31若子神社P→9:10 1,400m分岐→10:34荒沢出合→12:01唐沢小屋→12:51女峰山山頂→13:15下山開始→15:00黒岩→16:45稚児ヶ墓→17:49基点P
お互いに宙ぶらりんになってしまった25日,「じゃあどこか行きますか?」ということで直前に行先をいくつかリストアップ.そうして決まった先が女峰山.前々日は裏妙義,前日はちょっと野暮用で東京へと出かけたため,全く情報を集める機会がないもんだから日光方面がどうなっているかさっぱりわからない.念のためなぜかロープを持っていく.「使わなきゃ歩荷訓練と思えばいいっしょ!」と思って出かけてみればロープどころか,,,
女峰山を東照宮辺りから上がるときには毎度お世話になっている瀧尾神社の無料駐車場からいざ出発.今回は無難に東照宮方面から若子神社を目指していく.ここいら辺にやってきたのは,多分小学校の林間学校以来だから数十年前だ.
観光地も人がいないとちょっと寒々しい.
若子神社の駐車場.こちらは1台も停まっていませんでした.
若子神社の登山口で計画書をポストに入れ,いよいよ登山道を歩いていく.前にここを歩いたのは4~5年前くらいだったかな?
今までの山行でyukaさんがなかなかの足を持っていらっさるのは頭の中に織り込み済み.ペースはどのくらいが良いのかわからないので先頭を切ってもらう.すると,ぐんぐんぐんぐん進んでいく.「はぁ~,はえーな~,,今日は歩荷&スピードトレーニング山行か?」と密かに思っていると,わざわざ落ち葉の深いところを一直線に登ってゆく.ハイキングでもアルピニズム?と思っていたら,ピタリと体が止まる.そして一言「落ち葉地獄です」..
落ち葉がつらいときは落ち葉の少ないところを歩きましょう~
そうでしょう,そうでしょう.ということでここからは,山の中で登山道以外のところを歩く時間だけは人一倍長かったわたくしが先頭を切ることに.
しかし,ちょっとはあるかと思った雪の気配は全くなし.遠くに見える男体山や女峰山にも雪の気配は全くなし.これはロープどころか軽アイゼンも必要なさそう.下でアイゼンどうしようか悩んでいた自分がバカみたいである.
雪は全くなし.関東南部低山の様相です.
モッコ平のルートの特徴は笹薮が少し高いこと.登山道はかろうじてわかるが,木に打ち込まれた目印や積雪期のための?ピンクリボンがないとわかりづらい.暗くなった状態でこちらを下山路にしたくない道という感じ.前に来たはずなのに笹のことは全く覚えていない.同行のyukaさんはこの笹薮にちょっと気持ちを削られ「笹地獄です~」とおっさられる.いえいえyukaさん,わが国の藪事情から申しますとこの藪のグレードは甘く見て1級.もっと強烈な藪というものが存在するのですぞ.そしてそんな強烈な藪を涎を流して喜ぶ奇特な方もおられるんですよ~
荒沢出合の分岐.ここまで登山道では我々以外誰一人おらず.
晴天ということもあり,周りの景色は冬を感じさせないが時折吹く風はとても冷たい.日当たりのよく風の当たらないところで小休止&栄養補給.荒沢出合からはいままでよりもちょっと急な登りが始まる.
遠くに見えるのは小真名子山?間違ってたらゴメンナサイ.
早い時間帯には見えていた男体山に雲がかかり始める.唐沢小屋までの道でもやっぱり雪はない.途中の沢の水が凍っているところだけ冬らしさを感じる.前回は4月に登って雪の中を歩いたんだけどねぇ.
チョットだけ沢の水が凍っていました.
遠くに見えていた女峰山は確実に近づいている.山頂はすぐそこだ.ちらりと雪の付いた白根山?も見えたりして.
女峰山はもうすぐだ
奥は白根山?こちらも違っていたらゴメンナサイ
で,12時に唐沢小屋に到着.ここで小休止&防寒チェック.山頂は寒いかもしれないのでね.
チョットきつかった?山頂まであとちょっと.
途中のビューポイントでもやっぱり男体山は雲の中.さえぎるもののないところではこの日は男体山の雄姿とはご縁がありませんでした.一方,yukaさんは標高が上がるにつれて,すこーしだけツラそう.家に帰って分かったけど,登山口からの標高差は1,700m以上.ここのところの山行続きの疲れもあるのかな?
この日は男体山の素晴らしい眺めとはご縁がありませんでした..
下から頑張って上がったんですよ~.山頂まであとちょっと②.
薄い空気の中,のぼり詰めればそこは爽やかな青空の下,念願の女峰山山頂.到着した時に先行者1名,休んでいる間にもう1名.両名とも霧降高原からやってきたそうな.
思っていたよりも風はない.この晴天格別ナリ.山頂から周りを見渡せば,燧ケ岳には雪はなく越後の山々の雪もうっすら乗っているだけの印象だ.今年は雪,少ないのかな~
山頂にて.雲の上にいるようじゃありませんか
尾瀬方面.雪ないっすよね~
新潟方面?うっすらじゃありませんか??
思いのほか厳しくもなかった山頂の環境でしたが,陽が短いという今の時期を考えると長居は禁物.小腹に行動食を詰め込み山頂滞在は15分程で切り上げる.男体山に雲がかかりその姿を拝めなかったことが残念だったが,日本海側の山の雰囲気がつかめたので,それを収穫としましょう
唐沢小屋までの道は往路と同じ道を下るものの,そこから先は黒沢経由.そしてひたすら下るだけ.行きと違ったことは,ごくわずかではあるものの雪がみられたこと.それでも軽アイゼンの必要は全くなし.
雪らしい雪はこの程度.
快調に登山道を下るが,期待していた黒沢からの滝の眺めはガスに巻かれてお預け.マイペースで登山道をさらに下ってゆく.
全く景色の見えなかった黒沢.仕方ないよね.
下山開始が13:15であったため,どう考えてもヘッデン残業は確実.そのくせ道中は速足で下るわけでもなく,晩秋の日光の市街地や樹林帯の景色を味わう.下りをこのルートで取った理由の一つは,癒しの景色が眺められるから.単独行では薄暮の景観は眺めることも少なく,ちょっと遅めの下山もよいアクセントに感じる.
白樺金剛付近からの日光市街.新緑や紅葉の時期に眺めたいよね.
薄い夕焼けもまた良い味です.
まだ視界の効くうちにヘッドランプを身に着けてどんどん下る.暗闇に包まれ登山道の踏み後を拾いながら小一時間程下れば,朝に見かけた灯篭が出現.車を置いた駐車場に向けて進路を変えると,暗闇の中から2つの小さな光がこちらから確認できる.リス?ムササビ?なんだかわからないが,最後の最後に小動物との遭遇というおまけが付いてきて,この山行も終了となった.
どうもおつかれさまでした
szt